今日、『プレジデント・オンライン』で、「地震は予知できる! 1週間前に起こる先行現象を捉えろ」という記事が掲載された。
執筆はジャーナリストの百瀬崇氏。
ん?????
初めて見る名前だけど、遠い親戚?
ネットで検索すると、IT分野を得意としているそう。
そして地震のことも書く?
なんだか共通しているなー。^^;
それはともかく、記事の内容。
ここでは、IT企業のテンダが提供する「予知するアンテナ」を紹介している。
このサービスは、地震発生が予測されると、1週間以内に会員にメールを送るもの。
これは、電気通信大学名誉教授で日本地震予知学会会長、早川地震電磁気研究所の代表取締役でもある早川正士氏がデータ提供しているもの。
早川氏の研究については、このブログで何度も紹介している通りだ。
「予知するアンテナ」
「予知するアンテナ」…
私が主宰する『地震前兆ラボ』内に「地震予知アンテナ」のページがあるけれど、それに似ていたりして。
もっとも、早川氏の『地震解析ラボ』もうちのサイトに似ているけれど、これは向こうの方が早かったので、どっちもどっちだ。
『地震前兆ラボ』を命名した時に、ついうっかり『地震解析ラボ』の存在を忘れてしまっていたかもしれない。
なんだか名称変更したくなってきたかも。
まあそれは置いておいて…。
『予知するアンテナ』は、今年9月1日の防災の日にサービス開始したもので、月額500円(税抜き)で集2回の地震予測情報メールを受信できる。
月額500円というのは、たとえば村井俊治氏らが行っているJESEAの配信サービスよりも若干高めに思う人もいるかもしれない。
私自身も、どうしようかなと思ってしまうレベルだ。
そのへんは、やはり人によって異なるし、また的中する・しないの頻度などによるだろう。
地震予測の方法論
『プレジデント』の記事に戻って…。
これによると、地震の前に現れる前兆現象は2種類あるという。
1つは、震源から直接的に放射される電磁ノイズ。
もう1つは、人工的な電波を活用することで、その伝搬異常を抽出する大気の乱れや電離層の乱れ。
前者は、地中からの電磁波照射で、後者はいわゆる電離圏での電磁波擾乱だ。
早川氏によると、「東日本大震災の前兆として、2011年3月5日、6日の両日に渡って極めて強いVLF伝搬異常があった。これまで電離層(下部)の観測に基づいて予知した地震のうち65~70%が的中している」という。
70%の的中率?
この記事でも、70%の的中率は高いか、低いかを問題にしている。
私が思うに、それ以前の問題として、自分たちで算出した的中率というのは、あまり客観的なものさしとは言えないということだ。
やはりここは、中立的な第三者が他のサービスなどと比較して判断するのが望ましいだろう。
かくいう私自身がそういうことを行うことを期待されているかもしれないが、とにかく今はそういう時間がない。
ライター/研究家/ブロガーで専業でやっていけるようになれば、それは困難ではないかもしれない。
実際、派遣の仕事を辞めて今からそれを始めるとしたら、フルタイムで仕事ができるようになって、経済的にも成り立つかもしれない。
だが、その過渡期に必要な作業や準備期間やお金が必要になってくるので、今は難しいといったところだ。
そうなれれば、『探求三昧』や『防災三昧』や他のブログも毎日濃い記事を書いて、TOCANAや雑誌や本の執筆も行って、さらにWebコンテンツの執筆もできるかもしれない。
ちょっと軌道が逸れてきてしまった。
村井氏の方法論は、地殻変動データの調査で、早川氏の方は電磁波データ。
これのどちらが当たるかというよりも、異なる方法論を組み合わせて、より精度の高い地震予測ができることを期待したいところだ。
それを当事者方がやらないならば、第三者がデータを解析して判断するというのも有りだろう。
いろいろな意味で、今後に期待したいところだ。
◎『予知するアンテナ』
yochisuru-antenna.jp

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