【地震】ニュージーランド地震をFacebookで予言していたナイジェル・アンソニー・グレイ氏～エクストリーム・スーパームーンとの関係に肯定的な科学者もいる

2011年3月11日、東北地方太平洋沖地震（東日本大震災、M9.0）とそれに伴う津波が発生した時に、多くの海外メディアは、「この地震はエクストリーム・スーパームーンによって引き起こされたのか？」といった見出しの記事を掲載した。
ちょうど、エクストリーム・スーパームーンが話題となっていた時期に発生した地震と大津波だったからだ。

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すみませんが、今日リンクを貼り付けるサイトの多くは、英語ベースの海外メディアです。
下記もその一つ。
3.11が発生したその日に掲載された記事だ。

bigthink.com

上記の記事では、「エレニン彗星とも関係あるのか？」といったことが書かれている。
ちょうどその彗星の接近が話題になっていたからだ。

ニュージーランド地震を予言していた人

『SUNDAY EXPRESS』というメディアの11/14の記事では、「New Zealand earthquakes PREDICTED in supermoon prophecy」（スーパームーン予言者によって予知されたニュージーランド地震）と題して一人の人物を紹介している。

www.express.co.uk

それは、ナイジェル・アンソニー・グレイ氏（Nigel Antony Gray）で、11/6にFacebook上で、ニュージーランドで「大地震」が起きる可能性を予測していた。
14日から数日間は、ニュージーランドで大地震に注意と書いていた。
その理由としては、14日がスーパームーンであることを挙げていた。

グレイ氏は、12月13日の次のスーパームーンも地震に注意と書いている。
グレイ氏のFBの投稿を見ると、どうも陰謀史観のもとで生きているタイプの人物のようだ。

2016/11/16には、『ABC NEWS』でスーパームーンとニュージーランド地震に関する記事が掲載された。
「ニュージーランド地震：この破壊はスーパームーンによって引き起こされた？」と題している。

www.abc.net.au

そして、前述のグレイ氏の予測を紹介している。

また、スーパームーンと地震の関連性について多くの科学者たちが否定している中で、肯定的な意見をもつ一部の科学者たちもいることを指摘している。
たとえば、メルボルン大学のMark Quigley氏は、太陽と月の活動に影響されて、地球上の潮汐の変化を引き起こし地震を誘発するかもしれないと述べている。
地殻変動の歪が溜まっていて地殻の破壊が近づいているところでは、月の潮汐力のような比較的小さな力が地震の破壊を引き起こすのに十分である可能性はあるという。

日本の科学者の見解

気象庁は、スーパームーンと地震の関連性について否定する見解を述べている。
だが、すべての日本の科学者が同じ見解をもっているとは限らない。

11/24の『ZAKZAK』の記事で、武蔵野学院大学の島村英紀・特任教授は、こう述べている。

私たちが体に感じないだけで、月と太陽の引力によって、地下の固い岩盤は３０センチ程度浮き上げられている。月と太陽による引力そのものは、地震を引き起こすほど強いものではないが、地下でひずみが発生し、地震が起こりそうになっている場所では、この引力が最後のひと押しになることは十分に考えられる。
www.zakzak.co.jp

昨日の記事で、スーパームーンの影響によって起こったかもしれない地震と噴火をリストアップした。
この中の大半は、いわゆる「リング・オブ・ファイア」（環太平洋火山帯）上で起きたものだった。

tankyu.hatenablog.com

2日後の11/29にはエクストリーム・スーパームーン直後の新月も訪れる。
このタイミングでも、念のため大きな地震に注意してください。