今日は、「破局噴火」または「カルデラ噴火」ともいうけれど、ちょっとだけ書きます。
何度繰り返しても足りないくらいですが、大地震で一つの国が滅亡することは考えられないけれど、「カルデラ噴火」では十分にあり得るわけですね。
だから火山学者たちも、小説家が命名した「破局噴火」と呼ぶ人もいるんです。
オカルトではなく、こけおどしでもなく、本当に「いつ起きてもおかしくない」と科学者も警告している。
日本で最悪1億人の人口が減るという噴火がですよ。
時間がないけれど、その破局噴火について学ぶための参考書籍などを少し書きます。
カルデラ噴火研究のキーパースン
日本でカルデラ噴火に関するキーパースンは、神戸大学大学の巽好幸(たつみよしゆき)教授です。
破局噴火のことを調べていくと、この方の名前に何度も遭遇する。
巽氏は2014年に、日本列島で今後100年間に巨大カルデラ噴火が起こる確率を約1%と算出した。
低いと思われますか?
でも、これは1995年1月17日に兵庫県南部地震 (阪神・淡路大震災) が発生する前の30年発生確率と同程度なのです。
つまり「いつこのような巨大噴火が起こっても不思議ではないと認識すべきです」とまで言っている。
そして、最悪の場合、巨大カルデラ噴火によって1億2000万人の「生活不能者」が予想されるという。
(発表当初は、命が奪われる人の数としていたが、その後に表現を変えられた)
参考資料
これを読んでおくと良いという資料は、まず科学雑誌では、『日経サイエンス』2015年4月号で「破局噴火」の特集があります。
破局噴火について18ページに渡って詳細に解説されています。
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2015/02/25
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログを見る
私はまだ最後まで読んでいないけれど、どこまで読んだかは忘れっぽい自分でもすぐわかる。
ピンクのマーカーだらけだからだ。
ものを書く人間にとっては普通の行為だけど、本や雑誌で重要な部分はマーカーを引くことにしている。
それほどショッキングな内容ばかりだ。
Amazonで古書が数冊出ているけれど、安いものはこの記事を公開して間もなく売れてしまうかもしれない。
なくなってしまった場合、私が1冊余分に持っているので、連絡してください。
(間違えてAmazonで2回買ってしまった)^^;
また、先日、巽教授が書かれている本を購入した。
まだ読む暇がないが、紹介しておく。
今年5月に発売されたばかりの本だ。
- 作者: 巽好幸
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2016/05/28
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (1件) を見る
また、こういう本もあるようだ。
地震と噴火は必ず起こる―大変動列島に住むということ (新潮選書)
- 作者: 巽好幸
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2012/08
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (1件) を見る
今日は、なぜこのような記事を書いたのかというと、日本ではカルデラ噴火について、あまりにも知られていないから。
例の川内原発の再稼働問題で、「カルデラ噴火」や「破局噴火」という言葉と概念を初めて知ったという人もいるだろう。
自分自身も、よりいっそう勉強しようと思っている。
※「破局噴火」の言葉が生まれた小説。
- 作者: 高橋正樹
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2008/09/26
- メディア: 新書
- クリック: 9回
- この商品を含むブログ (9件) を見る
- 出版社/メーカー: ニュートンプレス
- 発売日: 2014/11/27
- メディア: ムック
- この商品を含むブログを見る
世界の火山図鑑: 写真からわかる 火山の特徴と噴火・予知・防災・活用について
- 作者: 須藤茂
- 出版社/メーカー: 誠文堂新光社
- 発売日: 2013/08/22
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (2件) を見る