今日のJ-CASTニュースで、『【2017予想】年末年始も相次ぐ地震 7割が今年中に震度6~7「起きる」』という記事があった。
「予測」とあるから、どんな予測だろうとクリックしてみたら…。
なんだ、読者投票か。
J-CASTニュースが行ったワンクリック投票で、今年はどのくらいの規模の地震が起きるかという質問に対して、7割以上が「震度6~7クラス」の地震が起きると回答したという。
いうまでもなく、これは特別な根拠はなく、読者が単に「なんとなくそう思う」的な形で投票した結果だろう。
だが、少なくとも言えるのは、多くの人々が「今年も地震が多い年になるのではないか?」という不安を持っているかもしれないということだ。
2016年は震度6弱の地震が10回
昨年12月30日の『2016年の地震を振り返る~震度6弱以上の地震が10回も!熊本・鳥取の地震は南海地震の前兆か?』と題した記事で、2016年に起きた震度6弱の地震を検索してみた。
すると、日本でなんと10回も発生していた。
記事の冒頭にあるマップは、2016年に起きた震度6弱以上の地震の震源分布図だ。
10回というのは、いつになく多い回数だ。
どれくらい多いかというと…。
それを再確認するためにも、2016年から遡って2011年までの各年で震度6弱が起きた回数をカウントしてみる。
2011年~2015年の日本の震度6弱以上の地震
◎2011年
まず、2011年だが、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災、M9.0)とその余震が起きただけに、さぞかし多いだろうと思われるだろう。
だが、2016年よりも少ない9回だった。
下記が震源分布図。
◎2012年
なし
これも意外な結果。
3.11の余震も、震度6弱未満だったということになる。
◎2013年
4月13日の淡路島付近M6.3、最大震度6弱の1回だけだった。
◎2015年
なし。
2017年は?
こうしてみると、やはり2016年の10回というのは異常に多い。
もっとも、10回中7回は熊本地震の前震・本震・余震だった。
年末12/28には、茨城県北部でM6.3、最大震度6弱の地震もあった。
「来年に続く」といった趣の地震だった。
2011年はともかくとして、2012年以降の震度6弱以上の地震の分布を見てみると、中部以西に偏りがあるように思う。
熊本地震と鳥取県中部地方地震が「南海トラフ地震の前兆か?」といった声も出ている中、これはちょっと不穏な傾向ではないか。
村井俊治氏JESEAのMEGA地震予測
最後に、村井俊治氏らによるJESEAによる巨大地震予測の「MEGA地震予測」。
この最新予測が、ZAKZAKの1月8日の記事で紹介されている。
www.zakzak.co.jp
これを見ると、南関東エリアで「16年12月から17年1月にかけ、震度5以上の地震が発生する緊急性が高い」とある。
昨年12月28日に茨城県北部M6.3の地震があったが、どうもそれ以外にもあると予測しているようだ。
村井俊治会長によると、南関東周辺で沈降を示してきたのは、八丈島、式根島、榛原(静岡)などという。
西日本はどうかというと、特に注意が必要なのは四国だという。
村井氏は、こう語る。
高知県の室戸岬、足摺岬などの動きがおかしい。沈降が進み、水平方向の動きも周囲と異なる動きを見せている。これは付近に歪みがたまり、地震を起こすエネルギーが蓄積されていることを示しており、警戒が必要だ。
いよいよ南海トラフ地震(南海地震)かといった趣だが、どうなのだろうか。
東南海エリアでも、深発地震が起きたりしているので、こちらも注意が必要かもしれない。
2017年も、熊本地震ほどの大規模地震があるかどうかはわからないが、地震が多い1年になりそうな予感がする。
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