今日は活断層の話題を。
昨日2017年2月21日、政府の地震調査研究推進本部は、内陸や周辺の海域にあり、重点的に調査や評価を行う主要活断層帯を追加した。
これまでの97に加えて、新たに関東・中国地方・九州などの計16の活断層や活断層帯を指定した。
これで、全国の主要活断層帯は合わせて113になった。
追加指定された16の活断層
新たに主要活断層帯に指定されたのは、以下の16の活断層(帯)だ。
◎九州地方
・「福智山断層帯」(福岡県)
・「佐賀平野北縁断層帯」(佐賀県)
・「緑川断層帯」(熊本県)
・「甑断層帯」(鹿児島県)
・「日向峠ー小笠木峠断層帯」(福岡県~佐賀県)
・「宇美断層」(福岡県)
西日本に多い
こうして見ると、新たに追加された活断層は、西日本がほとんどだ。
「西日本は大地震が起きない」なんて、阪神淡路大震災の前までは言われていましたね。
それは、たんに「この数十年間は…」ということだけだったのだ。
岡山県とか、大地震が少ないということだけど、活断層を見ると、そうでもないかも。
そういう「油断」をしているところが、実は大地震が起きたら一番危ないのだ。
もっとも、それが「私の目の黒いうちに」起きるかどうかはわからないが。
全113の活断層の分布を見ると…
以上はあくまでも新規に追加された16の活断層についてだ。
では、それらを含めた113の活断層の分布は?
下記のマップは、政府地震調査研究推進本部によるマップだ。
これには、まだ16の活断層は追加されていない。
これをパッと見で思うのは、近畿地方と中部地方に集中していること。
東日本大震災や南海トラフ地震のような海溝型地震から離れて、活断層地震についていえば、このような地域が実は危険なのだということ。
その他諸々
以下は、ちょっと余談的に。
福井県の原発デパート?
原発銀座だっけ?
どっちでもいいけれど。
原発でしか潤えないって、それ悲しすぎますよ。
大惨事が起きてから後悔したって遅すぎる。
それから、今回追加されたものも含めて、北九州も密集している。
破局噴火に活断層…。
主要活断層が少ない地方といえば、四国の南側。
でも、南海トラフ地震が来たら…。
それから、北海道の北半分。
大きな海溝型地震も、さほど多くない。
このへんはいいかもだけど、私なんて寒いのが苦手だから…。
あ、北海道。忘れてた。
破局噴火がいちばん怖いのが、北海道と九州だった。
ダメだこりゃ。
もっとも、活断層って、まだまだ見つかっていないのが多くあるんですよ。
東京などの大都市では、隠れていて、なかなか見つからない。
そういうところが実はいちばん危ないかもですね。
ちゃんとした対策を取っていないという点でも。
こうして見ると、やっぱり日本中どこへ行っても、地震や噴火から安全なところなんて無い。
本当にイヤだったら、リング・オブ・ファイア以外の国へ移住することでしょうね。
私たち家族は、イザとなったら奥さんの国(タイ)へ逃げられる。
もっとも、それを実行に移すのは、フクシマ以上の原発事故でも起きたときでしょうね。
そろそろ東日本大震災から6年。
また大地震の啓蒙活動に専念することにします。
いろんな角度から。
【参考】
主要活断層帯の長期評価 | 地震本部
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