今日TOCANAで、私が執筆した記事が掲載された。
これは明日の東日本大震災6周年を機に、3.11三部作として執筆した記事の一つだ。
題して『【3.11・閲覧注意】6つの衝撃映像で振り返る3.11の本当の恐怖 ― 津波の恐ろしさを後世に』。
東北大学災害科学国際研究所が、震災発生時の動画を地図上検索できるシステム「動画でふりかえる3.11―東日本大震災公開動画ファインダー―」をネット上で公開した。
そのことは、下記の2/24の記事で紹介した。
今回TOCANAでは、6つほどの動画を厳選して紹介している。
もちろん「ビックリ映像」のたぐいとして紹介するのではなく、見る人が何かを学び取ることができるかもしれないという観点で選んでいる。
本文中でも警告しているが、津波の映像は人によって精神的なストレスが生じる可能性もあるので、ご注意ください。
トカナの記事
まず、TOCANAの記事を読んでみてください。
前述のような衝撃的な動画がダメという人は、本文を読むだけという手段もあります。
ここで紹介した6つの動画のうち、私が個人的に最もインパクトが強かったのは、「消防団員が避難を呼びかけながら撮影(岩手県陸前高田市)」だ。
消防団員の男性が、自分が非難しながら、拡声器で人々に高台への避難を呼びかける。
だが、必死になっているのは消防団員だけで、道行く人々には緊迫感があまり感じられない。
まるで津波を見物しているかのように、振り向き振り向き逃げていく。
誰かのことが気になっているのだろうか。
それとも、あの防潮堤を津波が超えるなんてありえないと思っているのか。
「正常性バイアス」?
「自分だけは大丈夫」
そういう思い込みは、日本人の中には本当に多い気がする。
こういう映像を客観的に眺めながら、「もし自分たちが津波に遭遇したら、これではダメだ」と思う人もいるのではないか。
「正常性バイアス」は問題あるけれど、逆に心配性すぎる人も問題があるだろう。
私たち夫婦でいうと、私は心配性ではなさすぎるかもしれない。
逆にサルちゃんは、すごく心配性。
未来のことについて、あれこれ思い悩む。
夫婦の見た目と内面が逆転しているのだ。
「思い出したくない」では悲劇を繰り返す
まとめの中で書いたが、日本人は本当に、過去の悪いことを思い出したくないという人が多い。
あまりに感情的すぎるんですね。
情緒的といっても良い。
それが日本人の心象なのです。
でも、「感情」というものは、ものごとをありのままに見るために、非常に妨げになってしまう。
感情から自由になれていない状態。
魂の精神的(霊的)成長にとって、これは非常に良くない。
自身が体験した大地震や津波を、子孫や後世の人々に体験させたくない。
そういう強い気持ちを持てば、自分がすべきことは見えてくるはず。
そのようなことを、私はこの記事でもっとも主張したかったのです。
世間から「恐怖心を煽っている」などと揶揄されようが、人々にとって本当に必要だと思われる情報を提供し続ける。
トカナでそう書きましたが、まああまり度が過ぎてもマズイですね。
3.11特集の私の記事は、あと2本あります。
掲載されたら、またブログで紹介します。
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