昨年2016年11月22日に発生した福島県沖M7.4の地震。
これは、東日本大震災の余震とされた。
大震災から5年たってもまだM7級の余震が来るのかと驚かされた。
深田地質研究所客員研究員・都司(つじ)嘉宣氏は、古文献史料に基づく津波・地震の研究を行う。
平安時代の869年に三陸沖で起きた『貞観(じょうがん)地震』は、M8.3以上と推定される。
都司氏によると、この大地震の9年後には、推定M7.4の大きな余震があった。
これは、「相模・武蔵地震」(878年)だった。
そのことから、2021年くらいまでは余震が起きる可能性が十分にあると指摘する。
それが、「首都直下地震」である可能性もあるわけだ。
貞観地震(869)
貞観地震の際の津波の被害は、東北地方から関東の千葉にまで及んだ。
この大地震は、東日本大震災に酷似しているとされる。
東日本大震災では内陸4Kmまで津波が到達した。
東北大・菅原大助教授らの調査では、同地域の水田地下1mに、貞観地震で海から運ばれたとみられる地層が発見されていた。
貞観地震の前後に起きた大地震・火山噴火を見ると、東日本大震災が発生した後の現代に状況が酷似しているという。
そのことは複数の学者によって指摘されていて、過去に下記の記事で紹介している。
tankyu.hatenablog.com
tankyu.hatenablog.com
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相模・武蔵地震(878)
三陸沖で貞観地震が発生した9年後の878年、相模・武蔵地震(推定M7.4)が発生した。
震源はよくわかっていないが、地震考古学的には、伊勢原断層による内陸直下型地震または相模トラフの可能性があるという。
当時の歴史書『日本三代実録』では、「相模国、武蔵国ではすべての建物が壊れた」と書かれている。
貞観大噴火
貞観地震(869)の前の864年~866年には、富士山の貞観大噴火が起きていた。
大正関東地震(1923年)以降に続いた静穏期を過ぎて、今世紀に入った当たりからは活動期に入ったとされる。
そして起きたのが東北地方太平洋沖地震だった。
前述の2012年の記事で書いた、貞観時代と現代の地震・噴火の対応のリストを再度載せておく。
- 三宅島(1983年、2000年)と大島の噴火(1986年)⇒9世紀に伊豆諸島で大噴火
- 鳥取県西部地震(2000年)⇒9世紀に同じような場所で地震
- 新潟中越地震(2004年)⇒今の富山県から新潟県にかけて大地震(963年、6年前)
- 新潟地震(1964年)⇒9世紀にも同じような場所で地震
- 日本海中部地震(1983年)⇒9世紀にも同じ場所で地震
- 阪神淡路大震災(1995年)⇒今の兵庫県でM7以上の地震(868年、1年前)
- 東日本大震災(2011年)⇒貞観地震(869年)
- 富士山噴火(20xx年?)⇒864年(5年前)
- 首都直下地震(20xx年?)⇒相模・武蔵地震(神奈川〜千葉?、878年、9年後)
- 東海・東南海・南海の3連動型地震?(20xx年?)⇒仁和(にんな)地震M8.0〜M8.5(887年、18年後)
富士山噴火、首都直下地震、南海トラフ地震といったパターンが、必ず起きるとは限らない。
だが、これら一連の対応するパターンの中で、上記の3つだけ起きていないというのも、不気味な感じがする。

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