国土地理院は3月29日、周囲の土地の成り立ちや自然災害リスクをヴィジュアルで確認できる「地形分類図」の改良版として「地形分類(自然地形)」と「地形分類(人工地形)」を公開した。
これは、これまで公開していた土地条件図に新たに「治水地形分類図」を追加したもの。
このような地形や地盤の情報は、たとえば東京では、いつか訪れる首都直下地震(M7~)に備えるために非常に重要なものだ。
地震だけでなく、高潮、河川氾濫、崖崩れ、土石流などの自然災害についての情報も得られる。
小平市花小金井6丁目を見てみた
さっそく、自分が住むところの地形図を見てみた。
東京都小平市花小金井6丁目だ。
その周辺の地図は、黄色と黄緑色で塗られたエリアが混ざっている。
私が住む土地は、黄色の部分だ。
そこをクリックすると、上記の地図の吹き出し部分が表示された。
そこは「大地・段丘」となっていて、「土地の成り立ち」は、周囲より階段状に高くなった平坦な土地。周囲が新色により削られて取り残されてできる」とある。
また、「この地形の自然災害リスク」としては「河川氾濫のリスクはほとんどないが、河川との高さが小さい場合は注意。縁辺部の斜面近くでは崖崩れに注意。地盤は良く、地震の揺れや液状化のリスクは小さい」とある。
地震の揺れや液状化現象のリスクは小さいということで、ひとまず安心だ。
だが、うちからすぐ近くの土地は、「凹地・浅い谷」となっている。
「土地の成り立ち」は、「大地や扇状地、砂丘などの中にあり、周辺と比べてわずかに低い土地。小規模な流水や地下水の働きによってできる」とある。
また「この地形の自然災害リスク」は、「大雨の際に一時的に雨水が集まりやすく、浸水のおそれがある。地盤は周囲(台地・段丘など)に比べるとわずかに劣る場合がある」とある。
東京都23区内の地形や地盤は悲惨なことも
いつも繰り返し警告しているように、東京都23区、特に大雑把にいって東半分ほどは、地盤や標高など様々な点において、大地震などの自然災害に危険な要素が多い。
そのようなところは、極力住まないに越したことはないと言わざるをえない土地が多い。
地価が高いからといって、安全な土地とは限らない。
いや、その逆の場合も多い。
この件に関しては、いずれまた別の機会に詳細をお伝えしようと思っている。
みなさんも、ぜひ自分が住む土地、あるいは勤務する会社がある土地の地形や地盤について、この地形図で調べてみてください。
本当に大災害発生時にはサバイバルのための必須情報となるので。
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※今回も百瀬が出演します
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