【前兆】120年に一度の淡竹（ハチク）や笹が各地で開花～大地震の前兆の言い伝えあり - 探求三昧（はてな支部） - 地震前兆／超常現象研究家・百瀬直也が地震・災害予知・防災・予言などを探求

120年に一度咲くというハチク（淡竹）が各地で開花している。
中国原産の竹の一種で、日本では各地で栽培されるほか、山地で野生化したものも。
アワダケ、呉竹（くれたけ）とも呼ばれる。

ハチクの開花は静岡県内外で報告されている。
開花周期は120年といわれ、過去には明治末期に開花したとの記録が残るという。

また笹の開花も報道されていて、こちらも数十年に一度の珍しい現象という。
竹や笹の開花は天変地異の前触れといった諺もあるので、地震発生の可能性を検討してみたい。

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ハチクは開花後に枯れてしまうという。
竹は種類によって60年～120年の開花周期がある。
その後に竹が一斉に枯れることもあって、昔から「凶事」として恐れられた。

ハチク以外の竹の花は、2～3年前にも見られた。
こちらの記事で書いている。

長野県下伊那郡内では、あちこちで笹（ササ）の花が咲いている。
数十年に一度のことで、「ササの花が咲くと良くないことが起きる」と話題になっている。

平谷村誌には、1955年（昭和30年）～1956年に「村のささ山に、ささの実がなった。山は枯れささで一面に褐色になった」との記述があるという。

調べてみると、1955年～1956年（私が生まれた年）には、特筆すべき甚大な被害をもたらした大地震や自然災害は、無かったようだ。

下伊那郡根羽村でも、グリーンハウス森沢近くの村道沿いにササが、紫の穂状の花をつけているという。
こちらでは、60年に一度といわれる珍しい現象と報道されている。

笹の花は昨年も開花が話題になっている。
愛知県設楽町の山あいで、「スズタケ」というササが開花したという。

ハチクの花が120年周期で、笹の花が60年周期で開花するということで、そのタイミングが重なっていることになる。
では、特別に大災害に注意すべき時なのだろうか。

たとえば今年から遡って、かっちり120年前とか、そのまた120年前に何か大災害があったかどうかを調べるのは、あまり意味がないような気がする。
そのような周期は、多少ズレる可能性があると思うからだ。

だが、参考までに120年前頃を見てみると、何かしら参考になるかもしれない。
今から121年前の1896年（明治29年）6月15日には、明治三陸地震（三陸沖地震、M8.2〜M8.5、津波地震、死者・行方不明者2万1,959人）が起きていた。

それを考えると、次の120年サイクルの前後－6年ほど速かったが、2011年3月11日な平成の三陸沖地震（東日本大震災）が起きた。
大雑把にいって120年サイクルだった？

ハチクの開花が前回が明治末期ということだが、正確に明治何年という記録が見つからない。
明治の最後の年であれば、明治44年（1911年）になり、この年の6月15日に、喜界島地震（M8.0）が鹿児島県沖で起きている。

もっとも、このような符合もたまたまそうなったというだけで、何の周期的な意味もないかもしれない。
ここまで書いてきてアレだが、その可能性の方が高いように思う。

それでもやはり疑問が残るのは、やはり笹の60年周期と淡竹の120年周期が重なって、この1～2年で稀なる開花が起き始めていることだ。
昔の人は、竹の花が咲いた後で竹が枯れてしまうのを見て、「これは何か天変地異の前触れではないか？」と不吉に思ったことだろう。

件の諺は、その程度の意味合いしかなく継承されてきたのかもしれない。
だからといって、本当に大地震か何かの大災害が起きる可能性を否定する根拠もないのだが。

この話題は、神秘三昧の方が適切だったかもしれない。
この件は置いておくとしても、一般論でいえば、大地震の前兆のような諺のたぐいは、そこに科学的な説明原理が隠されていないかどうか、検討してみる価値があるものも多いだろう。

【神秘三昧】
埼玉県の可奈子さん（仮名）と百瀬の大地震・津波のヴィジョン
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