探求三昧(はてな支部) - 地震前兆/超常現象研究家・百瀬直也が地震・災害予知・防災・予言などを探求

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【TOCANA】「深海魚の出現は地震発生と無関係」に異論~リュウグウノツカイなどが大地震前に出現するケースは多い


今日TOCANAで、私が執筆した記事が掲載された。
『【徹底反論】東海大発表「深海魚の出現は地震発生と無関係」は重大なミスを犯している!? 海洋生物と地震のつながりは確かにある!!』と題したもの。


また派手なタイトルがついてしまった。
これは、7月13日に東海大学などの研究チームが「深海魚の捕獲や漂着は大地震の前兆ではない」という研究結果をまとめたことに対するものだ。


過去20年の深海魚の目撃と地震発生の関連性を調べたところ、場所が一致する例はほとんどなかったというもの。
これが本当ならば、長年かけて研究してきたものが、すべて全く根拠がなかったことになってしまう。


これは何かしら異論を唱えずにはいられないということで、この記事となった。


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TOCANAの記事

…とはいっても、東海大学らの研究チームが「重大なミスを犯している」などと言うつもりはない。
このへんは、編集の際に微妙なニュアンスが違ってきているので、以降で補足していきたい。


まず、下記のトカナの記事を読んでみてください。


tocana.jp

深海魚と地震の関係は迷信か?

…というわけで、トカナで書いたように、科学者たちも注目し真剣に研究していたわけで、あながち迷信と片付けられない。
その中には、「お魚博士」として知られた水産学者の末広恭雄氏(1904~1988)、環境地震学者の弘原海清(わだつみきよし)氏(1932~2011)、池谷元伺・大阪大学名誉教授(1940~2006)も含まれる。


そして自分が収集したデータのうち、確度が高いと思われる10件のケースを紹介している。
これは、深海ザメを含むサメ類を除外しているとあるが、この部分も編集されていて、実際はサメ類の他に、クジラ・イルカのケースも除外している。

深海魚の出現と地震発生に関係がありそうな10例

というわけで、TOCANAで紹介した10件の例を、こちらでも示しておく。
こちらでは、便宜上、番号をふっておく。

【1】1968年5月13日:シギウナギ。北海道釧路市沖で漁獲。
→ 1968年5月16日9時48分:青森県東方沖(十勝沖地震)、M7.9、最大震度5。遅延3日。


【2】 1990年7月18日:リュウグウノツカイ。神奈川県小田原市御幸の浜に漂着。
→ 1990年8月5日16時13分:神奈川県西部、M5.3、最大震度4。遅延18日。


【3】 1995年1月13日:リュウグウノツカイ三重県度会郡南島町の大敷網。
→ 1995年1月17日5時46分:阪神・淡路大震災、M7.4、最大震度7。遅延4日。


【4】2005年5月19日:リュウグウノツカイ。鹿児島県隅町大浜漁港に漂着。
→ 2005年5月31日11時4分:大隅半島東方沖、M5.8、最大震度4。遅延12日。


【5】2008年12月26日:リュウグウノツカイ青森県五所川原
→ 2009年1月16日2時49分:千島列島東方沖(シムシル島東方沖)、M7.4、最大震度2、遅延21日。


【6】2011年11月13日:テンガイハタ。神奈川県大瀬崎。
→ 2011年11月17日17時34分:茨城県沖、M5.1、最大震度3。遅延4日。


【7】2012年11月15日:ユウレイイカ。神奈川県・江ノ島沖。10月後半から相模湾内で大量に捕獲。
→ 2012年11月16日17時25分:千葉県東方沖、M5.5、最大震度5弱。遅延1日。


【8】2014年3月17日:リュウグウノツカイ。福岡県北九州市若松区の海岸。
→ 2014年3月26日17時49分:薩南諸島東方沖、M5.3、最大震度3。遅延9日。


【9】2016年3月13日:タチウオ。三重県紀宝町熊野灘の定置網で漁獲。
→ 2016年4月1日11時39分:三重県南東沖、M6.5、最大震度4。遅延19日。


【10】2017年2月8日:リュウグウノツカイ。フィリピン、ミンダナオ島、アグサンデルノート。
→ 2017年2月10日22時頃:フィリピン・ミンダナオ島スリガオ、M6.5。遅延2日。


というわけで、いずれも出現→発震までの遅延が短く、また震源までの距離も遠くないケースばかりだが、どうだろうか。
ちなみに、【2】は震源が内陸の地震であり、その点で意見が別れるところかもしれない。
私は、多くの事例を見てきて、そのようなケースでも深海魚やイルカ、クジラなどの異常行動が起こり得ると判断している。


この10例中6例がリュウグウノツカイだったことは、自分でも驚きだった。
非常に稀にしか姿を見せないと言われ、幻の深海魚などと呼ばれるが、出現事例はけっこうあるようだ。
私が収集した事例の中で、リュウグウノツカイの場合だけでも、これは地震と関係ありそうだというケースが20件以上ある。


リュウグウノツカイ以外では、ここでは1件しか選んでいないが、テンガイハタが印象が強い。
サケガシラは、意外にもあまり多くはない。


【5】は出没地点から震源までの距離が1000km以上あるため、10選に選ぶには問題があったかもしれない。


今回、意図して選んだわけではないが、結果的には冬季を含めた日本海の出現例はない。
これは、日本海では大きな地震が滅多に起きないことも関係しているだろうと思われる。


かつては、特に冬季に日本海側でリュウグウノツカイなどの深海魚が出現した際に、大きな地震に注意などと触れ回った過去があり、これは今考えると大きな反省点だ。
このような場合は、やはり地震前兆ではなく海水温の低下などに原因があるのではないかと、まず考えるべきだろう。


東海大の研究では、そのへんまで考慮してデータを抽出してもらえると、また違った結果となるのかもしれない。
また、TOCANAで書いたように、ロレンチーニ器官によって地震前兆を捉えやすいのではないかと思われるサメ類(深海ザメを含む)や、イルカやクジラは深海魚以上に地震との関係がありそうなので、これはまた別の機会にまとめてみたい。


たとえ深海魚の出現が大きな地震に結びつく可能性が低いものであったとしても、自分が住む地域で深海魚出現のニュースが報じられた時に、防災に心がけることは決して無駄ではないはずだ。
そのような気持ちをもって、今後もこのような研究を続けていくことにしたい。

【追記】体感

今現在(2017/08/11 1:30)、気がつけば耳鳴りが強烈に続いている。
関東の地震、まだ終わらなそうだ。


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