1月23日に水蒸気噴火を起こした草津白根山。
この噴火で、命を落とした男性がいた。
陸上自衛隊第12ヘリコプター隊の陸曹長・伊澤隆行さん(49)だ。
関係者の証言によると、伊澤さんは、噴火で負傷した部下の隊員をかばって、おおいかぶさるようにしたところで、背中に噴石があたり、それが致命傷になったという。
友のために自分の命を捨てること
「友のために自分の命を捨てること、これ以上に大きな愛はない」
このニュースを読んで、この言葉が思い浮かんだ。
誰の言葉か、わかりますか?
『新約聖書』の「ヨハネによる福音書」15章13節の言葉です。
つまり、ナザレのイエスことイエスさまが言われたとされるもの。
もっとも、これには注釈が必要だ。
近年米国で出版された『The Five Golpels(五つの福音書)』という本がある。
聖書研究者たちの投票により、新約聖書の記述のどの部分に信頼性があるかということを段階的に色分けして書かれた福音書だ。
赤色の文字はイエスさまが本当に語った言葉だとされ、ピンクはおそらく本当に語った言葉だろうと思われるもの、グレーは恐らくイエスの言葉ではないだろうが彼の考えを反映していると思われるもの、黒色太字の部分は教会によって後年に加筆されたものと思われるものという具合に、色刷りで示している。
『ヨハネによる福音書』は、福音書としては最も新しい(後世に書かれた)ものであり、赤色の部分も、それに近いとされるピンク色の部分も、まったくない。
要は、「友のために自分の命を捨てること」云々も、イエスさまが本当に語った言葉ではない(可能性が非常に高い)。
だが、いかにもイエスさまが言いそうな言葉ではある。
なぜならば、イエス様はアナハタチャクラ(心臓)が目覚めて愛を説いた「愛の聖者」だったので。
自分にできるだろうか?
伊藤さんの行為は、本当になかなかできることではない。
はたして私にも、同じことができるだろうか。
そう自問する。
やりたい、やろうという気持はある。
だが、いざという時に、実際にその行為ができるかどうか。
妻や子供でも?
その場合ならば、もっとできそうだとは思う。
問題は、「友」…血がつながっていない他人のために命を落とせるか、ということ。
伊藤さんが部下をかばって命を落としたことは、やはり尊い行為だというしかない。
すべての終わりではない
伊澤隆行さんの今生での生涯は終わったが、それは全ての終わりではない。
自分の考えを人に押し付けるつもりは毛頭ない。
あくまでも自分の考えだ。
50年近く、霊的世界を多給してきた人間としての。
もちろん残された家族にとっては「不幸」以外の何物でもない。
だが、本人はその行為を行ったことによって、魂がより高みへと成長できる。
それはもう、「不幸」とは呼べずに「幸福」なのだ。
私も、そういうことができる人間になりたい(でありたい)ものだ。
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