【大地震】台湾「連続して大地震」の噂を信じないように気象局が注意～気象局自身も注意してね

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2月6日に大きな被害地震が発生した台湾東部、花蓮県の最新情報を。
現在、台湾では「連続して大地震が起きる」と語る民間の「地震予測家」や占師の発言がメディアで紹介され、人々に噂が広がっている。
このため、台湾の中央気象局は「科学的根拠はない。信じないで」とする見解を発表して、冷静な対応を求めているという。

ええと…。

気象局は予測を外していた

中央気象局といえば、7日の記事で紹介したように、台湾東部の花蓮などを震源とする地震が4日頃から頻発していた。
2月4日21時56分（日本時間22時56分）に、M5.8の地震が発生し、M3.5以上の地震が78回起きていた。

そして2月6日の大地震が発生する前に、台湾気象局地震測報センターは「2月4日に繰り返し発生した地震は地殻エネルギーの連続的かつ大規模な放出によるものであり、今後より大きな地震が発生するほどのことはない」と予測を発表した。

　

その舌の根の乾かないうちに、よく言えるなー…という感じ。

その予測により、安心して眠りについた人々が多かっただろう。
そして、その後の夜に、大きな被害地震が発生してしまった。

気象局の根拠の低い予測によって、多くの命が奪われたといったら言い過ぎかもしれないけれど、住民に油断を与えてしまったということは、あるかもしれない。

あやしい噂？

『民間の「地震予測家」や占師の発言』が具体的にどういうものかは不明だが、「科学的根拠はない。信じないで」とした根拠は、逆にどれくらいあるのだろうか。

占いや予言のたぐいは、たしかに科学的根拠は（今のところは）ないだろう。
また、「地震予測家」の予測が、いわゆる宏観異常現象のたぐいのものでも、まだ科学的評価が確立していないために、やはり「科学的根拠はない」とされてしまうかもしれない。

今回の気象局の警告は、まず自分たちの判断の誤りを反省してから言ってほしいと思う人も、少なくないのではないだろうか。

行方不明者の捜索と余震の状況など

花蓮県の行政トップは今日、不明者の捜索を打ち切ると発表した。
16人の犠牲者を確認し、まだ行方不明者が1人いるが、生存の可能性はないと判断した。

たしかに1週間たって、生存の可能性は低くなっただろうが、まったくないといえるだろうか。
津波ならばともかく、大地震ならばまだ倒壊した建物の下敷きになっていたりするかもしれない。
そのへんの可能性は、万全を尽くした結果として出されたものなのだろうかと疑問が出てくるところだ。

首都直下地震だったら…

これがもし、東京を襲った首都直下地震の後ならば、どうだろうか。
ちょっとあまり考えたくないくらいに、さまざまな「想定外」によって、犠牲者の数はうなぎ登りになって、避難所も仮設住宅も十分用意できず、「震災パニック」？

どんなに大人しい日本国民も、さすがに常軌を逸した行動に出る人々もいるのではないかと心配になってくる。
これまで様々な角度から、いろんな形で警告してきたが、それでもまだ足りないように思えてくる。
こういう時はやはり、「現実になる（かもしれない）夢を見る人々」が頼りになってくる。
（自分もその末席に入れられるか、入れられないか…）

たとえあやふやな部分があるとしても、まったく情報がないよりはどんなに良いかと。
首都が大きく揺れた時には、関東大震災の時のように、いや、そんな程度ではなく、もっともっと…。
台湾で起きているような、「あやしい」と思われるような噂も、たくさん出てくるだろう。

特にTwitterとかでは、デマが流れやすい。
そういう時に、少しでもアヤシイと思ったら、シェアするまえに「自分の頭で考える」「探求する」という気持が大切だろう。