【地震予知】中央構造線・原発・リニア新幹線～島村英紀教授の勇気ある言動 - 探求三昧（はてな支部） - 地震前兆／超常現象研究家・百瀬直也が地震・災害予知・防災・予言などを探求

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今日は、武蔵野学院大学特任教授である島村英紀氏の、地震学などに関する進歩的な説を紹介する。
地球物理学者、地球科学者（地震学者）であり、評論家・エッセイストとして執筆分野でも活躍されている方だ。

私が執筆するTOCANAの記事でも、各種メディアでの島村氏のコメントなどを引用させていただくことが多い。
非常に大胆な言説が多いという印象を受けるが、実は他の現役の科学者が立場上言うのを憚られるようなことも勇気を持って発言されているということではないか。

まず、いきなりビックリさせられる言説を紹介する。
2016/04/16に発生した熊本地震（M7.3）は、実は有史以来はじめて中央構造線上で起きた大地震だった。

そもそも、布田川断層と日奈久断層の二つの活断層は「中央構造線」という活断層群の一部なのである。
ironna.jp

このことは、島村氏流にいえば、「科学者たちがひた隠す…」ということになる。
ただし、現在では、これらの活断層の一部が中央構造線に含まれるということになってきた。

そして、こうも警告する。

「阿蘇山の下や大分の断層も、中央構造線が動かしたと考えられる。川内原発の下の断層や、伊方原発がある愛媛沖も動く可能性がある」
iwj.co.jp

冒頭に付した画像にあるように、中央構造線（延長線上）の西端付近に、川内原発がある。
島村氏が言うところの「御用学者」たちが、必死になってひた隠そうとしているとしても、ああなるほどと思えてくる。

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上記の熊本地震の直後に行われたIWJのインタビューでは、「日本に限らず、どの国でも、原発は核兵器を持ちたいために作る」とまで言ってしまっている。
このようなことは、自己保身優先の学者からは、例えそうだと知ってはいても、決して口にできないことだろう。

さらに、原発の安全神話を作るために、原子力村が地震学者を抱き込んでいる実態にも言及しているのだ。

ここでもまた、「マスコミがひた隠す」という表現が出てくるが、すべてのメディアではないにしても、たしかにマスコミの言及が少ない話題だろう。
リニアモーターカーを利用した、「リニア新幹線」の問題だ。

島村氏は、リニア新幹線の工事で中部山岳地帯を貫くことを懸念している。
そして、トンネル工事や採掘、地中への物質注入が地震を誘発する可能性があるという。

ただし、こうも言っている。

日本は地震が多いので、工事との因果関係を証明するのが大変難しい。アメリカのように、まったく地震のないところだったら、わかりやすいのですが。
（IWJ、同上）

その他にも、リニア新幹線は強い電磁波が乗客などへ健康被害をもたらす可能性が懸念されている。
私なども、電磁波にはかなり敏感な方なので、あまり好き好んで乗りたいとは思わない。

先月の霧島連山・新燃岳（しんもえだけ）の噴火が、数ヶ月後の大地震につながるという説については、どうだろうか。

1923年には御鉢が噴火した52日後に関東大震災が起き、2011年には新燃岳の噴火の51日後に東日本大震災が起きた。
では、今回の噴火では、どうか？

新燃岳の噴火が、今後の大地震につながる可能性については、「直接の関係はない」と明確に否定している。
関東や東北などは、霧島山から離れすぎているから、影響は起こりえないということだ。
これは、ある意味、普通の地震学者の一致する見解だろう。

そういう私は、霧島連山の噴火の後に東日本で大きな地震が起きる傾向があるとTOCANAなどで書いている。
これは、あくまでも過去データから導き出したものであり、本当はそのような傾向はないのかもしれない。

島村氏は、逆に「東日本大震災が九州の火山の活発化に影響を及ぼしている可能性がある」と語り、「東日本大震災の震源から千キロ程度には九州も入り、霧島連山のほか桜島や阿蘇山が大きな噴火を起こす可能性はある」と、西日本新聞の取材に対して語っている。
www.nishinippon.co.jp

昨日、百幸ブログの方で書いたように、私は4月からはTOCANAなどの執筆のペースを上げて、また地震学者へのインタビューや対談も行っていきたいと思っている。
島村氏も、お会いしたい学者の一人で、ぜひ近い内に実現させたい。