次回の新月は月が地球に最接近するスーパームーンであり、且つ部分日食も起こるということで、大きな地震に注意が必要だ。
スーパームーン新月
まず、「スーパームーン」について。
私のブログやTOCANAで何度も紹介しているように、満月や新月の前後には地震が起きやすいが、月が地球に接近する「スーパームーン」と呼ばれる現象が成り立つ時には、特に大きな地震が起こりやすいとされる。
2016/11/14に「エクストリーム・スーパームーン」が起きるときにTOCANAで下記の記事を書いた。
エクストリームスーパームーンとは、スーパームーンのうちでも特に月が地球に最接近する場合に、そう呼ばれる。
では、その後でなにか大きな地震が起きていたか？
エクストリームスーパームーンの8日後の2016年11月22日5時59分、福島県沖を震源とするM7.4、最大震度5弱の地震が発生した。
スーパームーンの直後に起きた大阪北部地震
過去の記事で書いているように、今年もこれまで何度かスーパームーンがあった。
直近では、下記の記事で書いたように6月14日にスーパームーンとなった。
www.tankyu3.com
その日から4日後に、大阪北部地震（M6.1）が起きてしまった。
いま思えば、もっと強調して注意を促しておくべきだったと反省している。
それが自分の役目だと自覚しているので。
8月11日のスーパームーン新月
次のスーパームーンは、今年最後となる。
2018/08/11 18:58に新月となるが、今回は部分日食も同時に起こる。
皆既日食や部分日食の前後も、大きな地震が起こりやすいという説がある。
今回は、スーパームーンと部分日食が重なるだけあって、さらに注意が必要かもしれない。
スーパームーン前後に起きた大地震
過去のスーパームーン前後に起きた大地震（巨大地震）の例をいくつか以下に示す。
※【ス】：スーパームーン、【エ】：エクストリームスーパームーン
・ 【エ】1948/01/26 → （前日）1/25 フィリピン、パナイ島（M8.2）
・ 【ス】2005/01/10 → （2週間前）2004/12/26 スマトラ島沖地震（M9.3）
・ 【ス】2010/02/28 → （1日前）2/27 チリ・マウレ地震（M8.8）
・ 【ス】2011/02/18 → （4日後）2/22 ニュージーランド、カンタベリー地震（M6.1）
・ 【エ】2011/03/19 → （8日前）3/11 東日本大震災（M9.0）、（7日前）3/12 長野県北部（M6.7）、（同）3/15 静岡県東部M6.4、（5日後）3/24 ミャンマー（M6.8）
・ 【エ】2014/08/11 → （8日前）8/3 中国雲南省（M6.5）、（前日）8/10 青森県東方沖（M6.1）
・ 【ス】2015/07/31 → （3日前）7/28 ニューギニア（M7.0）
・【ス】2018/06/14→（4日後）6/18 大阪北部地震（M6.1）
部分日食
日食（solar eclipse）とは、太陽が月によって覆われることによって、太陽が欠けて見えたり（部分日食）、または全く見えなくなる（皆既日食）現象のこと。
日蝕と表記することもある。
日食は、満月の時には起きず、必ず新月（朔）の時に起こる。
部分日食に対して、皆既日食は「皆既食」の略だが、「皆既」とは「すべて食べ尽くす」の意味で、文字通り月が太陽を食べ尽くして完全に見えなくなる状態だ。
8月11日の日本時間18:46に部分日食が起こるが、日本では見られない。
観測可能な地点は、北極海を中心に、中国中北部（北京など）、ロシア、グリーンランド、北アメリカ北部など。
すでに要注意期間でM5前後も発生済み
スーパームーンとは別に、月食や日食と地震の関係については、まだ詳細のデータを検証したわけではない。
部分的には、やはり関係があるのではないかと考えている。
通常の新月でも、数日前から注意期間に入ると考えた方が良い。
今回も、すでに今日が要注意期間に入っていて、今日も下記のような地震が立て続けに起きている。
・2018年8月8日18時7分頃：福島県沖、M4.8、最大震度3
・2018年8月8日6時4分頃：千葉県東方沖、M3.5、最大震度1
・2018年8月8日0時12分頃：三陸沖、M5.3、最大震度3
今後、新月当日の8/11から数日後までが注意が必要だ。
過去の事例では、特に3～4日後あたりで大きな地震が起きることが多い。
2つの台風（13号、14号）が接近していることもあり、台風・豪雨・地震など複合的な災害に注意してください。
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