徳島県沖でマイワシが不漁になっているが、果たして南海トラフ巨大地震を含む大地震の前兆の可能性はあるだろうか?
三陸の漁師の古くからのことわざで、魚類の大漁と地震前兆に関して「イワシでやられてイカで助かる」というのがあるが、その観点からマイワシ不漁を考えてみる。
【目次】
マイワシ水揚げが激減
徳島県で、大衆魚の代表格であるマイワシの水揚げ量が激減しているという。
ピーク時に比べて、近年は1000分の1から数百分の1で推移している。
原因としては、鹿児島県沖にあった産卵場が何らかの理由でなくなったせいだと考えられている。
徳島近海の漁獲量は、1970~80年代がピークだったが、90年代には不安定になり、2013年は過去50年で最も少なかった。
近年は、徳島近海では瀬戸内海から季節回遊のある鳴門市の一部を除いて、漁獲量は低迷している。
阿南市の離島伊島では、かつてほぼ1年中大量のマイワシが回遊していた。
だが、今は春の一時期に回遊があるだけで、補食するハマチなどの魚も減少した。
南海トラフ巨大地震との関係は?
伊島の位置を見ると、紀伊水道に面していて、マップで一目見てギクッとした。
下記マップには、過去に私が行ったダウジング地震予測のポイントと、過去の南海トラフ巨大地震の震源を記している。
これを見ると、マイワシの不漁は南海地震または東南海地震の発生と大いに関連がありそうなところだ。
その南方には、私が南海トラフの位置など知らない頃から、ダウジング地震予知を行うたびに出ていた南海トラフ沿いの地点がある。
(黄色いピンマーク)
そして、そこは過去に何度も南海トラフ巨大地震の震源となった位置に近い。
…ということなどは、2005年頃にダウジングをやった時は、まったく知らなかったのだ。
そして、それをこのブログで何度も書くのは、もちろん…特に四国や紀伊半島に住む人々に、強く頭に刻みつけてほしいからだ。
一度や二度出たならば、たまたまかなと思うかもしれないが、6回も7回も集中的にそこでペンデュラムが振れれば、どんなに鈍い人間でも察するだろう。
昔から三陸地方の漁師たちのことわざに、「イワシでやられてイカで助かる」というのがある。
津波の直前にイワシの大群が岸に押し寄せ、津波の後でイカが豊漁になるという経験によるものだ。
多くは語らないが、そういうことだ。
その後、ダウジングで出るポイントは、例の伊勢湾を含む東海地震の想定震源域にシフトしていった。
これも、もちろん十分に「意味」があることだ。
南海・東南海・東海のいずれも、「要注意」ということだ。
イワシなどの異常行動
マイワシなどの回遊魚の地震前兆現象としての異常行動には、以下のものがある。
(1) 大漁
(2) 不漁
(3) 打ち上げ
大漁と不漁は、表裏一体化している。
ある場所から別の場所へ移動するということだから。
それは、多くの場合、震源から離れた方へと移動することになる。
言うまでもなく、魚類の大漁や不漁が、必ずしも大地震の前兆というわけではない。
それについては、後述する。
(3)番、これはちょっとヤバイ。
もちろん全てではないが、(1)と(2)よりも前兆である可能性が高くなる。
黒潮の大蛇行が原因?
昨年夏に始まった黒潮の大蛇行は、この分でいくと、長期化する恐れがあるという。
「恐れ」と書いたが、それが続いている間は南海トラフ巨大地震が起きない可能性がかなり高くなるので、実際は巨大地震の守り神的存在であり、有り難いことだろう。
東京海洋大学海洋環境科学部門の吉田次郎教授は、「大蛇行が長期化すると、海底から冷たい水の塊が海面に運ばれ、遠州灘や相模湾の沖合漁業に影響を及ぼす懸念がある」と指摘する。
これがマイワシ不漁の原因ではないかと思ったが、もっと長期的な単位で減っているとなると、もっと他の要因かもしれない。
最近の研究では、鹿児島県沖にあったマイワシの産卵場がなくなったといい、これが四国沖での回遊の減少の原因ではないかという。
だが、産卵場がなくなった理由は不明だという。
地震前兆ではない?
いずれにしても、これだけ長期的に漁獲が減っているということは、南海トラフ巨大地震の前兆ではなさそうだ。
もしそうだとすれば、せいぜい3ヶ月とか、もう少し長いとか、その程度の期間が過ぎれば地震が発生して、その後に漁獲量は回復するはずだ。
前述の「イワシでやられてイカで助かる」は、大地震の前にイワシの大漁があり、大地震の後でイカの大漁があるということ。
…と、ここまで長く引っ張って読ませてきたのは、結論だけ書いてそれで終わりにするよりも、読む人々に色々と知っておいてもらった方が、減災に役立つだろうという配慮だ。
結論を早く書いてしまうと、それ以降は読んでくれない人もいるかもしれないので。
黒潮の大蛇行と南海トラフ巨大地震の関係(理屈的な側面)
お勉強ついでに…。
元・気象庁精密地震観測室室長の岡田正実氏は、黒潮大蛇行と南海トラフ巨大地震との関係について、次のように語る。
大蛇行が起きている時は、伊豆半島から東海沿岸にかけて反時計回りの渦のような流れができ、黒潮の一部が東から西に流れて、潮位(海面の水位)が上がります。潮位が上がるということは、その海域の海水量が増えて重くなり、その海底の『プレート』に力が加わるということです。そこで大蛇行が解消されると、陸のプレートへの重しが減ります。そうすると、陸と海洋プレート間の摩擦が低下し、プレートの境界(トラフ)で地震が起こりやすいんです。
(女性セブン、2018年7月12日号)
大蛇行が起きているうちは、南海トラフ巨大地震は起きないということは、自分自身の探求によって行き着いたことだが、現象論的にはその結論に達しても、その理屈がわからなかった。
それが、岡田氏の説明でスッキリわかったという感じだ。
私がその発見をした経緯については、3年前の下記のTOCANAの記事で書いている。
このように、実はこの岡田正実氏こそが、日本を救う…といったら言い過ぎかもしれないけれど、南海トラフ巨大地震の発生時期の偏りについて、重要な発見をしてくれた方なのだ。
もう一つの「偏り」である、発生月の特徴(7月~2月)については、調べれば誰でも行き着くことだろう。
心の準備をもつこと
私は地震前兆研究家と名乗って活動しているが(名乗ったもん勝ち?)、どちらかというと短期的な大地震の前兆よりも中長期的な前兆に力を入れいているのは、大地震が足音を立てて近づいてくるのを多くの人に知らせたいから。
そして、それによって「心の準備」をしてほしいということ。
防災というのは、何かの物を常備するようなことだけではないだろう。
大地震がいつ来ても心を落ち着かせるという気持ちの準備も、重要な防災の要素ではないか。
そうすれば、イザという時にも慌てる度合いが少しは変わってくるのではないか。
情報提供しているこちらも、そういう気持ちを忘れずにやっていきたいものだ。
今回は、大地震の前兆ではないと思われるが、常にそうだとは限らない。
なので、このような魚類の大漁・不漁のニュースを目にしたら、地震との関係を決めつけるのも良くないが、その可能性を頭に入れておくこともサバイバルのためには大切だろう。
【参考】

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