サンマが8月下旬に不漁から一転して豊漁になったと思ったら、胆振東部地震の前後から不漁に転じ、価格が上昇している。
日刊ゲンダイの記事によると、サンマは地震前の異変を察知して離れたのではないかとあるが、その真偽を探ってみたい。
また、ギリシャ・ザキントス島で、海辺でがけ崩れによって津波が発生したことも紹介する。
【目次】
サンマの不漁→大漁→不漁
9/14の『日刊ゲンダイ』で「豊漁が一転、不漁に…サンマは北海道地震を知っていたのか」と題した記事が目に止まった。
まるで私がTOCANAで書く記事の見出しのようだ。
サンマが不漁から大漁に転じたことは、下記の8/19の記事で紹介した。
www.tankyu3.com
ゲンダイの記事によると、サンマの価格は、8月末に1キロ400円台だったのが、9月初旬にジワジワと上がり始め、地震発生後に千円を突破して、8月下旬の4倍に上がった。
私は、地震の後でサンマ価格高騰のニュースを見た時に、被害を受けて漁に出られない人が多いせいではないか、地震とは直接に関係ないのではないかと考えた。
地震の影響はない
週刊ゲンダイの記者が水産庁・漁政部加工流通課に取材したところ、以下のような回答だった。
地震による停電や物流停滞など、サンマ漁への影響は解消されてきています。価格の高止まりは、サンマの群れが北海道近海から離れ、不漁が続いているためです。8月末の豊漁が一転、9月に入って群れが近海に近寄らなくなったのです
つまり、私が考えたのとは違って、胆振東部地震発生後にサンマ漁への影響はあったものの、現在はすでに解消されているという。
原因は、サンマの群れが北海道から離れていったためだという。
サンマが異変に気づいた?
週刊ゲンダイ記者は、こう続ける。
6日未明に発生した大地震の数日前から卸値は上昇。つまり、8月末に北海道近海にいて豊漁をもたらしたサンマたちは、大地震を見越して近海を離れたのだ。サンマが地震前に何らかの異変に気づき、遠洋に逃げたのではないか――。
これに対して、立命館大学環太平洋文明研究センター教授の高橋学氏は、以下のように語る。
人間以外の生物は、人間が感じないわずかな揺れやにおいなどを察知して、行動を起こすことがあります。これまでも、地震の直前に、深海魚、クジラ、イルカ、大量のイワシなどが浜にあがる現象が確認されています。今回、サンマが海流の変化や揺れなど“異変”を感じ、移動した可能性は否定できません。ただ、知見はない。今後、魚の群れの動きと地震の関係の事例を蓄積していく必要があるでしょう。魚の群れは、世界中の漁師が常時追いかけている動きです。地震と結び付けて予知に役立てることは一考に値すると思います
海水中で微弱な揺れに反応するかどうかは疑問が残り、むしろ地下で発生する電磁波の影響ではないかと思う。
だが、電流なり何なりに反応して、結果的に地震前兆に対する異常行動となったのではないか。
暖水塊との関係は?
サンマの動きなどをまとめると、以下のようになる。
6月頃:釧路沖で暖水塊発生
~8月中旬:昨年からサンマ不漁
8/28:暖水塊発達せず→サンマ豊漁
9月上旬:サンマ相場が次第に上昇
9/6:地震発生後に不漁
暖水塊(だんすいかい)については、前述の8/29の記事でも書いたが、どうもこれも関連しているようだ。
そうすると、それが地震の発生とも関連性がある?
これについては、まだ「?」付きで頭にしまっておこうと思う。
暖水塊で個人的に思い出すのは、黒潮の大蛇行。
これについては、例の黒潮予測サイトを見ると、まだ当分は終息しそうにないようだ。
ということは、南海トラフ巨大地震は、まだ大丈夫(?)。
私がTOCANAやブログで、この地震発生の可能性について書く時は、もちろんこの条件が整うことが前提となっている。
いっそのこと、永久に終息しないでほしいものだが。
ギリシャ・ザキントス島で津波
今Facebookでいきなり津波の映像が流れてきたけれど、これか。大変だ。#LINE11
— Noya Momose 百瀬直也 (@noya_momose) September 14, 2018
紅の豚の隠れ家ギリシャ・ザキントス島で崖崩れ 津波が観光客を襲った!(動画) | ハザードラボ https://t.co/8Ovq2xnt5O #hazardlab @hazardlabさんから
というわけで、これを見た時には、どこかで過去に起きたものかと思ったら、違っていた。
9/13、地中海に浮かぶギリシャのザキントス島で、海辺の崖の一部が崩落して、岩石が海に落下して、津波が発生した。
この島は、スタジオジブリのアニメ映画『紅の豚』の島のモデルとなったという。
これにより、観光客が乗った小型ボートが転覆して、観光客ら少なくとも7人が負傷した。
昨日私が見た動画 がYouTubeに投稿されていたので、埋め込んでおく。
さすがに自分に身の危険が及んだのだろう。
動画は10秒ほどで終わり、その後に内陸の方へと逃げたと思われる。
津波が発生する要因
津波を引き起こすのは、地震だけに限らない。
山体崩壊、海底火山の噴火、隕石などによっても発生する。
山崩れなどにより大量の土砂が一気に押し寄せる現象は山津波と呼ばれるが、今回の津波はそうではない。
津波はどこでも起こり得る
地中海も、津波の危険性はあり、平均して1世紀に2回は襲われるという。
過去2000年間で地中海東部はM8.5超の2度の巨大地震に襲われ、大津波も発生していたと考えられている。
地中海のような内海であっても津波は起こるのだから、日本では日本海でもどこでも津波が起こり得ると考えておかなければならない。
というか、むしろ日本海側での大地震の方が一旦津波が発生したら怖い部分がある。
沿岸を襲う恐れのある津波の高さは、崖地で最大23.4m、平地部でも最大12.4mで、いずれも北海道の想定だ。
東日本大震災の発生からまだ7年。
日本人としては、喉元すぎれば何とかでなく、津波の恐ろしさを後世に伝える義務があるだろう。
沖縄でM5クラスが3回~本当は10回位揺れた?
今日、9:08、13:40、17:05に、沖縄本島近海でM5クラスの地震が相次いだ。
2018年9月15日 17時5分頃 沖縄本島近海 M5.8、最大震度1
2018年9月15日 13時40分頃 沖縄本島近海 M5.5、最大震度1
2018年9月15日 9時8分頃 沖縄本島近海 M5.4、最大震度2
FBグループの投稿では、実際は今日10回くらい揺れたのではないかという。
島しょ部だと、M5クラスでも無感地震で終わることもあるだろう。
沖縄本島近海といえば、2010年2月27日にM7.2、最大震度5弱の地震が起きていた。
本島の周辺でも、過去にはM7クラスが何度も起きていた。
9/10の新月から5日目で、まだ影響下だったのか。
今後、より大きな地震が来ないとも限らないので、ご注意ください。
今日の前兆
今日のちび子の運動量。
【ハムスター】9/15朝、カウンター値:1167。食が細くてチビすぎて心配。@kokanranger 報告 #hamster #ハムスター地震予知 #ハムスター #ジャンガリアンハムスター #地震予知 https://t.co/DP6H5TuR3a
— Noya Momose 百瀬直也 (@noya_momose) September 15, 2018
微妙に少なくなったが、このくらいが標準かどうかは、まだ日が浅いので何ともいえない。
無人チャイム:
9/15
12時台 2回
13時台 1回
16時台 2回
17時台 2回
※ばけたんと無人チャイムは、回数が少なく報告するまでもない場合は省略しています。
【参考】
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