探求三昧(はてな支部) - 地震前兆/超常現象研究家・百瀬直也が地震・災害予知・防災・予言などを探求

地震前兆・超常現象研究家の百瀬直也が地震予知・災害・防災・予言などを探求するWeb/ブログ(はてな旧サイト)




【予測】「令和南海トラフ巨大地震」は今年後半か?過去の日向灘地震を分析して判明した事実により予測する


f:id:nmomose:20190521204402j:plain

日向灘で大きな地震が発生する条件として、エルニーニョ現象またはラニーニャ現象が発生していることがあるが、この発見に関連して、南海トラフ巨大地震の発生予測を行った記事がTOCANAで掲載されたので紹介する。
昨日も書いた、宮崎県で大地震が起きる夢などを視ている人が周囲に異常に多い中で、データ解析の結果からも日向灘が更に揺れる可能性があるようだ。


エルニーニョ・ラニーニャ現象とは?

5/14の記事で、日向灘で大きな地震が起きる条件として、エルニーニョ現象またはラニーニャ現象が発生中であることがあることを紹介した。
これは、元SE(ソフトウエア・エンジニア)の経験を元に過去データを解析して発見したことだ。

ブログ読者の中には、私が書くことの一部は難しくてわかりにくいという指摘もあるため、まず大地震の発生にとって非常に重要な要素である(と私が思っている)エルニーニョ現象とラニーニャ現象について説明する。

エルニーニョ

エルニーニョと聞いて、英語的な響きではないと思われるかもしれないが、スペイン語とかラテン系の言葉かな?と思った人は鋭い。
エルニーニョ(El Niño)は、スペイン語で『男の子』を意味する。

南米ペルー沖の海域は通常は冷水海域だが、数年に一度、赤道方面から暖かい海水が流れ込むことがある。
そして、海面水温が平年より高い状態が平均して1年程度続く。
この現象を、男の子を意味するエルニーニョと呼ばれるようになったが、もともとは幼子イエス・キリストを指している。

かつて、ペルー北部の漁民がクリスマス頃に現れる小規模な暖流のことをエルニーニョと呼んでいた。
それが今では、ペルー沖で数年に一度発生する海水温が高くなる現象の呼称となった。

ラニーニャ

ラニーニャ現象は、エルニーニョ現象の逆に、東太平洋赤道付近の海面水温が平年より低い状態が長期間続く現象のこと。

ラニーニャ(La Niña)とは、スペイン語で『女の子』を意味する。
海水温が低くなる現象なので、エルニーニョが男の子の意味なので対になる呼び名として女の子(ラニーニャ)とされたようだ。

TOCANAの記事

今日TOCANAに掲載された私の記事は、『【警告】「令和南海トラフ巨大地震」は発生目前、今年後半か!? 過去の日向灘地震を分析して判明、覚悟を決めるべき時が来た!』と題したもの。
いつものように、タイトルはあんまり気にしないでください。

ここで、今日掲載された下記のTOCANAの記事を読んでみてください。

日向灘の大地震データ

参考までに、TOCANAの記事で示した過去の日向灘地震のデータを、ここでも示しておく。
行末に「高温」「低温」とあるのは、後で説明する。

■日向灘で発生したM6.0超の地震■
1769年8月29日:M7.0 エルニーニョ 低温
1899年3月7日:M7.1 エルニーニョ 高温
1923年/11月27日:M6.0
1929年5月22日:M6.9 ラニーニャ
1931年11月2日:M7.1
1939年3月20日:M6.5 ラニーニャ
1941年7月20日:M6.1 エルニーニョ 低温
1941年11月19日:M7.2 エルニーニョ 低温
1942年4月13日:M6.0 エルニーニョ 高温
1942年8月22日:M6.2 エルニーニョ 低温
1961年2月27日:M7.0
1968年4月1日:M7.5 ラニーニャ
1969年4月21日:M6.5 エルニーニョ 高温
1970年7月26日:M6.7 ラニーニャ
1980年8月7日:M7.1
1984年8月7日:M7.1 ラニーニャ
1987年3月18日:M6.6 エルニーニョ 高温
1996年10月19日:M6.9 ラニーニャ
1996年12月3日:M6.7 ラニーニャ
2014年8月29日:M6.0 エルニーニョ
2019年5月10日:M6.3 エルニーニョ 高温

このように、日向灘のM6超の地震のうち、80%以上が、エルニーニョまたはラニーニャ現象が発生している時に起きていた。


日本への影響

では、エルニーニョ・ラニーニャが日本の気候などにどのような影響があるだろうか。
気象庁がまとめたページを参考に、図を借りて説明する。

3月~5月

下記のマップを見ると、南米から西方へ高温のエリアが伸びている。
そして日本あたりでは春の季節だが、西日本で高温の傾向がある。

f:id:nmomose:20190521214246p:plain

6月~8月

6月~8月の夏の季節には、下記マップのように、北海道と西日本で低温の傾向が見られる。
低温といっても夏場であり、もちろん平均気温に対して相対的に低くなるということだ。

f:id:nmomose:20190521214452p:plain

9月~11月

9月~11月の秋頃には、西日本で低温の傾向となる。

f:id:nmomose:20190521214729p:plain

12月~2月

12月~翌年2月の冬の頃には、西日本で相対的に高温の傾向となる。

f:id:nmomose:20190521215028p:plain

エルニーニョ発生中の日本の気候

このように、エルニーニョ発生中は、日本で夏は冷夏、冬は暖冬になりやすい傾向が見られ、それは主に西日本で著しい。
ラニーニャ現象が発生中は、このような顕著な傾向は見られないようだ。

エルニーニョ・ラニーニャ発生中の大地震

では、エルニーニョかラニーニャ発生中に日本で地震に関する何らかの傾向があるだろうか。
そう思って、両期間中に日本で発生した大地震の数を調べてみたところ、下記のようになった。

エルニーニョ期間中:67回
ラニーニャ期間中:8回

明らかに、エルニーニョ現象が発生している時には日本で大きな地震が起きやすいという傾向があると言えるようだ。

南海トラフ巨大地震とエルニーニョ・ラニーニャ現象

次に、TOCANAで示したように、南海トラフ巨大地震の発生時もエルニーニョ現象が大きく関わっていることがわかった。
エルニーニョとラニーニャ現象が起きていたことがわかっている16世紀以降に発生した南海トラフ巨大地震は、以下の通り。

【エルニーニョ】1604年
翌年:1605年2月3日 慶長地震(M7.9〜8)

【エルニーニョ】1707~1709年
期間中:1707年10月28日 宝永地震(M8.4〜8.6)

【エルニーニョ】1852~1853年
翌年:1854年12月23日 安政東海地震(M8.4)
翌年:1854年12月24日 安政南海地震(M8.4)

【ラニーニャ】1942春~1943秋
翌年:1944年12月7日 昭和東南海地震(M7.9)

【エルニーニョ】1946年春~1947年春
期間中:1946年12月21日 昭和南海地震(M8.0)


このように、すべての南海トラフ巨大地震は、エルニーニョ発生期間中またはその翌年までに発生していたことがわかった。

エルニーニョ発生中は西日本で大地震が起きやすい

日向灘と南海トラフ巨大地震の発生傾向を調べたところ、この2つの地震に限らず、エルニーニョ発生中は特に西日本で大地震が起きやすいということが言えそうだ。


過去に、エルニーニョ現象発生中に日向灘でM6超の地震が起きて、その前後に他の地域で大地震が起きた例を以下に示す。

【エルニーニョ】1899~1900年 東北~日向灘
1899年3月7日 紀伊大和地震 - M7.0又はM6.9。
1899年11月25日 日向灘 - M7.1。
1900年5月12日 宮城県北部 - M7.0。

【ラニーニャ】1967年秋~1968年春
1968年4月1日:日向灘、M7.5
【エルニーニョ】1968年秋~1969/70年冬
1968年10月8日 小笠原諸島西方沖 - M7.3。
【大蛇行】1969年3月~1969年12月頃

【エルニーニョ】1986年秋~1987/88年冬
1987年3月18日 日向灘 - M6.6。
1987年5月7日 日本海北部 - M7.0。

【エルニーニョ】2014年夏~2016年春
2014年8月29日:M6.0
2014年9月27日:御嶽山噴火(水蒸気爆発)。
2015年5月:口永良部島噴火
2015年5月30日 小笠原諸島西方沖 - M8.1。
2016年4月16日 熊本地震 - M7.3、死者258人。

2019年5月10日:M6.3 エルニーニョ 高温

このように、エルニーニョ発生中に日向灘で大きな地震が起きた後では、特に西日本で大地震や火山噴火が起きる傾向があるようだ。

今後の予測

私は以前から、エルニーニョ期間中から終息の翌年あたりには大地震が多く発生する傾向があると指摘していた。
そこには、南海トラフ巨大地震も含まれている。

黒潮大蛇行の最新の予測では、大蛇行の勢いは依然として弱まる気配はなく、少なくとも7月中旬までは続きそうだとのこと。
続いている間は、南海トラフ巨大地震は恐らく安心ということになる。

もしエルニーニョ現象が今年いっぱい続いたとしても、来年に黒潮大蛇行が終息しているとすれば、南海トラフ巨大地震の発生条件は整うことになる(主に7月~2月の間)。

5月10日に日向灘でM6.3の地震が起きたが、エルニーニョ現象が終息するまでは、また日向灘でM7以上を含む大きな地震が起きる可能性も考えておかなければならない。
そうなると、それに南海トラフ巨大地震が続くことも、あり得るわけだ。

エルニーニョ現象は平均して4季節(1年間)~6季節(1年半)ほど続くことが多い。
2018年秋(11月)に発生した現在のエルニーニョは、まだしばらく続きそうだ。

現在進行形で局地的豪雨で被害が出ているが、これもエルニーニョ期間中に西日本で高温になる傾向と関係があるのだろうか。
このように、大地震の発生だけでなく、台風を含めた水害なども十分に注意を払わなければならないだろう。

今日の地震前兆

ちび子の運動量は、かなり増えていた。

https://www.instagram.com/p/BxtCHQ5hBjP/
【ハムスター】5/21朝、カウンター値:1397。急増した。 @kokanranger 報告 #hamster #地震予知 #ハムスター地震予知 #ハムスター #ジャンガリアンハムスター

昨日まで5日連続で続いていた頭痛は、今朝もまだ軽くあって、普段は朝は飲まないコーヒーを飲んだら収まった。

現時点(5/21 23:20)で、日本全体で有感地震が少なく、関東でも少なくなっている中での6日間連続の頭痛となっている。
太陽活動の影響と低気圧接近要因があるとしても、判断が難しいが一部は地震前兆だった可能性も考えている。


市川のラドン濃度が上昇中で、これが下降に転じてから関東近辺で対応する地震が起きるだろう。

f:id:nmomose:20190521233058p:plain



https://www.instagram.com/p/BxtZPMzhKwh/
【愛弥美】2年前の今日、初めての遠足で。笑うときは手で口を隠しなさいとママに教わったようだけど、今はすっかり忘れただろう。というか、ママがそうやって笑うのを見たことないんだけど。😂2 years ago.


Copyright (C) 2004-2020 Naoya Momose - 百瀬直也. All Rights Reserved. Email