エルニーニョ現象が終息して、黒潮大蛇行との絡みで南海トラフ巨大地震の発生はいつになるかなどを検討する。
他に、東京都でゴキブリの群が出現して地震前兆ではないかとの情報が寄せられたのと、Pさんが視た大阪湾の津波でやられる観覧車の夢に関する情報を紹介する。
- エルニーニョ現象が終息
- エルニーニョと大地震の関係
- 過去のエルニーニョとラニーニャと南海トラフ巨大地震発生時期
- 黒潮大蛇行は9月上旬まで続く
- ゴキブリが列をなして大量移動していた
- ゴキブリは地震前兆か?
- 『大地震前兆集』
- 『前兆証言1519!』
- 大阪湾の観覧車の情報
- 今日の前兆現象
エルニーニョ現象が終息
気象庁は、太平洋の東部で海水温が上昇する「エルニーニョ」(南方振動)現象が6月で終息したとみられると発表した。
昨年秋(10月)に始まり、この夏に終わったことになる。
エルニーニョは、世界の気候に大いに影響を与える。
終息後は、夏から秋にかけて海面水温は平年に近い状況で推移し、エルニーニョ、ラニーニャのどちらでもない通常の状態が続く見込みだという。
そして、8月は平常の状態になる確率が80%、9月から11月にかけては60%となっている。
エルニーニョと大地震の関係
私が常にエルニーニョを重視するのは、大地震や火山噴火とも関わってくると思われるからだ。
私のこれまでの研究では、エルニーニョ期間中および終息後の1年間ほどは、日本付近で大きな地震が起きやすい傾向にある。
TOCANAでも何度か紹介しているが、下記の昨年11月の記事で、トカナの記事を紹介しつつ書いている。
上記の記事でも書いたが、エルニーニョと大地震の関係について、以下のような傾向があると思われる。
◎ エルニーニョ期間には、世界でM8.0超の巨大地震が発生することが多い。
◎ 日本では、エルニーニョ発生中、および終息直後から1年間ほどの間は、巨大地震(南海トラフ地震を含む)が起きやすい。
◎ エルニーニョの影響下で起きる大地震は、関東以西で起きる場合が多い。
というわけで、エルニーニョが終わったからといって、まだ油断はできない。
それ以前に、この傾向はあくまでも自分の研究の段階でそう考えていることで、これが絶対正しいとは思っていないのは、いつもの通りだ。
25年間エンジニアをやってきた人間として、「客観性」というのが非常に重要なので。
過去のエルニーニョとラニーニャと南海トラフ巨大地震発生時期
以下に、過去のエルニーニョ、ラニーニャ現象と南海トラフ巨大地震の発生時期を時系列に並べてみる。
ちなみにラニーニャというのは、エルニーニョの反対で太平洋の海水温が低くなる現象だ。
凡例:【エ】エルニーニョ、【ラ】ラニーニャ、【エ翌年】エルニーニョ終息後1年間、【南海】南海トラフ巨大地震、【大蛇行】黒潮大蛇行
【エ】1604年
【エ翌年】
【南海】1605年2月3日:慶長地震(南海トラフ津波地震説、東海はるか沖地震説、または房総沖と南海沖の二元地震説、伊豆・小笠原海溝地震説あり) - M7.9〜8【エ】1707~1709年
【南海】1707年10月28日:宝永地震(南海トラフ全域) - M8.4〜8.6【エ】1852~1853年
【大蛇行】1854年1月~12月
【エ翌年】
【南海】1854年12月23日:安政東海地震(東海道沖の巨大地震) - M8.4
【南海】1854年12月24日:安政南海地震(南海道沖の巨大地震) - M8.4【ラ】1942春~1943秋
【南海】1944年12月7日 昭和東南海地震 M7.9(Mw8.2)
【エ】1946年春~1947年春
【南海】1946年12月21日 昭和南海地震 M8.0(Mw8.4)、犠牲者・行方不明者1,443人
ということで、南海トラフ巨大地震はエルニーニョまたはラニーニャ発生中か、またはその1年後までに起きていることが程んどとなっている。
黒潮大蛇行は9月上旬まで続く
次は、これも南海トラフ巨大地震の発生を考える際に必須な黒潮大蛇行について。
最新の大蛇行の予測を見ると、まだ終息する気配が見られず、少なくとも9月上旬まで続く見込みだという。
自説では、黒潮大蛇行が起きている間は過去に南海トラフ巨大地震が発生していないので、長引いてくれた方が好都合だ。
黒潮大蛇行が終息した直後に南海トラフ巨大地震が起きたケースもあるので、心の準備はしておきたい。
以上の最新予測に基づいて、『【常時更新】南海トラフ巨大地震発生の条件・前兆・傾向・予測・予知(地震前兆ラボ)~エルニーニョ終息』のページの内容を更新しておいた。
ゴキブリが列をなして大量移動していた
以下は、SNS経由でもらった情報だ。
ある人が、一昨日7月11日10日に東京の碑文谷公園で、ゴキブリが大量に一列に並んで逃げるのを見たという。
初めて見た光景だというが、私もそんなものは見たことがない。
というか、ゴキブリなどは自分の家の外で見かけるのは滅多にない。
まず、碑文谷の読みを知らない人もいるだろうが、私も忘れていた。
東京都目黒区碑文谷(ひもんや)という地名があり、そこにあるのが碑文谷公園だ。
ゴキブリは地震前兆か?
ゴキブリ一列事件など、聞いたことがない。
この記事で取り上げるからには、地震の前兆現象としての宏観異常現象の一つである可能性があるということだ。
私自身は見たことはないが、このような報告が多いのは事実だ。
前述の碑文谷公園の事例が地震前兆であると確信しているわけではないが、これを良いきっかけとして、地震前兆かもしれない事例を見ていく。
以下に、いくつかの書籍からゴキブリ事例を紹介する。
『大地震前兆集』
亀井義継著『大地震前兆集』では、民間の地震予知研究家である著者が、1976年8月18日に静岡県賀茂郡で発生した河津地震(M5.4)の後で現地調査へ行ったことが書かれている。
- 作者: 亀井義次
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 1983/03
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河津町の小学校でも、地震の2~3日前から、ネコやゴキブリをほとんど見なかったという。
その小学校では、地震の前夜にゴキブリがたくさん出てきて、何かありそうな不吉な予感がしたという声が多かった。
2~3日前からそうだったという報告もあった。
亀井氏は同書で、宮城県沖地震(1978年6月12日のM7.4の地震のことか)の時の、仙台市の県営アパート1階に住む女性の報告を紹介している。
大地震の前夜と前々夜にゴキブリが大量に出現し、クモなども台所狭しと現れたという。
2階と3階にいたゴキブリが移動してきたのではないかと、その女性は語っている。
また、仙台第一高校では、前夜に自室にゴキブリが5~6匹現れたとか、台所にゴキブリがゾロゾロ出てきたという報告があった。
亀井氏は、これらの報告の中には偶然のケースもあるかもしれないと慎重な態度で書いている。
まず、ゴキブリが複数同時に現れることなど、あまり見かけないので、それが地震前兆である可能性はあるかもしれない。
『前兆証言1519!』
次に、阪神淡路大震災(1995)の前兆現象の証言を集めた大著『前兆証言1519!』(バイブル)から、いつくかの例を紹介する。
前兆証言1519!―阪神淡路大震災1995年1月17日午前5時46分
- 作者: 弘原海清
- 出版社/メーカー: 東京出版
- 発売日: 1995/09
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奈良市では、地震の3日前に、ゴキブリが部屋の中央へヨタヨタと出てきて、完全な冬眠状態に見えて、すばしこいはずの昆虫が動こうとしなかった。その後毎晩3~4匹が現れ、ハエたたきで簡単に退治できた。
兵庫県松原市では、地震の1~2日前に、真冬には出るはずのないゴキブリの成虫が1匹ノロノロと這い出してきた。
動きは鈍く、簡単に捕まえることができた。
最近はブラックキャップのような強力な殺虫剤が登場し、家中のゴキブリを根こそぎ退治してしまうようになったので、今後はゴキブリが地震前兆を知らせてくれる機会が減ってしまうかもしれない。
ちょっと残念だ。
冬場にゴキブリが現れたら、可能性の一つとして地震前兆を考えが方が良いかもしれない。
逆に、夏場ではゴキブリが現れなくなったと思ったら、地震の前兆である可能性もある。
但し、もちろんブラックキャップの絶滅型殺虫剤を置いていない場合に限るが。
大阪湾の観覧車の情報
以降は、昨日の記事の続き。
大阪市のPさんの、例の大阪湾沿いの「観覧車」がある場所で津波に遭う夢の件だ。
SNS経由で、昨日ある人に教えてもらった。
すみません、大阪湾の観覧車と見て、関係のない方向の事だと思いましたが、思い出した事なので、念の為にコメントさせて頂きました!
大阪湾の観覧車でしたら、確か淡路島のサービスエリアにもあるのです!
でも、南海トラフ関連でしたら、やはり、天保山、泉佐野だと思います!
淡路島のは、結構高台にある様に思いますし!
泉佐野は、この数年、台風被害が多いですし!
貴重な資料いつも有難うございます!
ここに出てくる位置関係を下記の地図で示す。
今日は時間切れなので、このへんにしておく。
今日の前兆現象
ちび子の運動量だけ。
急減していた。
【ハムスター】7/21朝、カウンター値:2。 @kokanranger 報告 #hamster #地震予知 #ハムスター地震予知 #ハムスター #ジャンガリアンハムスター