探求三昧(はてな支部) - 地震前兆/超常現象研究家・百瀬直也が地震・災害予知・防災・予言などを探求

地震前兆・超常現象研究家の百瀬直也が地震予知・災害・防災・予言などを探求するWeb/ブログ(はてな旧サイト)




【地震予測】首都直下地震の発生傾向がわかった~黒潮大蛇行と大いに関係あり~いつから発生しやすくなるか?


f:id:nmomose:20200111210721j:plain

今日は南関東直下地震つまり首都直下地震の発生の傾向を調べていて、ある発見をしたが、それは黒潮大蛇行と関係があったので、その成果を発表したい。


 

南関東直下地震(首都直下地震)の発生傾向

今日も色々と地震の研究を行っていた。
インド洋ダイポールモード現象と地震の関係についても調べてみた。
だが、これについては顕著な傾向が発見できなかったため、後日の課題とすることにした。

そして夕方、風呂に入っている間に、あることを考えた。
風呂に入るといっても、12/23の大腸がん切除手術の後は、まだ入浴は禁じられている。
シャワーならばOKと。

だが、それならば腹部の傷口が湯に浸からなければ良いだろうと、下半身だけ浸かることにした。
そして、黒潮大蛇行の発生と南関東直下地震つまり首都直下地震の発生に関連性があるだろうかと、ふと考えた。

傾向があった

それで、風呂上りに早速、PCに向かって、過去の南関東直下地震のデータをチェックした。
1854年以降にわかっている黒潮大蛇行の発生時期のデータと、重ね合わせてみた。

すると、ある「傾向」が見えてきた。

まず、以下に、1890年以降の南関東直下地震(M6.5以上)などと、黒潮大蛇行の発生時期のデータを示す。

凡例:【大蛇行】黒潮大蛇行、【エ】エルニーニョ、【南関東】南関東直下地震

【大蛇行】1890年~1891年
【エ】1891年
【南関東】1891年12月24日:山梨県東部(山梨県東部、内陸)、M6.5
----
【南関東】1894年06月20日:明治東京地震(東京湾付近)、M7
----
【南関東】1894年10月07日:東京湾付近(東京湾付近)、M6.7
----
【南関東】1895年01月18日:茨城県南部(茨城県南部、内陸)、M7.2
----
【南関東】1922年04月26日:神奈川県東部地震(浦賀水道付近)、M6.8
1922年11月11日:チリ地震、Mw8.5、犠牲者1,000人。
----
1923年02月03日:カムチャツカ、Mw8.5
1923年05月25日:イラン、M5.6、犠牲者2,200人。
【南関東】1923年09月01日:大正関東地震(神奈川県西部、内陸)、M7.9-8.2
【南関東】1923年09月02日:千葉県南東沖、M7.3
----
【南関東】1924年01月15日:丹沢地震(神奈川県西部、内陸)、ラ、M7.3
----
1931年01月15日:メキシコで地震、M7.7、犠牲者110人。
1931年02月02日:ニュージーランド - M7.7、犠牲者250人。
1931年03月31日:ニカラグア、M6.0、犠牲者1,000人。
1931年08月11日 新疆ウイグル自治区、富蘊地震 - Mw8.0、犠牲者1万人。
【南関東】1931年09月21日:西埼玉地震(内陸)、M6.9
----
【大蛇行】1986年12月~1988年7月(1年8カ月)
1987年03月06日:エクアドル・コロンビア、M6.9、犠牲者5,000人。
1987年03月18日:日向灘、M6.6、犠牲者1人。
1987年05月07日:日本海北部、M7.0。
1987年11月30日:アラスカ州、Mw7.8。
【南関東】1987年12月27日:千葉県東方沖地震、M6.7

黒潮大蛇行の発生に大いに関係あり

こうして見るだけでは、何の「傾向」も見えてこないだろう。
黒潮大蛇行の発生がわかっている時代以降の発生期間は、全体期間の約36%だ。

それを前提として集計すると、黒潮大蛇行の発生中と直進期(非大蛇行期)のそれぞれの時期に、黒潮大蛇行がわかった1854年以降に南関東直下地震が起きていた回数は、以下の通りとなる。
まず、以下はM6.0以上の地震について。

【M6.0以上の地震】全36回
黒潮大蛇行発生中:3回 8.3%
黒潮の直進期:33回


次に、M6.5以上以上の地震の場合。

【M6.5以上の地震】全12回
黒潮大蛇行の発生中:2回 16.7%
黒潮の直進期:10回


ちなみに、黒潮大蛇行がわかった時代以降の経過年数は、以下の通り。

黒潮大蛇行発生:1854年~(65年間)
黒潮大蛇行の発生中:61年間くらい(36%)
黒潮の直進期:104年間くらい

黒潮の直進期に発生する

これを見ると、M6.0以上とM6.5以上のいずれの場合も、黒潮の非大蛇行期(直進期)に起きていたケースが圧倒的に多い。
特に、M6.0以上のくくりにした場合の方が、直進期の発生は全体の8.3%になり、期待値である36%と比べると、かなり低い。

このことから、「南関東直下地震は、黒潮大蛇行の直進期に発生することが多い傾向にある」ことが言えるだろう。

特に、M6.0以上よりもM6.5以上の地震の規模が大きい方が顕著になる。


ちなみに、今日はエルニーニョ現象と南関東直下地震の発生の関連性についても調べたが、こちらは相関関係がないようだ。

また、南関東直下地震の発生月については、南海トラフ巨大地震のような大きな偏りはない。
つまり、1月から12月まで、ほぼ満遍なく起きている。

また、以前に別の記事で紹介したが、別観点から、「大蛇行期間には、太平洋側の大地震が抑制される?」という傾向もありそうだと考えている。

首都直下地震発生の可能性はいつ上昇するか?

では、次に、みなさんが最も知りたがっているだろう内容について。
結局、現在は首都直下地震が起きやすいのか、それとも今後いつ起きやすくなるのだろうか?

現在は、黒潮大蛇行が2017年8月末に発生して以来、2年4カ月間ほど続いている。
以下に、『黒潮親潮ウォッチ』の2/3時点の黒潮大蛇行の予測図を示す。

f:id:nmomose:20200111214803p:plain


そして、同サイトの最新予測によれば、大蛇行の終息時期は、いまだに見えていないという。
少なくとも3月3日までは継続するだろうという。

大蛇行はいつ終息するのか?

では、いつごろ終息の可能性があるのか。
上記の1/1発行の最新号では、こうある。

黒太線が現在の推定値で、8月になってから弱くなりましたが、9月以降は強さを回復しています。最新の予測では(赤線)、先週(黒点線)とほぼ同様です。これから今年の8月程度まで弱まる可能性があります。
f:id:nmomose:20200111214637p:plain


このへんは、微妙な表現の使い方に注意して書いている。
今年の8月程度までは、冷水隗の渦の強さが弱まるだろうという。

そして、その後もずっと力が弱まっていけば、黒潮大蛇行の終息もあり得るということではないか。

つまり、東京オリンピックの開催時期(2020年7月~8月)ころまでは、南海トラフ巨大地震の発生条件が揃わないことになる。
また、大蛇行を形成する冷水隗の力が再度強まっていくならば、黒潮大蛇行はずっと続き、巨大地震の発生の可能性が低い状態が続くことになる。

以上は、黒潮大蛇行と南海トラフ巨大地震のような「絶対的な関係」ではない。
あくまでも、過去データの解析によって発見した「傾向」のもとで推測を展開しているので、黒潮大蛇行が続いている間は、首都直下地震が「絶対に」起きないわけではない。

以上のことを踏まえて、この記事の内容を理解してください。



https://www.instagram.com/p/B7JIMINATqi/
【今日の食卓】昨夜の夕食はゲァン・マッサマン(マッサマンカレー)。これは辛くないから大丈夫だろうとリクエストして、大好物を久しぶりに食べられた。Gaeng Matsaman. #タイ料理 #thaifood

https://www.instagram.com/p/B7KFqKgARd5/
4年前の今日、近所の「小平ふるさと村」で。昔の農家や水車や子供の遊び道具があり、入場無料で子供たちが大好き。小平市では昔「あぼひぼ」の行事を行った。七草の日に作り豊作を祈ったという。餅やみかんを枝に刺す。初めて見た。#小平市 #小平ふるさと村 #あぼひぼ


この投稿をInstagramで見る

【愛弥美】おはよ。Mornin' #愛弥美

百瀬直也(@noya_momose)がシェアした投稿 -




Copyright (C) 2004-2020 Naoya Momose - 百瀬直也. All Rights Reserved. Email