南海トラフ巨大地震で、南海トラフ全域が一度に割れるのではなく、「半割れ」状態で巨大地震が起きた際に、その後に1週間ほどは「事前避難」を呼び掛けているが、そうではなく全域が一度に揺れた場合でも、お年寄りや障害者の人々も津波から避難する手段も含めて考えてみた。
「南海トラフ」半割れ時に事前避難を
南海トラフ巨大地震の可能性が高まった時に、政府が発表する「臨時情報」について。
2月6日、愛知県は、この臨時情報が発表された場合に、「事前避難」を検討する必要がある地域を発表した。
この臨時情報が発表された場合、津波到達に備えて1週間ほどの事前避難をするように政府は呼びかけている。
海水面よりも地面が低い「海抜ゼロメートル地帯」。
これは、愛知県では西部・海部地域を中心に広がっている。
地震で起こる液状化などで堤防が破壊された場合、津波と同じぐらいの危険があるとして、「事前避難すべき地域」に盛り込まれた。
「半割れ」とは?
「半割れ」とは、南海トラフ巨大地震が発生した場合、南海トラフの全域が一度に割れるのではなく、その一部が割れて巨大地震が起きたことをいう。
南海トラフの3区分のうち、東海・東南海・南海のいずれかで巨大地震が起きてしまったら、他の2つのエリアでも続けて巨大地震が起きる可能性を考えなければならない。
厳密にいうと、たとえば東海が先に揺れた場合、他の東南海と南海エリアも日を置かずに揺れた場合は、半割れということになる。
そのために、まだ地震が起きていない、海抜が低い地域では、津波の襲来を考慮して事前避難が奨励されるということだ。
目安としては、1週間ということになっている。
半割れに続いて巨大地震が連動する確率
内閣府(防災担当)の資料「南海トラフ地震の多様な発生形態に備えた防災対応検討ガイドライン」では、こうある。
M8.0 以上の地震発生後に隣接領域でM8 クラス以上の地震が7日以内に発生する頻度は十数回に1回程度(7事例/103 事例)通常の 100 倍程度の頻度
ただし、半割れが起きた事例の多くは、近年に起きた地震であると思われる。
逆にいえば、ずっと昔の事例では、単に南海トラフ巨大地震が起きたということがわかっているだけで、実際はタイムラグを置いて複数回地震が発生したことが、わかっていないのではないか。
そういう疑問が生じるのだ。
「半割れ」ではまだ望みがある?
南海トラフ全域が一度に割れるよりも、半割れで複数回割れた場合の方が、揺れ残った地域の人々が地震と津波に対して準備をする余裕がある。
ただし、残りのエリアが1週間たっても揺れないからといって、油断は禁物だ。
昭和東南海・南海地震のように、東南海が揺れて2年経ってから南海が揺れたというケースもあるからだ。
だからといって、2年経ったからもう起きないだろうと思ってはいけない。
単に、いままでは最大タイムラグが2年だったというだけかもしれない。
南海トラフ巨大地震による津波の場合、東京湾に津波が襲来するケースと比較して、はるかに危険度が高い。
何も遮る自然物がないからだ。
地震と異なり、津波というのは、津波に襲われる可能性がない土地に引っ越すことによって、命を奪われることはなくなる。
そうは言っても、先祖代々住んできた土地を手放すなど難しいだろうが。
半割れケースからの経過日数と地震発生数
内閣府の資料によれば、南海トラフ地震で「半割れ」が起きた後で、日数を経るほど揺れ残りの地震が起きる確率は低くなる。
下記のグラフは、そのことを示している。
下記の図も内閣府の資料の一部だが、ずっと昔にも半割れの後で巨大地震が起きたことがあったことになっている。
上記を見ると、2つの地震の間隔がもっとも広かったのは、1096年の永長東海地震と1099年の康和南海地震で、2年2カ月間ほどの間隔があった。
下記の図は上記の続きで、直近の4回の南海トラフ地震の発生間隔を示している。
このように、過去の発生時期が正確にわかっている南海トラフ巨大地震は十数回しかなく(数え方による)、そこから色々な傾向を導き出すのは至難の業だ。
そのため、私が示すような黒潮大蛇行との関係などにしても、あまり確かなものとは思わない方が良い。
そのへんが悩ましいところだが、いまは限られた情報から類推するしかない。
津波避難タワー
大地震による津波に備えて、各地で「津波避難タワー」が建設されている。
つい最近も、宮崎県日向市に県内最大の津波避難タワーが完成したというニュースがあった。
これは、約2430人を収容できるもので、2層式で2層目は高さが6.5mあるという。
日向市は市内8カ所に避難タワーを整備する事業を進めていて、今回の完成は7カ所目。
Googleで「津波避難タワー」で画像検索すると、たくさん出てくる。
このようなタワーは、無いよりはあった方が良い程度に考えておいた方が良いかもしれない。
このような設備を多く建てても、たとえば地震発生から30分かそこらでここまで避難できる人が、どれだけいるだろうか?
それを考えた場合、こういうものを過信してはいけないのではないかとも思う。
「三次元的避難」
早く歩けないお年寄りや、それ以前に自ら歩くことができない障害者などは、どうするかという問題がある。
私は以前から、このような人々も助かるためには、「三次元的避難」しかないのではないかと思っている。
三次元的…つまり避難する方向を二次元的に考えずに、「上へと避難」することだ。
もっとも、これは近未来の話になるから、今すぐにとは行かない。
このような個人レベルで使用できる(お金の問題が解決すれば)乗り物のニュースを目にすると、真っ先に考えるのは「津波の避難に使えないか」ということだ。
3年前にTOCANAで、このような発想で記事を書いた。
ここでは、「空中都市」、「自家用飛行機」、「人が乗れるドローン」といった空への避難手段を紹介している。
このようなことは今のところ実用的にはならず、夢物語に近いだろうが、いつか庶民の手の届くものになってほしいものだ。
津波シェルター
あるいは、津波シェルターという手段もある。
2018年10月に家族で「ぼうさいこくたい」へ行き、色々と貴重な体験ができた。
それは過去に何度か紹介した、起震装置による「震度7体験」など。
ほかにも、「防災・救命シェルター」なるものを見学して、子供たちは喜んで入っていた。
これならば、津波で流されてビルに激突しても壊れないという。
シェルター自体が壊れなくても、中に入っている人間は壊れないんかい?という疑問が生じるが、あの時質問しておけば良かった。
このシェルターの価格は70万円(+設置費用が5万円くらい)と言っていた。
まあ、軽自動車を買うよりは安いかなという想いで、検討したいという人もいるかもしれない。
再び空飛ぶ手段
あとは、足の不自由なお年寄りは障害者でも独力で避難できる乗り物はないのか?
たとえば、「空飛ぶ車椅子」とか?
まさか無いだろうとググって見たら…あるんかい!
私は若い頃にハンググライダーをやっていて、山の高いところから飛んでいたが、パラグライダーのたぐいはやったことがなく、全く詳しくない。
ただ、この写真を見ると、丘まで登っていって飛ばなければいけないのか。
独力で丘まで行けたのならば、もうそこから避難する必要ないか…。
セグウエイを飛べるようにした、フライングセグウエイといのもある。
空飛ぶ自転車なんていうものも見つけたが、なんだか怪しい。
ジャイロコプターみたいなもんかな。
海外では、ホバーバイクなるものがあって、色んな発明家のような人々が開発しているが、これなどは現時点でも5mくらいは飛べるようで、有望かもしれない。
以前はAmazonで地震・津波シェルターのようなものがあったのが、なくなっていた。
このような、「地震・耐震シェルター」みたいなのはあるが。
これだと、全身が入らずに上半身だけ守るという中途半端な形だ。
エコルート「地震・耐震シェルター」タイプ1 標準タイプ【組立なし】
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以上、いろいろと津波から避難する手段を考えてみた。
こういう飛行する乗り物やシェルターが、政府の援助を得て、なるべく手軽な価格で庶民が購入できるような時代になれば良いと思うが、今世紀中にそれが実現するだろうか。
今日の前兆現象
今日のばけたん点滅は以下の通り。
ばけたん 2/8
18時台:1回
18時台:1回
19時台:1回
22時台:1回
今のところ少ないけれど、セミ鳴きの耳鳴りは相変わらず強い。
夜から、ちび子がパイプをガリガリ始めて落ち着かない。
明日あたり、関東で揺れるかどうか微妙なところだ。
※地震とはあまり関係ないけれど、ちょっとほしいかも。
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インフルエンザや今後のコロナウイルス対策になるかもしれないものです。近日中に某所でまとまった形で発表しますが、少なくともこの7つのどれか又は複合的要因で私はインフルエンザ発症を免れていて、コロナでも有効な可能性があるのではないかと。言うまでもなく、このような情報は鵜呑みにするのではなく、自分の頭で考えて探求することが重要ですが。#インフルエンザ #コロナウイルス #so水 #黒にんにく #釈迦の霊泉 #スピルリナ #インフルエンザに感染しない #ビタミンd
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