Twitterからの情報で、6/28に石川県七尾市沖でリュウグウノツカイが目撃されたが、昨日紹介したケースは九州で、地震の前兆現象かどうかを検討する。
また今日7/4は「惑星直列」が起きるとネット上で騒ぎになっているが、そこには私も絡んでくるので紹介する。
今日は九州で記録的豪雨があり熊本県の球磨川が氾濫して大きな被害が出たが、今年は昨年同様に水害に要注意である理由を示す。
リュウグウノツカイ出現
少し日が経っているが、6/28に石川県七尾市の下佐々波漁港をリュウグウノツカイが泳いでいるのが撮影された。
地元の女性が目撃し、撮影した動画をTwitterに投稿している。
場所は能登半島中部の東岸の漁港で、発見したのは若い女性のようだ。
その人のお子さんが岸壁のすぐ下に泳いできたのを眺めている姿が撮影されている。
そのTwitterツイートを下記に埋め込んでおく。
肝心のツイートに添付された動画がしばらく経っても埋め込まれない場合は、下記のツイートにあるリンクへジャンプして見てください。
釣りしとったらリュウグウノツカイと遭遇してしまった😨🥶 pic.twitter.com/95oEfeuLPW
— R (@RHS_sinm) June 28, 2020
見たところ、たしかにリュウグウノツカイのようだ。
このように、深海魚のリュウグウノツカイが生きて泳ぐ姿が撮影されることは非常に稀だろう。
冬季のリュウグウノツカイは取り扱い注意
七尾市では、昨年1月31日にも生きた個体が見つかっていた。
だが、それは地震前兆ではなかった。
リュウグウノツカイが出現しても、それが冬季に日本海側だったりすると「またか」と、多忙の時にはスルーすることもある。
というのも、経験上、冬季に特に日本海で深海魚が出現しても、それが地震につながることは非常に少ないからだ。
昨日の記事で書いた長崎の捕獲の場合にしても、冬季ではないので前兆である可能性があるものとして一応調べている。
6/28のケースでは、5日経っているが、まだ対応する地震は起きていないようだ。
続いて、昨日書いた7/2の長崎市の例もあるが、これらが地震前兆だとしても、一つの地震の前兆であるとするならば大変で、かなり大規模な地震になる。
だが、位置的には異なる2つの地震である可能性が高く、その場合は近場かつすぐに起きるならばM4クラス程度もあり得るだろう。
今日は惑星直列?
今Twitterで、「7月4日に惑星が一直線に並ぶ」という話題で盛り上がっている。
どれだけかというと、下記グラフで示すように、Yahoo!リアルタイム検索で過去30日間の「惑星直列」を含むツイートが5千件を超えている。
元のツイートは以下の通り。
明日、7月4日に惑星が一直線に並びます。
— rem (@box1234012) July 3, 2020
惑星直列は500年に一度だとか... pic.twitter.com/PzbteKpWun
この話題がバズっているのは、下記の今日の『秒刊SUNDAY』の記事で取り上げられたからだ。
だが、上記を読めばわかるように、実際は「惑星直列」は起きない。
ただ、これからしばらくの間、空を見上げるといくつかの惑星が並んで見えるというだけのことだ。
「惑星直列」は起きないけれど…
しかも、秒刊の記事ではTOCANA編集部のTwitterアカウントが7/2の私のトカナの記事を紹介していて、「研究家の百瀬直也さんが独自で発見した法則から算出。7月5日の月食前後までは日本でも大地震に注意が必要」と書かれている。
そのため、なんだかややこしい話になっている。
しかも、記事タイトルに『「南海トラフ巨大地震」発生か』とあるので、それに輪をかけてややこしい。
私が記事で書いているのは、南海トラフ巨大地震ではなく、7/5の月食前後に世界のどこかで大きな地震が起きる可能性だ。
基本的に、惑星直列のことには触れていない。
直列になるのは、太陽・月・地球の3つだけだ。
詳細は、下記の7/2の記事でTOCANAの記事の補足として書いている。
月食→日食→月食とトリプルで続く期間で、すでに起きたM7クラスの地震は以下の通り。
【月】2020/06/06 04:12:半影月食、満月
【-3】2020/06/18 12:49UTC:ケルマデック諸島、M7.4
【日】2020/06/21 15:41:金環日食、新月、夏至
【+2】2020/06/23 15:29UTC:メキシコ、M7.4、死者あり
【月】2020/07/05 13:44:半影月食 2020/07/05 03:07 UTC、満月
そろそろ今日あたり大き目の地震に注意が必要と思っていたら、南太平洋2発とタジキスタンでM5クラスが起き始めている。
そろそろ日本でも大き目が来るかもしれないが、もちろん何もなく終わることもある。
あらゆる前兆現象は、それ自体が地震を引き起こすものではなく、あくまでも「トリガー」となりえるものなので。
熊本の水害
今日は九州で数十年に一度の猛烈な大雨により球磨川が氾濫した。
これを書いている21時半現在、浸水被害の全貌が見えない状態だ。
2018年には、平成30年7月豪雨により200人以上の犠牲者が出た。
2019年には、令和元年台風15号により90人以上の犠牲者が出た。
そして2020年も、歴史に残る水害となりそうだ。
3年連続でこのような水害が発生したのは、一部には2017年8月から始まった黒潮大蛇行の影響があるのかもしれない。
この期間は、潮位が高くなる傾向がある。
球磨川の氾濫により、屋根まで水に浸かった家が多く、テレビのニュースでは屋根の上で救出を待つ人々が映し出されていた。
現時点で、老人ホームで心肺停止の人々がいるなど、犠牲者が出なければ良いが。
前述の黒潮大蛇行が終わるまでは、今年は今後も水害に注意が必要となるだろう。
そして、大蛇行が終わったら今度は南海トラフ巨大地震や首都直下地震が発生する確率が高くなる。
いずれにしても喜べないことがあるのだが、このような災害リスクが高まる「傾向」を知らせてくれるという点では、貴重な現象だといえるかもしれない。