昨日7/4付の日刊ゲンダイで、大地震の前兆としての動物の行動や宏観異常現象について珍しく取り上げているので紹介するとともに、最近の現象とも関係してくる前兆現象を見ていくことにする。
『前兆証言1519!―阪神淡路大震災1995年1月17日午前5時46分』
『前兆証言1519!―阪神淡路大震災1995年1月17日午前5時46分』、弘原海 清、東京出版、1995年9月
前兆証言1519!―阪神淡路大震災1995年1月17日午前5時46分
- 作者:弘原海 清
- メディア: 大型本
自分のブログを検索してみたら、2005年2月の記事が最も古かった。
この本は以前からどうしても欲しいと思っていたが、ヤフオクでやっと入手したとある。
今はAmazonでオリジナルの大判の最低価格が最低8000円くらい、小型の単行本が6000円くらいと、お気楽には手が出ない価格になっている。
そのくらい貴重な本なので、欲しいと思っている人が多いのだろう。
『動物の行動や空の変化 大地震予測する宏観異常現象って?』
昨日2020/07/04の日刊ゲンダイで、『動物の行動や空の変化 大地震予測する宏観異常現象って?』と題した記事があった。
「大阪市立大学阪神大震災学術調査団」が、当時大阪市立大学理学部部長だった弘原海(わだつみ)清氏(1932-2011)を主導にマスコミを通じて呼びかけて、兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)の前兆現象を収集した。
その結果、1519件の情報が集まり、前兆現象とは無関係なものなどを除いた結果、1207件の証言が残った。
そして1995年9月、この本が誕生した。
日刊ゲンダイの記事では、高知県の危機管理部南海トラフ地震対策課が、同様の前兆現象を収集している。
2013年から県民に宏観異常現象の情報を募集した。
ガス漏れのような
この記事では、6月上旬に三浦半島で多数の報告があった「ガス漏れのような臭い」について取り上げている。
同様の報告が、『前兆証言1519!』に見られると。
本を開いて探すと、確かにあった。
1995年1月16日夜、つまり兵庫県南部地震の前夜7時~8時に、宝塚市のエンジニアの方が報告している。
その時間に、自宅の床の下から、「非常に臭いガスの臭いを感じました」とある。
さすがにエンジニアらしく、自ら「切り分け」も行い、また客観的に観察した結果として、日時や状況などを書き留めている。
すべての人がこうだと良いのだが、ネット上で前兆現象を報告する人たちは、そのような訓練を受けていないこともあり仕方ないだろうが、どうしても必要な事項が抜けてしまう。
ほかにも、関東地震(関東大震災、1923年9月1日)、昭和南海地震などの前兆として見られた宏観異常現象も紹介している。
なので、三浦半島で起きたことも、大きな地震につながる可能性は、あると考えている。
動物の異常行動などは、特に科学者の間でバカにされたり、無視されたりしがちだ。
だが、弘原海氏や、池谷元伺・大阪大名誉教授、力武常次・東大名誉教授といった数少ない科学者が勇気を出して取り組んでくれたために、私がその成果を利用して研究することができている。
ありがたいことだと思う。
地鳴り
この記事で紹介している和歌山県串本町の資料では、昭和南海地震(1946/12/21、M8.0)の前に地鳴りを聞いた人が151人いたとある。
また閃光を見た人は346人いたという。
その串本町では、現在は電磁波測定など地震の前兆現象の観測を行っている。
指揮を執るのは、電離圏異常発生の電磁気学的メカニズムなどを専門とする京都大学大学院情報学研究科の梅野健教授だ。
梅野教授は、こう語る。
「地球上空には電離圏と呼ばれる電子が広がる層が存在します。電離圏は地震や火山、太陽フレアといった自然現象、ミサイル発射などの人為的事象によっても影響を受けます。この電子数を串本町にある京大・測位衛星観測拠点をはじめ、国土地理院が管理する全国約1300カ所の測位衛星観測点のデータを観察し、異常を捉えることで地震の予測につながると考えています」
梅野教授らは、3.11の前兆も2日前に捉えていたという。
そして、熊本地震の前にも、20時間前と1時間前に異常をとらえていた。
このような数値として表せる現象は、将来の地震予知につながる有望な観測手段だろう。
阪神・淡路大震災の前兆
記事では、阪神・淡路大震災に戻る。
1500件を超える前兆証言のうち、圧倒的に多かったのは、「空気と大気の異常」29%、「空気と大気の異常」11%、「電磁波異常」9%といったところだった。
また動物の異常行動も多いと紹介されている。
この本は、前兆現象研究家である私の「バイブル」の一つだ。
Amazonで古書を見ると、以前は大型本が安かったが、やっと単行本よりも高くなり最低9000円くらいとなった。
小型の単行本も6000円で、こちらは持っていないが、大型本よりも文字が小さくなったら読みずらいだろう。
もう何年も前から、この本は超貴重であとで古書が高騰すると警告していた通り。
数年前は、なぜか大型本の方が安かったが、私がブログで大型本こそが貴重なのだと書いているのも影響したのか、逆転したようだ。
通常ブックオフなどの古書店でも家庭でも、嫌がられるサイズの大著だ。
その頃はまだ安かったが、私がブログで紹介してきたこともあって、次第に高くなっていった。
価格が上がっていくことに私にも責任があるかもしれないが、月間100万人以上が訪れるブログで紹介すればそうなってしまうので、仕方ない。
「生データ」の取り扱い
勘違いしてはならないのは、前兆証言のデータは、生データを集めたものだということ。
つまり、前兆である可能性を、敢えて誰も吟味などしていないということ。
下手に「取捨選択」などをされるよりも、その方がずっと良かっただろうと私も思っている。
このような宏観異常現象に精通して、的確な判断でその作業ができる人が、果たして日本にいるかどうかということだ。
それを考えれば、生データのまま載せて正解だっただろう。
阪神・淡路大震災のような大災害が起きた後で、「何か前兆現象のようなものがありましたか?」などと聞かれると、「そういえば…」と、不確かなものでも「後だしジャンケン」的に答えてしまう人もいるだろう。
観察した事象について、「大きな地震でも起きないと良いね」などと家族や友人と話していたという事実があったならば、多少信憑性は増すだろうが。
宏観異常現象を多く知った者勝ち
とにかく、宏観異常現象の種類を多く知るほど、将来の大地震から助かる確率が高くなるのではないか。
べつに自分が助かりたいからというわけではなく、
そういう情報を少しでも広めたい。
そういうつもりでこの研究を始めて、もう十数年経った。
本来は本意ではないというか、この人生でもっとやりたいことがたくさんあるのだが、これは今生の課題みたいなものなので、一生続けなければならないだろうとは思っている。
そういうわけなので、この種の本は、少々高くても無理してでも入手しておくと、1冊の本のおかげで命が助かったということも、もしかすると将来あるかもしれない。
本来は本書の重要性を考慮すると、出版社に再販を働きかけるくらいのことをする価値はあるだろうが、感触的にはその可能性は低いように思われる。
版権を買い上げてクラウドファンディングで出版といった手段の方が、まだ現実的かもしれない。
今日の前兆現象
昨夜のばけたん点滅多発は、岐阜県と長野県の連発だったのか。
関東ではなかった。
今朝は軽い頭痛があり、また強い耳鳴りも1日中続いている。
【体感】2020/07/05朝から軽い頭痛と強いセミ鳴きの耳鳴りでコーヒーを飲むが、耳鳴りは収まらず。頭痛ーるでは低気圧接近要因なし。今日7/5の月食トリガーで関東圏で強めの地震に注意を。また頭痛に対応する地震は7/8~7/9前後に注意。#地震予知 #地震前兆 #地震予測 #体感 #頭痛 #耳鳴り
前兆証言1519!―阪神淡路大震災1995年1月17日午前5時46分
- 作者:弘原海 清
- メディア: 大型本
地震の前、なぜ動物は騒ぐのか―電磁気地震学の誕生 (NHKブックス)
- 作者:池谷 元伺
- メディア: 単行本
【緊急改訂】大地震の前兆 こんな現象が危ない (プレイブックス)
- 作者:池谷 元伺
- 発売日: 2005/08/25
- メディア: 新書
動物の地震予報 みんなどうしたの?―前兆現象の科学を学び、地震に備える絵本 (PARADE BOOKS)
- 作者:いけや もとじ
- 発売日: 2005/11/01
- メディア: 新書
今日西友で「あれ買ってー!」とギャー泣きしている幼児がいたけれど、うちの子たちは駄々をこねたりキレたり喧嘩・イジメもなく、手がかからないのは何故かと考えたら、やっぱり甘いものを必要以上に与えないから低血糖症にならないというのが最大の要因だろう。…と言っても理解する人はごく一部だろうけれど。日本の食品大企業などは、それが知られると成り立たなくなるからタブーとなる。国民がもっと賢くならないと。#キレる子供 #低血糖症 #糖質過剰 #砂糖の害 #砂糖中毒 #砂糖依存症 #糖質革命