今日7/16のナショナルジオグラフィックの記事で、『地震の「ドミノ効果」、大地震の確率が3~5倍に、東北大ら』というのがあった。
大規模な地震が起きた後で、ドミノ的に更に大規模な地震も起きるパターンについて考察されたものだ。
リッジクレスト断層
昨年2019/07/04(日本時間7/5)から7/5にかけて、米国カリフォルニア州南部でM7.1他の地震が発生した。
この地震は下記マップで示す位置が震源で、ロサンゼルスに近かった。
今日7/16のナショナルジオグラフィックの記事『地震の「ドミノ効果」、大地震の確率が3~5倍に、東北大ら』では、この昨年カリフォルニア州で起きた地震の解説から始まる。
米カリフォルニア州南部の大地には、巨大なZの文字を刻むように3つの断層が走る場所がある。
そのZの上の線にあたるリッジクレスト断層は、曲がりくねった何本もの亀裂がある。
昨年の地震は、この断層が動いて起きたものだった。
巨大地震の前触れ?
新たな研究では、1年以内に大地震が起こる確率が、これまでの説より3~5倍ほど高くなっている。
それは、リッジクレスト断層の近くのガーロック断層沿いで大地震が起きる想定だ。
その地震が、ある程度以上の大きさの場合、さらに巨大断層であるサンアンドレアス断層で、恐れられている巨大地震が起こる可能性が生じる。
この説は、7月13日付けで学術誌「Bulletin of the Seismological Society of America」に発表された論文で説かれている。
もっとも、このように懸念されている巨大地震が起こる確率は、研究チームによると、今後1年以内にガーロック断層でM7.7の地震が起こる確率が2.3%とされた。
また、それが引き金となってサンアンドレアス断層で同規模の地震が起こる確率は1.15%としている。
サンアンドレアス断層の巨大地震
サンアンドレアス断層を震源とする大地震は、1906年を最後に起きていない。
この時のM7.9の地震では、300kmにわたり地表に断層が現れて、3000人以上の犠牲者が出た。
そして米国史上最多の犠牲者となった。
この論文の共同執筆者のロス・スタイン氏は、同じく共同執筆者の東北大学・遠田晋次教授とともに、リッジクレスト地震の際に断層沿いで起こった動きからモデルを作成した。
このモデルによると、リッジクレスト地震の後1年以内にガーロック断層沿いでM7.7の地震が起こる確率は8%だった。
だが、1年経って地震は起こらなかったが、リスクが完全に消滅したわけではなく、前述のように発生確率はまだ2.3%残っている。
計算では、ガーロック断層でM7.5以上の地震が起これば、南のロサンゼルスへ向かって伸びるサンアンドレアス沿いで別の地震を誘発する恐れがあるという。
ドミノ効果
結局、「ドミノ効果はどうしたの?」と思うような物足りなさの残る記事の内容だったが、つまりはリッジクレストが揺れたから次はサンアンドレアスは要注意だよということだろう。
大地震というのは、このように1か所が動くと近隣のプレート境界や活断層がそれに連鎖するように動くこともある。
以上は、日本に住むわれわれには関係ないという話ではない。
過去には米国など北米で大地震が起きた後は、日本付近でも大きな地震が続けて起きていたケースもある。
また、ドミノ効果という意味では、南海トラフ巨大地震はそれに類似した形で揺れる恐れもある。
南海・東南海・東海が比較的短期間に連動して複数回の巨大地震が起きる可能性が高い。
たとえばこの200年の間では、下記の通り南海トラフ巨大地震が起きていた。
【南海】1854年12月23日:安政東海地震(東海道沖の巨大地震) - M8.4
【南海】1854年12月24日:安政南海地震(南海道沖の巨大地震) - M8.4
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【南海】1944年12月7日 昭和東南海地震 M7.9(Mw8.2)
1946年8月4日 ドミニカ共和国 M8.0、犠牲者100人。
【南海】1946年12月21日 昭和南海地震 M8.0(Mw8.4)、犠牲者・行方不明者1,443人
ここで、ドミニカのM8.0の巨大地震を入れているのは、その4か月後に昭和南海地震が起きていたからだ。
カリフォルニアほどではないが、緯度が近かった。
さきほどの、カリフォルニアあたりで揺れると次は日本も…の例として挙げた。
「何のこっちゃ?」?
以上で地震のことは終わって、以下は蛇足的・独り言的に書いておく。
カリフォルニアといえば、歴史を通じて多くの新たな文化が生まれてきた。
私も学生の頃にホームステイしていたことがあるが、いわゆるシリコンバレーもある。
そして、私は訪れたことがないが、マウント・シャスタという聖地もある。
これはまだ、「世界の秘密」に属することかもしれないが、活断層の上には「聖地」が多くできる。
そして、そこに人が集まってくる。
そして、そのような地点を渡り歩いて、人知れず、「祈り」によって大地震を鎮める人々もいた。
そういうことを考えていくと、中央構造線と糸魚川-静岡構造線の交点にある諏訪などは、非常に特殊な位置にあることがわかる。
古代イスラエルの民も嗅ぎ付けて訪れていたとしても、不思議はないかもしれない。
そのようなことも含めて、「世界の秘密」なのだ。
こういうことを書くのは、10年早いかもしれないが。
一応自分的には「トンデモ的」や「陰謀論的」の「ソノサキ」を行っているつもりなのだが、人から見てどう思うかはわからない。
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