探求三昧(はてな支部) - 地震前兆/超常現象研究家・百瀬直也が地震・災害予知・防災・予言などを探求

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【地震前兆】世界的な異常気象~スーパーエルニーニョ・黒潮大蛇行~大地震発生のリスクが高まる傾向あり


 

今年の春以降に発生しているエルニーニョ現象は、世界的な猛暑をもたらすものとして「スーパーエルニーニョ」と呼ばれているが、過去には世界的に大地震や火山噴火が多発したために、今回も猛暑だけでなく警戒が必要となる。

 

■異常気象

07/12も前日に続いて関東や東海などでは35度以上の猛暑日となっている。
静岡市では3日連続の猛暑日で、過去には1991年と1997年しかなく、26年ぶりのことだという。

 

www.fnn.jp


6月の世界の平均気温は、この月としては観測史上最も高くなった。
海面の平均水温も高くなっていて、WMO(世界気象機関)は異常気象が発生する可能性が高まっていると警鐘を鳴らす。

このような記録的な猛暑は、エルニーニョ現象の発生と同時期に観測されていて、今後さらに気温が上昇するおそれがあるという。


米国ではニューヨーク州など東部で大雨による洪水被害が発生し、インドでは大雨で22人以上が亡くなるなど世界各地で災害が発生している。

 

www3.nhk.or.jp

 

■スーパーエルニーニョ

環太平洋の海洋現象であるエルニーニョ/ラニーニャ現象は、気象庁のサイトで現状および今後の予測を参照できる。

07/10発表の「エルニーニョ監視速報(No.370)」を見ると、下記のような現状と予測になっている。

 

  • 春からエルニーニョ現象が続いているとみられる。
  • 今後、秋にかけてエルニーニョ現象が続く可能性が高い(90%)。

 

www.data.jma.go.jp

 

今回が「スーパー」がつくエルニーニョとされているのは、南米ペルー沖のエルニーニョ監視海域の海面水温が平年より1.5~2.5度も上昇するためで、そのことから「スーパーエルニーニョ現象」と呼ばれている。

この現象は、直近では2015~2016年に発生していた。

 

■前回のスーパーエルニーニョ

では、その頃にどのような地震・火山噴火が起きていたかというと、抜粋しただけでも以下のようなものがあった。

 

2014/12/14:トンガ・フンガトンガ海底噴火。
2015/04/20 09:42:台湾・花蓮、M6.3、犠牲者1人
2015年04月25日:ネパール中央部、Mw7.8、犠牲者約8,900人。
2015年05月05日01:44:パプアニューギニア、M7.5
2015年05月12日07:05:ネパール、M7.3
2015/05/21 10:20:桜島昭和火口で噴火、噴煙4300m
2015年5月29日:口永良部島・爆発
2015年5月30日 小笠原諸島西方沖、M8.1、深さ682km
【猛暑】2015年。
2015年9月16日 チリ中部(イヤペル地震) - Mw8.3。
2015年9月7日~11日:平成27年関東・東北豪雨、犠牲者14人。
2015年10月26日:アフガニスタン、Mw7.5、犠牲者360人以上。
2016/02/06 03:57:台湾・高雄、2016年台湾南部地震、M6.4、深さ16.7km。犠牲者114人。
【噴火】2016/04/18:ポポカテペトル山、噴煙高度11000m。
2016年4月16日:エクアドル沿岸部、Mw7.8、犠牲者661人。
2016年4月16日:熊本地震、M7.3、犠牲者258人。

 

他にも、アフリカで豪雨による洪水、コレラ・マラリアの流行なども起きていた。

また、日本周辺では台風も直撃ルートを通る確率が高くなるという。
このように、控えめにいってもその恐ろしさがわかってくるだろう。

 

friday.kodansha.co.jp

 

■黒潮域では大地震も増える?

これはまだ詳細は未公開だが、西日本南岸の大平洋で過去に起きた大地震を解析したところ、海洋現象との関連で顕著な傾向が見られることがわかった。

そして、そのエリアの大地震は、エルニーニョ現象の発生中に最も多く発生していた。

 

加えて、正・負のダイポールモード現象が起きていない期間も、大地震発生の可能性が高くなる。

ただし、現在発生中の黒潮大蛇行が続く間は、大地震の発生を「抑制」する働きがあるように思われる。

逆にいえば、黒潮大蛇行が終息した後は、どうなるかわからないということだ。

このように、この夏以降は、日本では猛暑・水害・地震・噴火といった災害に厳重注意で過ごさなければならないことになる。

 

こう書いていても気が滅入ってくるが、自分が知り得た情報は、どんなに嫌われようが伝えなければならない。

 

 


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