昨日の記事でも書いたように、今日9月11日は平和の祈りを行うという神示があったため、江ノ島へ向かった。
そもそものきっかけはというと、8月27日にダウジングで守護霊(守護神)に、9月11日はどこかへ行ってお祈りをすべきかと伺ってみたところ、江島神社の龍宮で祈るようにと指示されたことから始まったのだ。
なぜ9月11日が気になったのかというと、そこまでは覚えていない(←すごく物覚えが悪い)。
大国みろく大社の比嘉良丸さんが9月11日は旧暦8月8日で、重要な日だと言い出す前だったのだ。
寝坊した!
朝、目が覚めて時計を見ると、8:10。
花小金井駅発の電車に乗る予定が、8:20。
ロマンスカーに乗り遅れてしまう!
昨日、片瀬江ノ島行きの小田急ロマンスカーの往復の指定を買ってしまっているのだ。
家内と息子は、お盆に帰省できなかった代わりとして昨日から北海道へ帰っている。
起こしてくれる人がいなかったのだ。
神棚とヒヌカンの水と榊を替えて、家を出たのが8:25頃。
8:30の電車に乗るために、駅までひたすら走る。
その次の電車だと、ロマンスカー*1に乗り遅れてしまう。
なんとか8:30の急行に間に合って、9:10新宿発のロマンスカー「えのしま号」に乗り込む。
江島神社へ
10:15頃に片瀬江ノ島駅に到着。
気がつくと、「お守りセット」をすべて忘れてきてしまった。
寝坊したせいだ。
聖母アマチが祝福した数珠、腕の念数、塩など。
霊的に、まったく無防備の状態だ。
まあいいか。
変なのを連れて帰ってきたら、その時はその時だ(←こういうアバウトな性格を、沖縄では「テーゲー」と呼ぶ)。
今日は時間がたっぷりある。
昨日の夜、ダウジングでお伺いしたところ、江の島大師と児玉神社もお参りするようにと指示があった。
12:00に、龍宮(わたつみのみや)で供物を供えてお祈りした後で、岩屋の前の海辺でお祈りして、お下げした供物をすべて海へ投げ入れるようにとの指示だ。
サヌールでの儀式を思い出す。
バリ島のビーチの地名だ。
私のHPにあるノンフィクション作品を読んでくれている方ならば、おなじみだろう。
ここにあるグランドバリビーチという国営ホテルに「南海の女王」ラトゥ・キドゥルというジャワ島の海の女神に与えられた特別な部屋がある。
その女神から、私はインドネシアと日本の友好を深める「使者」になるように請われた。
そして、使者になるための儀式を、霊能者であるバリ島の僧侶に執り行ってもらった。
ジャワ島で畏れ敬われているラトゥ・キドゥルとの「契約」を結ぶために、用意した供物を海に投げ入れた。
あらかじめ切っておいた自分の髪と爪とともに。
海に供物を捧げるなんて、あの時以来だ。
挨拶回り
次の順番で各宮を回る。
- 辺津宮…御祭神:田寸津比賣命(たぎつひめのみこと)。ここが本宮
- 奉安殿…奥津宮の境内にある。妙音弁財天と八臂弁財天の御尊像を奉祀する。
- 中津宮…御祭神:市寸島比賣命(いちきしまひめのみこと)。神仏習合で弁才天と同一視されるようになったが、本来は別の女神として祈るべきだと思う。
- 奥津宮…御祭神:多紀理比賣命(たぎりひめのみこと)。三姉妹のいちばん上。私を含めて、霊感があるような人はだいたいここでもっとも強い神気を感じるようだ。
- 八坂神社…御祭神:建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)。末社のひとつ。
- 稲荷社・秋葉社…御祭神:豊受気毘賣命(とようけひめのみこと)、火之迦具土神(ほのかぐつちのかみ)。末社のひとつ。
- 龍宮(わだつみのみや)…御祭神:龍宮大神。
ちなみに、Silent Rootsさんお気に入りの「岩屋」は、今回は行かないようにとの指示が出てしまった。
彼女に行きますと約束してしまったのに、残念。
今回は同時多発テロの犠牲者の慰霊の目的もあるので、ああいうところで祈るのは危険を伴うからということなのか。
辺津宮の前に「清めの御塩」が置いてあったので、200円を置いていただく。
聖地巡礼のときにいつもポケットに入れている塩の代わりだ。
先週もそうだったが、三女神を祀ったお宮でお祈りしていると、体が前へ引っ張られてしまう。
奉安殿の白龍の像のところに置かれていた白龍のお守りが気になったので、ダウジングで買うべきかどうか伺うと、買うようにとのこと。
私が「無防備状態」だからという配慮だろうか。
最後の龍宮に着いたのが11:30頃。
ケータイからMIXIへアクセスする。
かみんちゅネットワークに書き込みがあった。
江本勝さんの「水への感謝プロジェクト」の呼びかけで、15:00に水への感謝の祈りを捧げようというものだ。
MIXIの「ともに祈る」で、12:00のほかに15:00にもお祈りしましょうと呼びかける書き込みをする。
龍宮(わだつみのみや)での祈り
洞窟を模したような天井の低い龍宮に入り、お賽銭箱の脇に供物をセットする。
リンゴ1個、みかん3個、バナナ5本、日本酒3カップ、塩、米、大福餠7個、ヒラウコー(沖縄線香)17本。
12:00ちょうどになり、正座してお祈りを始める。
- 世界平和:政治の混乱、戦争、テロ、自然災害による犠牲者がなくなり、平和な世界になるように。
- 日本の選挙で、日本を正しい方向へ導いてくれる人々が選出されるように。
- 2001年9月11日の米国の同時多発テロの犠牲者が救われ、犯人への恨みの念をもたずに、天国へ行き、霊的に成長するように。
お祈りが終わり、供物をかたづけていると、うしろから「百屋さんですか?」と声をかけられる。
見ると、若い女性で、「MIXIのぴぃです」と名乗る。
12:00にここに来て、お祈りしてくれたのだという。
どうもうしろが気になっていたわけだ。
「事前に知らせてくれればいいのに」と思ったが、あとで知ったのは、昨日の夜に「ともに祈る」の掲示板に江ノ島へ行きますと書き込んでくれていたのを私が見過ごしていただけだった。
私がこれから海辺で供物を捧げる儀式をすると言うと、ぴぃさんは挨拶して帰っていった。
お祈りが終わった直後で、「意識がまだ向こうの世界」へ行ったままだったので、まともな受け答えができなかった。
せっかくわざわざ江ノ島まで来てくれたのに、悪いことをしてしまった。
だが、もし霊的に障りに遭いやすい人だったとしたら、安直に海辺での祈りに誘わなくてよかったかもしれない。
ぴぃさんのような若い女性が、こういうところまで来て無私の祈りをしてくれるのは、本当に嬉しいことだ。
海辺での祈り
12:30頃に、岩屋と呼ばれる洞窟の前の海辺へ移動する。
岩場では、多くの人たちが釣りを楽しんでいる。
ここは方角的にいうと、江ノ島の西岸にあたり、アメリカへ祈りを通すためには、本来だったら東側の方が都合が良いはずだ。
その点、昨日ダウジングで伺ってみたところ、この場所でかまわないとのことだった。
岩屋という江ノ島最古の聖地の前で祈るということが大切なのかもしれない。
岩場の先端の、なるべく東側に向いたところを選び、しゃがんでお祈りを始める。
こんどの祈る対象は、信仰する宇宙創造神「○○大神」だ。
ここでは、同時多発テロの犠牲者の慰霊の祈りが中心になる。
「顕界と霊界の間に霊的進化が起き、宇宙全体に調和がもたらされますように」という、いつもの祈りから始める。
すると、今まで曇っていた空が、太陽のあたりが少し明るくなってきた。
完全に快晴になってしまうと炎天下で祈りに差し支えるので、少しぐらい曇っていた方が都合が良い。
テロの犠牲者の方々が救われ、霊界の高い次元へ行けますようにと、祈る。
歌おうと決めていた歌の歌詞をプリントしてきたものを取り出す。
アメリカ民謡の『十字架に帰ろう』(訳詞:高石ともや)と、『Amazing Grace』だ。
声を出して歌っても、波の音にかき消されて、周りの人々には聞えないだろう。
その方が都合が良い。
『Amazing Grace』を英語でほとんど歌い終わったところで、上の方に飛んでいた海鳥が鳴く。
「あの海鳥が犠牲者の魂を空の高みへと連れて行ってくれますように」
供物を海へ投げ入れる。
人に見られないようにして、ひとつひとつ、そっと投げ入れる。
果物は、沈まずに浮かんでいる。
紙パック入りの酒は、開けて海へばら撒く。
「これらの供物が、犠牲者の方々に届きますように」
恋人の丘
海辺を後にして、「恋人の丘」へ上る。
江ノ島の岩屋の上あたりの丘が、こう呼ばれている。
そして、そこには「龍恋の鐘」という鐘がある。
これらの由来を書くと長くなるので(というか、よく知らない…)省略。
かんたんに言うと、恋人たちがここで鐘を突くと、別れないとか。
そして、カップルたちがここに鍵を置いていく。
詳しく知りたい方は、こちらを読んでください。
http://mirabeau.cool.ne.jp/enoshima/walker/koibito2.html
そこの鐘の前に来ると、欧米人のグループがいて、珍しげに眺めている。
そこで、私も一回鐘を突いた。
「テロの犠牲者の方々の魂が天国へ行けますように」と念じて。
そして、その場を離れた直後に、大きな美しいアゲハチョウが私の前方を飛び、空高く舞い上がっていった。
霊たちが救われたという印だろうか。
お礼の挨拶回り
15:00までに少し時間があるので、江島神社の各宮へお礼のお参りを済ませておくことにする。
これだけお宮や末社の数が多いと、お礼のお参りだけでも大変だ。
龍宮、奥津宮、中津宮、辺津宮、奉安殿と回り、まだお参りしていなかった辺津宮の境内の白龍の池でも祈る。
池の前には、白い龍神の像がある。
これから水への感謝の祈りをするからには、ここでもお祈りしておいた方が良いだろう。
それに、お守りをいただいたということもある。
【江島神社・辺津宮境内にある白龍の池】
江の島大師での祈り
14:50頃に、江の島大師に着く。
平成5年に高野山真言宗最福寺の別院として建てられた寺だ。
門前では、赤い体の二体の不動明王がすごい形相で睨みをきかせている。
円形の本殿の中に入ると、正面に赤不動明王の坐像がある。
高さ6メートルで、屋内にある像としては国内最大級と言われている。
考えてみると、不動明王の前で水への感謝の祈りというのは、そぐわないのではないだろうかと、ちょっと不安になる。
だが、時計を見ると14:57。あと3分しかない。
いまさら場所を変えるわけにもいかない。
あとでよく考えてみたら、不動明王といえば、滝行を行う行者を守護する存在ではないか。
私も先日の滝行体験入門でお世話になったばかりだ。
水に大いに関係があるわけだ。
「水への感謝」…だから江の島大師…不動明王だったというわけか。
なぜ初めてお参りするように指示があったのか、わかったような気がした。
いままで、この前を通り過ぎる度に、このお寺の存在が気になってはいたのだ。
15:00になり、まず不動明王と弁才天の真言を唱える。
「ナウマク サンマンダ バサラナン〜」
「オン ソラソバテイエイ ソワカ」
それぞれ3回唱える。
水に対し、いつも使わせていただき、また浄化させていただき、ありがとうございますと、感謝の念を捧げる。
お祈りが終わり、おみくじを引きたくなる。
自動販売機式のおみくじを引くと、8番の大吉が出た。
「祈りは通ったんだ…」
確信をもてた。
児玉神社
次に、江島神社の入口のエスカー乗り場の近くにある、児玉神社へ。
ここも、初めてお参りするところだ。
日露戦争の満州軍総参謀長として活躍され、文部・内務大臣、台湾総督、南満鉄道経営委員長などの要職を務めた児玉源太郎大将を祭った神社だ。
教育家としても、学校法人成城学校の校長として中国・朝鮮からの留学生の教育に力を尽くすなどの功績があるという。
ここでは、普通のお祈りをする。
なぜこの神社にお参りさせられたのかは、よくわからない。
雨の不思議
お祈りが終わると、まだ15:30頃なのに、あたりは暗い。
向こう岸の方をみると、低い雲が立ち込めていて、今にも雨が降ってきそうな空だ。
参道の食堂に入り、しらす丼セットを注文する。
店に入って5分とたたないうちに、外では雨が降ってきた。
「通り雨だね」と店のおばさん。
こういうのは、いつものこと。
聖地へ行くと、雨が降りそうで振らずに、屋内へ入ったり乗り物に乗り込んだ直後にザーッと降ってきたり、激しい雨が降っていたのに、聖地に着いたとたんに晴れたり…。
10年ほど前に、インドネシアに滞在していた頃から、そういう経験をするようになった。
つまり、私が本格的に聖地巡礼を始めた頃だった。
だが、こういうことが「当たり前に起きること」と思うようになってはいけない。
常に「不思議」を見せてくれる存在に対し、また恩恵を与えてくださる存在に対し、感謝の念を忘れてしまってはいけないだろう。
店を出ると、横殴りの雨と風が体を打つ。
こんなに雨が降っていたら、お祈りもままならなかっただろう。
いつも雨から守ってくださる龍神さまに感謝。
というわけで、「ともに祈る」行為は、少なくとも自分の中では、なんとか成功裏に終わったようだ。
心配していた霊障の方は、なんとか大丈夫だったのではないかと思う(←確信がもてない表現)。
帰りにちょっと前頭葉のあたりに違和感…頭痛とまではいかないが…を感じたが、この程度ならばよくあることだ。
帰宅して、お供物のお下がりの日本酒を飲んで「散らして」しまった。
わざわざ江ノ島まで来てくださったぴぃさんを始めとして、各地でともに祈ってくださった方々、どうもありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。
【参考サイト】
追記(2005/09/11 22:30)
いまMIXIの○○さんの日記を見たら、「流れは少し良い方向へ変わった」という神示があったそうだ。
これでちょっと安心した。
みんなで祈っていることが、無駄ではないということだろうか。