探求三昧(はてな支部) - 地震前兆/超常現象研究家・百瀬直也が地震・災害予知・防災・予言などを探求

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茨城県大洗など聖地巡礼


今回の聖地巡礼は散々だった。
こんな聖地巡礼の記録を読んでくれる人がいるかどうかとも思うが、記録として残しておくことにする。

ダウジング

その週の9月26日(月)に、今週末も茨城へ行くようにとの指示が出た。
訪れる聖地は以下のとおり。

茨城県は、その2日前に「鹿島と諏訪をつなぐ聖地巡礼」として、その近くを訪れたばかりだ。
鉾田諏訪神社がある新鉾田駅は、その際に利用したばかり。
祈りの目的は、また「和人と蝦夷(えみし=アイヌ等の先住民)との民族のカルマを浄化するため」とのことだ。
この夏以来の相継ぐ聖地巡礼で、自由になる金が底をつきかけている中での、日帰りでの巡礼だ。


久々のJR特急

ケータイが鳴って目が覚め、時計を見ると、7:00。
6:00に起きる予定だったのに…。
いくらケータイでアラームをセットしても、毎日電源オンにする時間を7:00に設定してあったのだ。
なんというドジだろう。
先が思いやられる始まりだった。
急いで起きて、PCで代替案を探す。
当初は、東京駅7:40発水戸行きの高速バスに乗る予定でいた。
JRの特急「フレッシュひたち号」上野8:30発に乗って水戸まで行けば、何とかオンタイムになる。
乗車券+特急料金4000円と、水戸までの高速バス料金2000円の2倍もかかってしまうが、背に腹は変えられない。


7:30に家を出て、8:30の発車の7分ほど前に上野駅に着く。
急いでみどりの窓口に駆け込み、発車5分前になんとか指定を取ることができた。
フレッシュひたち号は約1時間半かかって、9:53に水戸駅に到着。
ここで鹿島臨海鉄道大洗鹿島線に乗り換えて、大洗駅へ向かう。
乗り換え時間が3分しかないことは、あらかじめ調べてある。

綿密な計画のもとで

聖地巡礼に出るときには、前もってPCに向かって列車やバスの時刻を調べ、1ヶ所にどのくらいの時間留まるかを推定し、綿密なスケジュールを立てる。
それをテキストファイルに入力したものをプリントして、クリアホルダーに挟んでデイパックに入れる。
1日で廻るのはむずかしそうな状況でも、ダウジングで出てしまった以上は、なんとか解決案を見つけ出さなければならない。
この時に役に立つのが、『駅探エキスプレス』という乗り換え案内ソフト。
本来は有料の製品なのだが、「お試し版」は有効期限を過ぎても機能縮小版として使うことができる。
そして、行く先々のバスの時刻をネットで調べたりもする。
ジグゾーパズルでもやっているような気分になってくる。
こうしてできたプリントを持って行くのを忘れてしまったら大変なことになる。
茨城の海沿いの聖地は何度も訪れているので、大洗鹿島線は、すでにお馴染みの存在になってきた。
いつもは南端の鹿島神宮駅から乗るのだが、北端の水戸駅から乗るのはこれが初めてだと思う。


2両編成の列車に駆け込んで、なんとか間に合った。
もうお馴染みになったワンマンカーだ。
始発駅だから、整理券は出ない。
9:56発の列車は、10:13に大洗駅に到着。
ここからがまた、ダッシュの必要がある。
最初の目的地である大洗磯崎神社へ行くには、10:15発の循環バスに乗る必要がある。
乗り換え時間が2分間しかないことも、あらかじめ調べてある。
だが、列車の到着に合わせた時刻なのだろう。
客を置いていくようなことはなかった。
運賃100円は、どこで乗っても降りても同じ。

海の女神

大洗は、よく聞く地名だが、茨城県民の海のリゾート地なのだろう。
海水浴場、水族館、マリンタワー、ゴルフ場、海浜公園、ヨットハーバー、釣り、キャンプ場、総合運動公園などなど、遊ぶところには困らなさそうだ。
こんど聖地巡礼を離れて、家族で訪れてみたいところだ。


バスの中の観光地図を見ると、この磯崎神社の手前で降りたところに、なんと天妃神社がある。
天妃といえば、中国の海の女神『媽祖(まそ)』を祀ったところではないか。
あのインドネシア・ジャワ島の海の女神『ラトゥ・キドゥル』は、中国の媽祖信仰の影響があるのではないかと考えたりもした。
仕事で香港に出張したときに、媽祖を祀った寺院に参拝したこともある。
残念ながら、今回は立ち寄る時間がない。
循環バスのアクアワールドの一つ手前の「祝町」で降りて歩いて数分のところにある。
もし私が媽祖に縁があるのならば、いずれ行かされるかもしれない。

大洗磯崎神社

20分ほどで、大洗磯崎神社前のバス停で降りる。
そこには、巨大な大鳥居があった。
島居の奥には石段があり、上まで延々と続いている。
この神社は、海を見下ろす丘の上にあるのだ。
こういうところは、縄文時代からの聖地だったのかもしれない。


断食中の身には、この長い長い石段は、さすがに堪える。
頂上までたどり着くと、そこはパッと視界が開け、参拝者が大勢いる。
すごく立派な神社だ。
大洗磯崎神社は、延喜式内社、国幣中社の格式をもつ。
境内入口に置かれたパンフレットを見ると、御祭神大己貴命(オオナムチノミコト)と少名彦命(スクナヒコノミコト)。
大己貴命は、いうまでもなく大国主命の別名とされている。
少名彦命は、高皇産霊神タカミムスビノカミ)と神産巣日神カミムスビノカミ)の子とされている。
忍耐力と智恵に富み、大国主命とともに荒地を開墾し、農業を推し進め、国土の発展に尽くされたという。
また、薬草を研究し、人々の病気を治し、医薬の神としても信仰されたようだ。
大国主命は、大黒さまとも結びついて信仰されている。
もっとも、本来の大黒天のルーツはインドのマハーカーラといって、シヴァ神の異名だ。
それがいつしか、「ダイコク=大国」のゴロ合わせにより同一の存在として信仰されるようになり、七福神の一柱となっていった。
これに対し、少名彦命は恵比須神と同一視される場合がある。
もっとも、恵比須神のルーツとしては、他に事代主説や、蛭子神説もある。



門をくぐり、拝殿の前にくると、両脇になぜか狛犬の代わりに石造のカエルが。
「なぜカエルなのだろう?」
ネットでちょっと探したが、有益な情報は得られなかった。
(どなたかご存知の方、教えてください)


いつものように、宇宙の平和と地域の人々の幸せを祈った後で、和人と蝦夷の民族のカルマを浄めるためのお祈り。
本殿の左脇のお宮に、末社が並んでいる。


それぞれの神さまの前で、宇宙の平和と地域住民の幸せを祈る。
やっと終わって、社務所でおみくじを引く。
「小吉」だった。
社務所の前には、神さまのことを描いた絵本が何冊か置いてある。
『おみやとかみさま』を、息子のYのために買うことにする。
大国主の逸話「いなばのしろうさぎ」も載っている。
北海道に帰省している家内からのメールによると、Yは父親に似て本好きで、いつも「ほん、ほん」と絵本を読んでほしいと言うので、昼寝と夜の寝る前に読んであげているそうだ。


絵馬がかかったところに近づいてみると、なんとウサギちゃんの頭を象った絵馬がたくさん架かっている。
ウサギの顔の輪郭があり、目鼻口を自分で自由に描けるようになっている。
あとで考えてみると、大国主命の「因幡の白兎」神話にちなんだものなのだろう。
境内の端の塀を何気なく見ると、コンクリートの塀の上に何やら並んでいる。
近づいてみると、なんとそれは、たくさんの大黒さまの像だった。
大黒天を信仰する人々が奉納したものなのだろうか。



さあ、これでこの神社でのお役目は終わったと思って境内地図を眺めると、本殿の右脇にも末社が並んでいる。
しまったと思い、時計を見ると、バスの時間まで15分ほどある。
あわてて戻り、以下の神々の前で祈る。


じつは「磯崎神社」「洗磯崎神社」「荒磯崎神社」といった名称の神社は、東北から茨城県にかけて数社見られる。
そのいずれもが、御祭神大己貴命と少名彦命としている。
また、他の名称の神社でも、この両神を祭神とする神社は、東北から九州にかけて多数見られる。


大洗磯崎神社には、あの平将門公を祀っていたこともあったようだ。
明治政権は「新皇」と名乗った将門を嫌い、御魂を神田明神から大洗磯崎神社に移した。
その後、どういうわけか、戦後に神田明神に戻されたという。

大洗諏訪神社は…

バスの時間の5分前になり、石段を降りる。
大洗駅行きの循環バスに乗り込む。
次の目的地である大洗諏訪神社は、病院前のバス停で降りて、そこから1.5キロほど北へ歩いたところにある大貫高校の隣にある…はずだった。
だが、道に迷った末に、近所のオバサンに道を聞いてたどり着いた大貫高校のとなりには、諏訪神社はなかった。
狐につままれたような心境だ。
まさか、廃社になってしまったということでは…。
水晶ペンデュラムを取り出し、守護霊にお詫びをして、次の目的地へ向かっても良いかと伺うと、良いとの返事。


あとでネットで調べてみると、諏訪神社は、さきほど降りたバス停のすぐ近くにあったのだ。
どこでどう間違えてしまったのか。
私のミスだった。
いまさら引き返しても、次の聖地へ向かう時間に遅れてしまう。
大洗駅へ向かう山道に浅間神社があるので、代わりにここでお祈りすることに。
和人と蝦夷の民族のカルマが解けるようにと、祈る。


大洗駅は有人の駅だ。
売店もある。
閉まっているが、観光案内所も小さな駅舎の中にある。
列車の時間を見ると、13:13大洗発がある。
諏訪神社へお参りできなかったために、ひとつ前の列車に乗ることができた。
鹿島神宮行きの列車に乗り、15分ほどで新鉾田駅に到着。
この駅は、1週間前に来たばかりだ。
目的の鉾田諏訪神社は、ここから2キロほど歩いたところにある。
夏のように暑く照らす太陽の下を、道に迷いそうになりながら歩く。
まだ半そでのバティックシャツで十分な気候だ。
25分ほど歩き、やっと諏訪神社の前に着く。

鉾田(ほこた)諏訪神社

うっそうと生い茂る木々に囲まれた神社だ。
872年に創建されたという。
島居をくぐると、参道の左手に民家が建っている。
あんまり宮司家には見えないが、そうなのだろう。
鎖につながれた飼い犬が私を見て吼える。
犬は1匹だけではなく、5匹ぐらいいる。
それが一斉に吠え立てるから、たまったものではない。
なぜか檻の中に入れられた大人しそうな犬もいる。
こういうのって、ありだろうか。
なしだろう。
神社に飼い犬なんて、聞いたことがない。
わざわざお参りに来た人間に対して吠え付ける犬を飼うなんて、神社のすることではない。
だいたい、神さまに守られている神社に番犬なんて必要だろうか。
たとえばの話、捨て犬が可愛そうだからといって飼っているのならば、話は別だ。
だが、そうだとしても、神社の社務所で犬なんて…。


土のままの細い参道がずっと続き、奥まったところに、本殿だけのお宮があった。
本殿のすぐ前は土が盛り上がっていて、ゴミ捨て場と化している。
なんと、割れた榊立ての破片がゴミに混じっている。
境内の片隅で、ではなくて、本殿のまん前での話だ。
察するところ、正月に氏子の人々が持ち寄った御札類を燃やした跡が、そのままになっているのだろう。
あとでネットで調べて知ったのだが、本殿前の土が盛り上がったところは、相撲の土俵のようだ。
それならなおのこと、神聖な土俵にゴミを放置したりして、マズイのでは?
古い神社だと聞いて、楽しみにしていたのに…。



薮蚊がピラニアのごとく集まってくる。
蚊に刺されながら、追い払いながら、お祈りを始める。
合掌していると、両腕に一度に2匹も3匹もとまって血を吸うので、思わず叩いてしまう。
神社で殺生などするものではないが、お祈りどころではない。
祈りに集中できない。
それでも、和人と蝦夷の民族のカルマ解消のために祈る。
祈っていたのは、5分かそこらだろうか。
長くいられたものではない。
早々に引き上げることに。


島居の前に引き返すと、犬たちがまた一斉に吠え出す。
いちばん吼えている犬に、一歩一歩近づいて威嚇して、睨みつける。
ここが神社でなければ、石でも投げていたかもしれない。
ここが本当に鉾田諏訪神社なのか。
間違ったところに来てしまったのではないか。
だが、あとでネットで調べたところ、やはりここがその神社だった。

散々な日

30分ほど歩いて、15:00前に新鉾田駅に着く。
駅の売店が閉まっているので、ちょっと戻ってコンビニでパンを買う。
鹿島神宮行きの列車の到着は、15:30。
駅のベンチでパンを食べる。
時間になってホームへ上ると、両側に列車が停まっている。
単線だから、あとから入ってくる列車を待っていたのだ。
このとき、間違って水戸行きの列車に乗ってしまった。
気付いたのは、発車して次の駅のアナウンスが流れたとき。
次の徳宿駅で降りる。
ワンマンカーで、ここは無人駅だから、運転手に料金を払うことになっている。
事情を説明すると、若い運転手は、金は要らないという。
同情したような表情で「次は当分来ませんよ」
そう言われたって、待つしかないではないか。
「次は16:08です」
ホームの時刻表を見て、わざわざ調べてくれた。
すごく親切にしてくれて、頭が下がる思いだ。
単線の待ち時間の時に遅れを取り戻せるから、発車が少々遅れても大丈夫なのか。


仕方なく、改札口のない駅で降りる。
駅前は、民家と畑しかない。
店など、見渡す限り何もない。
駅前の待合所のようなところに座り、30分ほど待つ。
このようなローカル線では、1本の列車の乗り間違いが、命取りになる。
だが、スケジュールが前倒しになっていて助かった。
鹿島神宮に着いたのは、16:50。
当初の予定通りに、17:00鹿島神宮駅前発の高速バスに乗ることができた。


バスが走り出す。
かつては鹿島の森だっただろうところが、いろんな店が立ち並んでいる。
しばし、日本の自然の現状に想いを馳せる。
このまま乱開発のために自然がなくなっていったら、日本はどうなってしまうのだろうか。
かつて、土建屋上がりの首相が、日本列島を改造しようとぶち上げた。
開発、開発、開発。
それこそが「正義」だった。
とにかく自分たちの地域をもっと便利に。
その結果、日本はこんなになってしまった。
あの首相が逮捕されたとき、親友から聞かれた。
「日本は、これで変わると思う?」
「日本に一億人の『田○○○』がいる限り、何も変わらないと思う」
それが私の答えだった。
彼は、その答えに大いに同意したようだった。
国民の人気を得ていたが、所詮は私欲を肥やすのが目的の政治屋だった。


子供たちに「神さまの森」を残さなければならない。
神が住めない国になってしまったとき、それは「神国日本」の終焉だろう。
私が会員となっている「宮古島の神と森を考える会」は、自然が急速に失われつつある宮古島をなんとかしようという人々が集まって結成された会だ。
日本全体に、その意識を広げなければならない。


それにしても、今日は散々な日だった。
長いこと聖地巡礼をやっているが、こういう日も珍しい。
もちろん自分の不徳の致すところもあるのだが。
後味の悪い聖地巡礼になってしまった。
ただ、その中で、大洗磯崎神社は良かった。
機会があったら、天妃神社にもぜひお参りしたい。
私はまだ、海の女神とつながりがあるだろうか。
もしもあるならば、導かれるだろう。

福島で原発事故

帰宅後に見たネットのニュースによると、福島第一原発4号機で作業員が被爆するという事故があったという。
さいきん、原発の不祥事が目立つ。
特に、私が福島県聖地巡礼をした前後から、福島の原発でトラブルが続いて、今回の事故が起きた。
私が福島へ行かされるようになったのも、こういう背景があるのだろうか。


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