私の著作活動の一環として、初の試みとして電子出版の形式で本を書いてみました。
それが、2006年10月に発売された『ヴィア・ドロローサ−イエスが歩いた悲しみの道』です。
ヴォイジャー社のドットプレスというシステムを利用して製作した本です。
この本の売れ行きはというと…、じつはまだ数冊しか売れてないのです(涙)。
その事実を初めて知ったときには、かなりメゲましたね。
まあ、ちょっと価格設定がまずかったというようなこともあるかもしれません。
現在のヴォイジャー社のシステムでは、一度設定した価格は変更できないんですね。
また、電子書籍の市場自体がまだまだ小さいということもあるかもしれません。
あれだけエネルギーを注いだ本なので、これはまずいということで、新たに紹介することにします。
何を書いているか
基本的に、この本は、私がいままで4回ほどイスラエルを訪れた際の聖地巡礼記がもとになっています。
それだけだとつまらないだろうということで、これにイエスさまの生涯を綴れ織り的に織り込もうとしました。
それだけでも面白くないかもしれないと思い、イエス・キリストの生涯に関するさまざまな謎を探求する本にもしようと決めました。
というわけで、盛りだくさんの本なんですね。
もちろん、私が書く本ですから、その根幹には「スピリチュアルな観点で見たイエス」があります。
上に書いた「謎」とは、下で紹介しているPRページでも書いていますが、ここでも紹介しておきます。
10の疑問点
◎イエス誕生の地はベツレヘムか?
イエスがベツレヘムで生まれたとされるのは、メシアがダビデの出身地で生まれるという伝承に合わせて創作されたという説が主流になりつつあるが…。
深く調べていくと、矛盾する点がいろいろ出てきます。
◎イエスは本当にクリスマスに生まれたのか?
イエスが12月25日に生まれたということは、新約聖書のどこにも書かれていない。これは、太陽神が冬至の頃に生まれたとする、ミトラ教やヨーロッパの古代信仰に影響されたものなのだろうか。
いまやクリスチャンの中でも、12月25日に生まれたと信じるのではなく、クリスマスはあくまでも「イエスさまのご生誕を記念する日」と割り切っている人も少なくないようです。
◎処女懐胎は真実か?
福音書の内で、もっとも早く書かれたといわれるマルコ伝で、イエスが処女から生まれたという話がまったく出てこないのは、どういうわけなのだろうか。果たして処女懐胎説は、後世に付会された神話なのか。
これは、さすがにスピリチュアルな現象を受け入れられる人々でも、受け入れるのが容易ではないことでしょうね。私も同じです。
真理は果たしてどこにあるのか…。
◎洗礼者ヨハネとイエスはエッセネ派だったのか?
死海写本やエッセネ派の研究者の中には、イエスの時代にユダヤ教の一派だったエッセネ派の思想が、イエスや洗礼者ハネのそれと似ていると主張する者がいる。エドガー・ケイシーのリーディングでも、イエスがエッセネ派と深くかかわっていたことを示しているが、果たしてどうなのか。
このことについては、学界でも諸説紛々ありますね。じつはこの辺を探求していくと、秘密結社の匂いがかなりしてくるんですね。このことは、下の2つの「謎」についてもかかわってくることです。
◎エドガー・ケイシーとフリーメイソンリーの関係
米国の眠れる予言者といわれたエドガー・ケイシーの生涯を調べると、フリーメイソンリーとの密接なつながりが見えてくる。ケイシーはフリーメイソンだった父と同様に、メイソン思想に影響されたのか。
私がこの本で書いていることは、エドガー・ケイシーに深く傾倒する人々には、ちょっと抵抗あるかもしれません。
◎イエスはインドやチベットを訪れた?
若き日のイエスがインドやチベットを訪れたということは、エドガー・ケイシーのリーディングやリバイ・ドーリングの『宝瓶宮福音書』でも主張され、またバラ十字会の本などでも見られる。それが果たして真実だったかどうかについて詳細に探求する。
あまり知られていませんが、あのパラマハンサ・ヨガナンダ師も、イエスがかつてインドを訪れたと言っているんですね。
このことに関しては、他の日本のどの本にも書かれていないだろうというほどに、深く探求した結果として書いています。
◎ヴィア・ドロローサの本当の位置はどこか?
イエスが十字架に磔にされる前に十字架を背負って歩いたといわれる「ヴィア・ドロローサ(悲しみの道)」は、現在のエルサレム旧市街に残っているが、よく調べていくと、その道の妥当性についてさまざまな疑問点が出てくる。
ローマ・カトリックが「この場所だ」と決めてしまったからには、いまさら引っ込みがつかないということもありそうなんですね。
◎本当のイエスの墓はどこにある?
一般にイエスの墓とされるのはゴルゴタの丘の下にあるが、プロテスタントなどでは、旧市街の近くにある「園の墓」が本当のイエスの墓だと主張している。
まあ、墓とはいっても、イエスさまの亡骸が埋められているわけではなく、「復活」が本当にあったとすれば、つかの間に収められていた場所だということになりますが。
◎イエスは本当に復活したのか?
イエスが死から復活したという現代のわれわれにとって容易に信じられるものではないが、じつはインドの聖者の中には、イエスと同様の体験をした人物がいる。
これも、史上最大の謎のひとつでしょうね。
処女懐胎説に比べたら、こちらの方は、スピリチュアル的なことを受け入れられるという人にとっては、それほど抵抗のある話ではないでしょう。
◎生まれ変わりと復活
イエスがじつは生まれ変わりについて言及していたという説がある。また当時のユダヤ人の間で、生まれ変わりの信仰があったともいわれているが、本当はどうなのか。
このことも、いわゆる米国のニューエイジの人たちも言っていることですね。
クリスチャンの人々にとっては抵抗あることなんでしょうけれど。
価格など
この本は、ヴォイジャー社から、次の2つの形体で出版しています。
ひとつは、PC上で読むことを前提としたオンライン本(印刷はできない)。こちらは定価525円です。
もうひとつは、オンデマンド本で、こちらは、注文が着てから印刷製本を始めるというものです。定価は。2,782円+送料400円です。
オンデマンド形式の本は、製作コストがかかるため、赤字にならないようにするためには、どうしても高くなってしまうんですね。
こちらは、そういうニーズがあったときの便宜を図ってのことで、ほとんど売れることは期待していません。
百瀬直也の本『ヴィア・ドロローサ〜イエスが歩いた悲しみの道』です。
- 作者: 百瀬直也
- 出版社/メーカー: 百福書房
- 発売日: 2012/11/26
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次の著作は
たとえ売れなくても、メゲずに第2弾の執筆を開始しようというところです。
いままで何度か書いているように、次の本は、『聖母と聖女−ルルドの奇跡』。
これは意識してのことでなく、たまたまですが、またまたギリスト教シリーズ。
『聖母と聖女−ルルド巡礼の記』(仮題)です。
ルルドの奇跡は有名で、日本でもいろんな形で本で紹介されています。
この本については、ルルドの奇跡そのものでなく、その主人公である聖ベルナデット(ベルナデッタ)をメインとして書くものです。
オンライン上で同名のノンフィクション作品を書いていますが、それを全面的に加筆訂正する予定です。
聖ベルナデットに感心ある、または敬愛しているという方で、ベルナデットについてこういうことを知りたいということがあれば、教えてください。
悲しみの先に
悟りが見える
諦めの先に
光が見える