このブログでは、記事の下にGoogle Adsenseのバナー広告が入るようにしている。
以前から、グルーポンというバナーが出てくることが多くなった。
「グルーポンって何だろう?」と思っていた。
(興味があっても自分でクリックするとペナルティーを課せられる)
米国から日本に参入して大々的に宣伝している共同購入サイトということで話題になっている。
詳細を知るようになったのは、例の年末のおせち料理の事件があってから。
この記事では、グルーポンのようなクーポンサイトを利用する利点と欠点を考えてみたい。
グルーポンは、Groupon社という米国のベンチャー企業が運営する共同購入サービスだ。
FacebookやTwitterなどのSNS上で口コミを利用して急成長した。
創業2年で、300億円の売上を上げたと言われている。
日本では、同様のサービスを行っていたクーポッド株式会社 (Q:pod) を買収して、日本法人グルーポン・ジャパン株式会社とした。
ある店のお得な商品を紹介して、欲しいという人が一定数に達したら安く購入できるクーポンを入手できるという仕組みだ。
Grouponの名称は、"group"と"coupon"をかけたものだろう。
おせち騒動
Grouponが日本に参入してからは、TVのCMやネットの広告などで、知名度が急上昇した。
だが、正月用に販売したおせち料理セットにケチがついた。
「見本よりもずっと量が少ない」「鶏肉がいたんでいる」「約束の大晦日に商品が届いていない」など、購入者からの苦情が相次いだ。
クール便ではなかったというから、傷んでも不思議はないだろう。
それを受けて、消費者庁が調査に乗り出した。
定価21000円の商品を半額の10500円という価格にして、500人の人々が購入した。
実際に販売したのは、バードカフェ(株式会社外食文化研究所)というところ。
そこの社長は、今回の責任をとって辞任を発表した。
YouTubeで探してみると、みのもんたが司会する『朝ズバ』という番組の映像があった。
ここで紹介された写真を見ると…
「こりゃひでぇや!」
誰でも怒るのは当たり前だ。
届けられたおせちは、せいぜい3000円ぐらいにしか見えない。
◎朝ズバ!グルーポン・バードカフェの酷すぎるおせち (転載).mp4
今回の騒動は、定価21000円の商品を半額の10500円という価格設定にしてしまったこと自体に問題がありそうだ。
サンプルの写真を見ると、21000円ぐらい出す価値はあるかもしれないと思う豪華なもの。
上記の映像にも登場するが、せっかくのお正月の楽しみが台なしになった家庭も多いようだ。
こちらのニュース記事では、今回の騒動の問題点をうまく解説している。↓
- クーポンサイトの「どうして安いのか?」の仕組み
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0110&f=it_0110_002.shtml
この記事にあるように、採算度外視して赤字覚悟で売るつもりならばともかく、儲けを出そうと思っていたのならば、最初から無理があったのだ。
料理の品数を減らしたりしたいというような気持ちにもなるだろう。
賢い利用を
クーポンサイトには、このようなケースもあるので、消費者も賢くなる必要がある。
物販であまりにも安すぎる価格設定の場合、おかしいと思ってみるべきだ。
たとえばエステなどの物販ではないサービスの場合は、知名度アップと固定客の獲得を期待して、敢えて激安料金を設定する場合も多いのだろう。
そのような前提のもとで、クーポンサイトをうまく利用すれば、この不況の世の中だから、生活費の削減につながるかもしれない。
個人的には、タイ古式マッサージの店などが激安料金で利用できたらいいなと密かに思ったりして。
いろんな店をお試しで利用できるではないか。
いろんなクーポンサイト
ネットで調べてみると、多くのクーポンサイトが見つかる。
こちらが、グルーポンのメール配信サービス登録のページ。
自分が住んでいる地域を選択してメールアドレスを入力するだけで、お得な情報がメールで送られてくる。
これは正式な会員登録ではなく、メール配信だけだと思う。
一度でもサイトを訪れたことがある人は、メアド入力画面が出ずにトップページへ移動する。
そこから「新規登録→登録フォーム」で正式な会員登録(無料)ができる。
ものは試しと、私もメール配信を登録してみた。
東京都エリアでは現在、食事、エステ、スポーツ講習などを受付中だ。
こちらは、グルーポンと競合状態にあるリクルート系のポンパレ。
ジャンル分けでは「ビューティー」「グルメ」「ホテル」などが目立つ。
こちらは、Piku(ピク)という日本で初めてできたクーポン共同購入サイト。
居酒屋、レストラン等のグルメ、や舞台などのイベントクーポンまで、幅広いクーポンを扱っている。
DMMクーポンというのも出てきた。
まだクーポンの数は少ないが、飲食店やエステなどがある。
- バードカフェ「謹製おせち」についてのお詫びと報告(外食文化研究所)
http://www.gaishokubunka.com/
新ソーシャルメディア完全読本 フェイスブック、グルーポン・・・これからの向きあい方 (アスキー新書)
- 作者: 斉藤徹
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2011/01/08
- メディア: 新書
- 購入: 5人 クリック: 232回
- この商品を含むブログ (20件) を見る