今月はM6クラスの地震が全国で相次いでいるが、最近はクジラ・イルカの座礁なども多く見られるようになった。
それらの一部を紹介することに。
◎三重県鳥羽市で迷いクジラ1頭
三重県鳥羽市の答志島東側沖合約150メートルの伊勢湾で、4月25日早朝、ロープに絡まり身動きできなくなった10メートルを超すクジラは、漁師らの手際よい作業によって、再び太平洋へ戻った。
- 迷いクジラ:再び太平洋へ 漁師ら手際よく解放−−鳥羽/三重
http://mainichi.jp/area/mie/news/m20130426ddlk24040096000c.html
◎千葉県館山市でマッコウクジラが死亡
館山市の平砂浦海岸で4月25日、小型のクジラが打ち上げられているのが見つかった。
体長3.15mで、雌のコマッコウとみられ、その後死亡した。
◎鹿児島県でイルカ座礁
4月26日、鹿児島県南さつま市笠沙町片浦の海岸に、イルカ31頭が集団座礁して死んだ。
イルカは太平洋の温暖な海域に生息するスジイルカで、体長1.4〜2.3m。
- 南さつま市の座礁イルカ引き上げ 大学、博物館の研究資料に
http://www.47news.jp/news/2013/04/post_20130428140306.html
◎テレビ朝日「サンデースクランブル」4/28
今月に入り大きな地震に襲われている日本列島。
今月17日には三宅島で震度5強を記録する揺れが発生。
東京大学名誉教授の笠原順三氏は三宅島の地震が相模湾近辺にも影響を及ぼすことを指摘。
笠原教授は、浜名湖周辺でスロースリップが始まったと語る。
静岡県浜松市の山間部で起きている地滑りもスロースリップ現象と因果関係があるのではと笠原教授。
天竜川では、1万匹を超える稚アユの死骸が見つかった。
国土交通省によると流域の工業用排水に異常はないが、川の水の水素イオン濃度が高くなる異変が起こっていたとのこと。笠原教授は、地下で断層運動が起きて水素が発生した可能性がないとは言えないと分析。
今月7日にコマッコウが打ち上げられた静岡県湖西市
浜名湖では、アサリが少ないことを理由に潮干狩りは中止された。
浜名湖から北におよそ40キロの地点では低周波地震が観測されている。
笠原教授は地震を誘発するスロースリップ現象が始まったと咆哮されている。
2000年の三宅島の噴火の際も浜名湖の地下でこの現象が起きており、浜松市の天竜川上流で続いている地滑りについてスもロースリップ現象が関与している可能性もあるとのこと。
「天竜川の断層が南海トラフの運動に影響する可能性がないとはいえない」と笠原教授。
上記のような現象は、南海トラフ地震が想定される区域で少なからず起きているように思われるが、たんなる偶然だろうか。
今後も注意することにしたい。