今夜はストロベリームーン(Strawberry Moon)と呼ばれる満月が見られる日。
6月の満月は、1年のうちで太陽が最も高く上がり、満月は最も地平線に近くなる。
そのために、赤みがかって見えるというもの。
ちょうど太陽が夕日のように、大気の影響で赤っぽくなるという。
ちなみに、月が赤みがかって見えるということで騒がれることがあるが、地平線近くの月は常に赤っぽく見えるので、必ずしも地震前兆とは限らない。
ストロベリームーンとは?
この呼称は、特別に月の外観がイチゴに似ているとかいうものでもない。
もともとネイティブ・アメリカン(インディアン)が苺を栽培していて、6月の満月が出たら、そろそろイチゴの収穫時期だということで、そう呼ぶようになったとか。
今年はたまたま、49年ぶりに夏至と重なる日となった。
だからといって、どうということもなく、地震が起きやすいわけでもない。
それを言うならば、やはり満月・新月は月の引力の影響で地震が起きやすいといわれている。
月の位相(満月・新月など)と地震発生の関係
2005年1月、探求三昧ブログを始めて間もない頃に、世界の大地震の発生と月齢との関係について調べてみた。
USGSの1991年〜2004年に世界で発生したマグニチュード7.0以上の地震データ961件を用い、グラフ化した。
まず、1991年〜2004年M7.0以上の地震961件のデータを円グラフ化したものが下記の図だ。
円グラフの外周の外の数字は、月の位相(地球を中心に見た太陽と月の角度)を示し、0は新月、180が満月の時にあたる。
こうして見ると、偏りがあるように見える。
満月の数日後、満月直前、新月の数日前などに小さなピークがあるようだ。
次は、マグニチュードを1下げて、1973年〜2004年に世界で発生したM6.0以上の地震4180件を使用したもの。
データ数が多くなると、円に近くなってくる。
どうも、新月の直前と数日後にピークがあるように思われる。
このデータは、地震が発生した地域をまったく考慮していないものなので、そのへんで問題があるだろう。
あくまでも、かすかな傾向が見えるという程度だ。
夏至と地震の関係に言及する人もいるが、それは未知数としても、いわゆる「満月トリガー」ということで、大き目の地震には注意したいところだ。
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