【前兆】5月～6月のメガマウスとギンザメ出現が地震前兆だったか検証する - 探求三昧（はてな支部） - 地震前兆／超常現象研究家・百瀬直也が地震・災害予知・防災・予言などを探求

今日は、地震予知関連として、最近の深海ザメの出現が地震の前兆に結びついたかどうかを検証したい。
具体的には、メガマウス2例と、ギンザメ1例だ。

今日取り上げるのは、下記の3事例になる。

◎2017/05/22：千葉県館山市沖、メガマウス、定置網
◎2017/05/26：三重県・熊野灘、メガマウス、漁船の網
◎2017/06/13：神奈川県中郡二宮町の梅沢海岸、ギンザメ、息絶えて漂着

f:id:nmomose:20170729211447j:plain
　

上記の写真を見ると、あれですね。
メガマウスって、実は目がネズミみたいに小ちゃいから「目がマウス」？
…なわけはなくて、巨大な口の意味ですね。

以下に、1つずつ見ていきましょう。

メガマウス（千葉県）

まず5月22日に千葉県館山市沖の定置網にメガマウスがかかった事例。
これについては、5/27に出たTOCANAで、緊急に記事を書いた。

tocana.jp

この記事では、後述する5/26の三重県のメガマウス出現と併せて紹介している。
過去の事例を見ると、1カ月か2カ月以内にM6.0以上の大きな地震が起きるケースが多いことがわかった。

だが、今回は2カ月すぎても、対応する規模の地震が起こっていないように思われる。
実は、5/22の出現から6日後の5/28に、房総半島南方沖でM4.1の地震が発生していた。

tankyu.hatenablog.com

震源から70～80kmかそこらしか離れていないところで6日後に起きたということで、両者に関係がありそうだとは思ったが、その後により大規模の地震が起きる可能性も捨てがたかった。
というわけで、上記のトカナの記事になったわけだが、いま考えてみると、やはり6日後のM4.1の地震の前兆だった可能性が高いと思えてきた。

距離的には震源まで70kmほどで、問題はない。
このように、タイムラグが短い場合は、比較的小規模の地震のことが多い。

メガマウス（三重県）

次も、前述のトカナの記事で紹介した。
2017/05/26に、三重県・熊野灘で、メガマウスが漁船の網にかかったケース。
これについては、2カ月たっても対応する地震が起きていないように思う。

メガマウスは、深海ザメの中でも地震の発生につながるケースが多いと思うが、今回はそうはならなかったようだ。

ギンザメ（神奈川県）

最後は、2017/06/13に神奈川県中郡二宮町山西の梅沢海岸で、ギンザメが漂着していた件。
下記の記事で紹介しているが、このケースもTOCANAの記事で取り上げた。

tankyu.hatenablog.com

この事例については、必ずしも地震の前兆とは限らないと書いておいたが、2カ月すぎても対応する地震が起きないところを見ると、これもやっちゃった系か。

ただ…ごく低い可能性として、6/25 7:02に発生した長野県南部5.7、最大震度5強の地震が漂着から12日後ということで、あるかもしれない。
ただし海溝型地震ではなく内陸が震源なので、そのへんをどう扱うかが課題となる。
このような内陸直下型地震の前兆として、海の生き物が洗われることは無かったわけではないが、データ数が少ないため、どう解釈するかの判断が難しくなってくる。

このように出現からの遅延が長くなるほど、竹を割ったようにスパッとした判断がしづらくなってくる。
今回外れてしまったことの要因を考えたり、遅延が適当かどうかを検討したり、いろいろ再考することもあるでしょう。
それらも今後の課題としたい。