昨日9月6日21時(日本時間)に、大規模な太陽フレアが発生した。
太陽フレアとは太陽面での爆発現象で、小規模なものは毎日のように起きている。
X線強度による等級がA、B、C、M、Xとあって、昨日のフレアは最大のXクラスで、しかもX9.3という大規模のものだった。
X9クラスは2006年12月5日のX9.1以来、実に11年ぶりとなる。
この爆発によって、数日後に地球上で通信機器の異常やGPSの誤差が生じる恐れがある。
また、太陽フレアなどの太陽活動がトリガーとなって大地震が発生するという説もある。
過去のデータとともに、これらを考えてみたい。
8日頃に影響が出る
Xクラスのフレアの発生は、2015年5月5日のX2.7以来、2年4か月ぶりのことだった。
更に、前述のように、X9クラスは11年ぶりとなる大規模なものだ。
地球への影響が出るのは、3日ほどのタイムラグがあるため、8日15時頃から24時にかけてになる。
この頃、電気を帯びた微粒子が地球に到達し、GPSや無線通信などに影響が出ることが懸念される。
われわれに直接影響することといえば、場合によってはスマホのGPSに数十メートルの誤差が出る恐れがある。
報道では人体に直接影響はないと言っているが、そのまま受け入れても良いものか…。
ロシアの科学者は、慢性疾患がある人は体調が悪くなる恐れがあるとか。
電磁波過敏症といわれる方々も、注意してください。
太陽フレアと地震の関係は?
太陽活動のイベントが地球上の地震発生のトリガーとなるかどうかについては、慎重に考えている。
もちろん上記のような機器への影響はあるだろうが、地震という物理的な現象に本当に影響を与えることができるのだろうか。
あるとすれば、どのような説明原理が成り立つのか?
…というわけで、太陽フレアと地震発生の相関関係を認めているわけではないが、もし仮にあるとすれば、ちょうど日食後の満月トリガー(6日)の直後と重なるということで、注意が必要となるだろう。
以下に、研究途上だが、もしかしたら相関関係があるかもしれないという、大規模太陽フレア直後に大地震が発生した例のデータだ。
(参考)とある地震データは、フレア発生から結構タイムラグがあるので、関係あるとはいえないかもしれないが、参考までに載せてある。
基本的にXクラスを扱っているが、例外的にMクラスも入れてある。
大規模な太陽フレアの後で、該当するような大地震がまったく無い場合もある。
大規模太陽フレア(M~X)の後で大地震が起きた例
・1859年8月28日~9月2日:太陽表面上に多数の太陽黒点や太陽フレア。
→(参考)1859年10月5日:チリ沖 - M 8.0。
・1989年10月19日:X13
→1989年11月2日:三陸沖 - M7.1、最大震度4、久慈で1.3mの津波。
・2001年4月3日:X17
・2003年10月28日:X17.2
・2003年11月4日:X28。衛星開始後過去最大
→2003年11月17日:アリューシャン諸島 - M 8.0。
・2006年12月5日:X9.1
→2007年1月13日 千島列島沖地震 - M 8.2、最大震度 3、北海道などで津波。
・2011年3月10日8時:X1.5。
→2011年3月11日14時46分:東北地方太平洋沖地震M9.0
・2012年3月7日:X5.4
→2012年3月14日18時8分:三陸沖M6.9。最大震度4。八戸港で21cmの津波。
→2012年3月14日21時5分:千葉県東方沖M6.1。最大震度5強。3.11の余震。
→2012年3月20日:メキシコ南部 - Mw 8.0。
→(参考)2012年4月11日:スマトラ島沖地震 - Mw8.7
・2013年4月11日:M6.5
→2013年4月13日:淡路島付近 - M6.3、深さ15km。最大震度6弱
→2013年4月20日:中国、四川地震 - M 7.0
・2013年5月13日:X1.7
→2013年5月24日:ロシア、オホーツク海 - Mw 8.4。深さ608.9kmの深発地震
・2015年5月5日:X2.7
→(参考)2015年5月30日:小笠原諸島西方沖 - M8.1、深さ682km。最大震度5強。1900年以降のM8以上の世界最深。
・2017年9月6日21時:X9.3、X9は11年ぶり。
→?
2011年の東日本大震災の前日にもM1.5の大規模フレアが発生していたが、翌日に巨大地震というのはちょっと早すぎるのでは?という疑問もあるので、これも参考程度に書いておく。
月齢との関係などの際にいつも書いていることだが、このような現象は大地震の「トリガー」となり得ても、これら自体が大地震を「引き起こす力をもつ」わけではない。
そのへんを勘違いしないでいただきたい。
なので、地殻のひずみがまったく無いところでは、大地震は起きないのだ。
これらが本当に有意な相関関係があるかどうかは、たとえばM8クラスの地震とXフレアの出現頻度を調べることが重要だろう。
今後の課題としたい。
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