今日は、来年1月に伊豆で大きな地震があるかもしれないという角田史雄・埼玉大学名誉教授の予測を紹介する。
角田氏といえば、地震の「熱移送説」(プルーム・テクトニクス)で知られる学者だ。
また、東日本大震災などの大地震の発生を事前に予測していたとされる。
東日本大震災を予測していた?
角田氏が、2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震を予測していたかどうかについては、大震災直後の2011年5月の記事で紹介している。
「東日本大震災は予測されていた」と題した連載記事として、下記の記事で紹介している。www.tankyu3.com
ここでも書いたように、角田氏は、従来の地震学のプレートテクトニクス理論に代わる学説として、「熱移送説」を提唱している。
ただし、上記で紹介した著書『地震の癖』(角田史雄著、講談社)では、大震災の発生を予測していたかどうかは、解釈によって微妙なところだ。
角田氏は、2007年4月にミャンマーで地震が起きた際には、「熱エネルギーに余力があれば、中国の四川あたりで地震が起きるよ」と、学生たちに予言していたという。
そして、1年後の2008年5月12日に、四川大地震(M8.0)が発生した。
伊豆で大地震?
ここからが本題だが、今日の現代ビジネスサイトで、『「来年1月、伊豆で大きな地震があるかもしれない」ある研究者の警告』と題した記事が掲載された。
これは、経済産業研究所の藤和彦氏によるもので、ここで角田氏の地震説を紹介している。
gendai.ismedia.jp
この記事によると、藤氏は、東日本大震災が起きた日に角田氏に今後の余震について尋ねたところ、富士山付近で余震が起きそうだと答えが返ってきたという。
そして4日後の3月15日夜に、たしかに富士山付近の静岡県東部で6.4の地震が起きた。
また、2016年7月には角田氏が「中国地方で地震発生の可能性が高まっている」と指摘していたが、同年10月に鳥取県中部地震(M6.6)が発生した。
このように、藤氏は角田氏の地震予測が的中するのを目の当たりにしてきたので、来月に伊豆で大きな地震があるかもしれないという角田氏の予測に警戒しているという。
MJルート上で大きな地震が予測される
角田氏の熱移送説によれば、南太平洋で地中から表層に出た熱が西側に移動し、インドネシア付近で3つのルートに分かれて北上する。
そのルートとは、以下の通りだ。
- SCルート:インドネシアのスマトラ島から中国につながる。
- PJルート:インドネシアからフィリピンに向い台湾を経由して日本に流れる。
- MJルート:フィリピンからマリアナ諸島へ向かい伊豆諸島を経由して伊豆方面と東北地方沿岸へ流れる。
熱エネルギーは1年に約100kmの速度で移動するため、インドネシアやフィリピンで地震や火山の噴火が起きた場合、その何年後に日本で火山の噴火や地震が起きるかが推察できる。
また、火山噴火から地震発生の予兆を捉えることも可能だという。
そして現在角田氏は、(3)のMJルートにかかわる伊豆半島を警戒していて、「MJルート上にある伊豆・相模地域で、近々大規模な直下型地震が発生する」と予測しているのだ。
自分的には、この予測を受け入れるかどうかは、非常に容易ではない。
というのも、角田氏のプルーム・テクトニクス説は、現在主流となっているプレート・テクトニクス説を否定するところから始まっているからだ。
それがまったくないとは言わないが、自分としては、その説を受け入れるには非常に大きな決断が必要なのだ。
木村政昭氏の「伊豆小笠原諸島スーパー巨大地震」
ちなみに、伊豆といって思い出すのが、木村政昭・琉球大学名誉教授。
木村氏は、例の「伊豆小笠原諸島スーパー巨大地震」を、「2012±5」(M8.5)としている。
つまり、今年いっぱいが期限となるが、どうなるだろうか。
いずれにしても、角田氏の予測については、木村氏の予測とも重なる部分があるので、警戒するに越したことはないだろう。
もっとも、木村氏は従来のプレート説の人なので、この一致はたまたまそうなったということだろう。
今日の地震予知関連情報
以下に、日々の地震予知・予測関係の内容を記します。
今日のハムスター運動量
【ハムスター】12/13朝、カウンター値:1899。 次第に増えてきた。@kokanranger 報告 #hamster #ハムスター地震予知 #ハムスター #ジャンガリアンハムスター #地震予知
もし明日あたりまで対応する地震がなければ、このくらいが今の時期の標準的回数ということになるか。
冬場は、いろいろ考慮すべきことがあって、夏場のように単純に予測はできないようだ。
今日のばけたん点滅
2017/12/13
20時台 赤1 青0
21時台 赤1 青0
22時台 赤0 青0
23時台 赤0 青0
今日の体感
今日も喉に痛みがあって、仕事を休んだ。
サルちゃんが3週間前から、特に夜寝ている時にひどい咳をしていて、朝二人で耳鼻咽喉科へ行ってきた。
すると、症状的には二人とも同じで、気管支炎的になっているという。
私の方はまだ咳が出始めたところだが、二人とも同じ種類の薬を処方された。
今日は同時に軽い頭痛もあったが、薬を飲むほどではなかった。
イブクイックの「禁断症状」?
地震予測機関
JESEA
〇要警戒(震度5以上の地震が発生する可能性が非常に高い)
・南関東周辺
・南海・東南海地方
・九州南部
地震の癖──いつ、どこで起こって、どこを通るのか? (講談社+α新書)
- 作者: 角田史雄
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/08/21
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 4回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
- 作者: 角田史雄,藤和彦
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2016/07/21
- メディア: 新書
- この商品を含むブログを見る