(図版:「フィリピン海スラブ上面のコンター」、気象研究所ホームページ-Fuyuki Hirose's HPより)
今日も、西日本の地震の可能性について重要なことを書きます。
2/6の台湾・花蓮地震は、フィリピン海プレートと沖縄プレート(旧概念ではユーラシアプレート)の境界付近で発生した。
フィリピン海プレートが押す力によって発生した地震だった。
そのフィリピン海プレートが、西日本でアムールプレートにどこまで沈み込んでいるかを知ることは、非常に重要だ。
そこで、それを図で示すことにしたい。
フィリピン海プレートの地下の沈み込みは予想外に広範囲
冒頭の図は、フィリピン海プレートが南からアムールプレート(ユーラシアプレート)の下にどこまで沈み込んでいるかを明確に示している。
普通、下に沈み込んでいるプレートは、いったい地下でどこまで伸びているんだか、さっぱりわからない。
そういう意味では、この弘瀬冬樹氏(気象庁気象研究所地震津波研究部)のサイトの図は貴重だ。
これを見ると、九州北部では中央部、中国地方では四国を超えて中国地方の中央部分まで伸びている。
京都府あたりでは、なんと日本海まで伸びている。
そして東では関東地方の大半にも進出している。
太平洋プレートとフィリピン海プレートの多重沈み込み
次に示す図は、オホーツクプレート(旧概念では北アメリカプレート)の下に太平洋スラブ、そしてフィリピン海スラブが多重に沈み込んでいる状態を示したもの。
「スラブ」とは、沈み込んだプレートのことを意味する。
(図版:「フィリピン海スラブおよび太平洋スラブ上面のコンター」、気象研究所ホームページ-Fuyuki Hirose's HPより)
※赤線:フィリピン海スラブ、オレンジ色線:太平洋スラブ
※オリジナルの図は東北・北海道まで図示しているがカットしている。
青い破線部分はフィリピン海スラブの北端を意味して、ここまで地下に潜り込んでいることがわかる。
太平洋スラブの沈み込みはもっとすごくて、はるか日本海へと繋がっている。
こうして見ると、関東地方は2つのスラブが沈み込む非常に複雑な地形となっていて、これだけ地震が頻発するのも無理もないと思えてくる。
【参考】
Fuyuki Hirose's HP
フィリピン海プレートの活動に注意
2/19の記事で書いた続きになるが、この日の豊後水道M5.0の地震も、フィリピン海プレートが沈み込んでいるところで起きていた。
www.tankyu3.com
現在このプレートが活発化していると思われるので、沖縄から茨城県あたりまで、しばらく地震に注意してください。
※TOCANAで私のチャクラの記事が掲載されました。
明日は後編が出る予定です。
www.shinpi3.com

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