探求三昧(はてな支部) - 地震前兆/超常現象研究家・百瀬直也が地震・災害予知・防災・予言などを探求

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【TOCANA】【3.11特集】大震災をペットと生きることは困難?~ペットを「助ける」ことと「助けられる」こと


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今日TOCANAで、私が執筆した記事が掲載された。
明日3月11日で、東日本大震災から7年ということで、【3.11特集】の第一弾。
『【3.11特集】大震災をペットと生き抜くことは現状不可能! このままでは“野垂れ死に”必至、ペットは飼い主を助けてくれるのに!』と題した記事。


大震災が発生した時のペットの対策が、現状では不十分ではないかということを訴えた内容だ。
それとは別に、ペットの異常行動によって飼い主ともども助かった例も中にはある。
そのため、この記事では「人間がペットを助ける」ことと、「ペットが人間を助ける」ことの2本立てという趣向で記事を書いてみた。

災害時はペットは二の次にされる

戦後最大級となった都市型災害である阪神・淡路大震災の際には、神戸市だけでも7人に1人が避難を余儀なくされた。
想定外の避難者が出たために、避難所の指定外の公園や民間の建物に寝泊まりセざるを得なかった人々も多い。


そのような状況では、ペットにまで配慮される余裕はなかった。
結果的に、「ペット不可」の避難所も多かったという。


その後、新潟県中越地震、東日本大震災、熊本地震と大災害を経てきて、そのへんの事情は少しずつ改善されてきた。
だが、トカナの記事で書いているように、それでもまだまだペット対策は不十分と言わざるを得ない。


全国で5~6世帯に1匹ずつイヌかネコが飼われているようだが、他にもさまざまなペットを飼っている家庭がある。
私は7年前に新たな家庭をもって、昨年はじめてハムスターを飼いはじめたために、災害対策は他人事ではない。
首都直下地震などの大災害が東京を襲う前に、考えておかなければならないだろう。

TOCANAの記事

TOCANAでは毎年【3.11特集】ということで、私に執筆の依頼が来るのだが、今回は編集部の意見もあって、3本の記事を執筆した。
そのうちの1本を「ペット」にしたのは、前述のような強い気持があったためだ。


ペットが飼い主を助けたということは、信じがたいことだろうが、そういう例は少ないが、ある。
そのため、ペットを飼っていない人でも、興味深く読むことができるのではないかと思う。


下記のTOCANAの記事を読んでみてください。
tocana.jp
 

「ペットを助ける」

この記事では、正直言って「ペットを助ける」方の記述が不十分であることは認識している。
そのことについては、今回の執筆に間に合わず、これから自分でも十分な知識を身につけていって、もっと人々の参考になることを書きたいと思っている。


「正直いって」が続くけれど、大災害が発生したときに、自分が飼っているジャンガリアンハムスター(しろ子、生後約10ヶ月のメス)をどうするかも、今まであまり検討していなかった。
たとえば大地震で家が倒壊して、別の避難所かどこかへ避難を余儀なくされた時には、しろ子をケージの中に入れたまま放置することだけは、したくないと思っている。


もっとも、それはあくまでも願望であって、家が倒壊するような大地震の際に、大きなケージを持って家を脱出できるかというと、なかなか難しいものがある。
少しでも余裕があるならば、持ち出し用のカゴがあるので、そこに入れて連れ出すだろう。


地震が起きた時に自分が在宅していなくて、家族だけがいるケースもある。
そういうケースも含めて、家族と話し合っておく必要があるだろう。

「ペットに助けられる」

ペットに助けられたという事例は、あまり補足することは多くない。
特にイヌやネコを飼っている人は、その事実を知っただけで何かしら考えることがあるだろう。


特に犬という動物は、仲間意識や家族意識が強く、自分だけが助かろうとするのではなく、何かしら危機が迫っていることを、必死になって飼い主に知らせよう、一緒に逃げようとする。


また、紹介したハムスターのケースは、彼らが飼い主を助けようとしたわけではない。
だが、そのような異常行動やストレスで亡くなるケースでは、大地震前の前兆現象であり得ることがわかってもらえただろう。
そのような例を頭に入れておけば、「大地震でも起きるのかな?」と、防災意識を高めることはできるはずだ。

唖然とした『東京防災』ブックの記述

記事の締めの部分で、「東京防災」ブックに言及した。
これは舛添都知事の発案と聞いているが、このような防災本を都民に配布したということは、一つの功績だろう。
ただし、その中身については必ずしも感心できない部分もある。


原発事故が再度起きた時の対応について、一行も書かれていないとか。
そして、ペット対策についても同様だろう。


https://www.instagram.com/p/BfyC2I7AlMj/
【ペット防災】東京都の『東京防災』ブックで、ペットに関する記述を探したら、なんとこの1行だけで、愕然とした。首都直下地震が起きたら、ペットのことだけでも大混乱に陥ること必至だ。皆さん何か対策があれば教えてください。 @kokanranger #地震 #防災 #東京防災 #ペット #ペットロス #LINE


このあたりで苦情が多かったのか、女性視点の『東京くらし防災』(2018年)では、ペットについての記述が増えているようだ。
この点については、さすが女性都知事といったところだ。
(ただし、「東京防災」と同様に、「出した」ということだけの評価だが)

『東京くらし防災』

『東京くらし防災』は、カバーがご覧の通りの体裁で、いい歳したオヤジ(ジジイ?)が持ち歩くのは躊躇われるところだ。
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それでも、この本では「避難所でのペットとの過ごし方」として4ページに渡って書かれている。
ただし、この本全体が本というより雑誌的なスカスカな文字割りなので、ボリュームはまったくない。
『東京防災』よりはマシといったところで、これでもまだまだ不十分だろう。


また、避難所暮らしのことしか書かれていないことも、問題があるところだろう。
これらの本を見ると、お役所はどれだけ有権者ではない動物(w)を二の次にしているのだろうと思ってしまう。

そもそも避難所暮らしができるの?

たとえば首都直下地震が起きた時に、一口に「避難所暮らし」というが、そもそもわれわれ東京都民は避難所で暮らすことができるのだろうか?
当たり前のようにできると思うのは、楽観的すぎないだろうか?


大地震の規模などにもよるが、避難所が数百万人分不足するという見方もある。
そうなってしまえば、もう本当に、ペットとの共存どころではなくなるかもしれない。
だからといって、ああそうですかと誰かに預けたりすることも困難な人も多いだろう。


首都直下地震の被害想定などはあまり信用していなくて、国民に必要以上に恐怖感を与えたくないとか、防災対策が不十分だとか突っ込まれたくないとか、いろいろあるのだろう。


3.11の後で、「想定外」が叩かれたこともあって、地方自治体の被害想定などは、多少リアルなものに近づきつつある。
それでもまだ、検討不足とか、政府が隠しておきたいこととか、いろいろあるだろう。
(原発事故や大規模カルデラ噴火も含めて)


そういうことを考えていくと、ペットとの暮らしがどうなるかなどは、あまりにも想像の域を超えた部分が多くなるだろう。
だからといって検討するのをやめるわけにはいかず、この記事をきっかけに、このブログでも考えていきたい。


※じつは、この原稿を執筆した後で、ある読者からペットと防災について非常に貴重な意見をいただいた。
さきほど読んだばかりなこともあって、今日の記事では紹介できないが、後日別の記事として紹介したい。


【参考】
『東京防災』
PDF版ならば、下記から無料でダウンロードできる。
www.metro.tokyo.jp
◎『東京くらし防災』
こちらもPDF版を下記から無料でダウンロードできる。
www.bousai.metro.tokyo.jp


※3.11特集の他の2本は、明日の大震災7周年の日に出るのかな?
明日また紹介します。


https://www.instagram.com/p/BgIA3acFsQ1/
【ハムスター】3/10朝、カウンター値:1491。そこ、くすぐったい。(^-^; @kokanranger 報告 #hamster #ハムスター地震予知 #ハムスター #ジャンガリアンハムスター #地震予知


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