探求三昧(はてな支部) - 地震前兆/超常現象研究家・百瀬直也が地震・災害予知・防災・予言などを探求

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【前兆】東京湾でマダコ大漁~タコ出現は大地震の前兆か?過去の事例から検証する


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東京湾でマダコが大発生しているというが、これが地震前兆としての動物の異常行動の可能性があるかどうかを調べてみる。
当地では釣り人たちが大喜びでマダコを獲っているというが、果たして喜んでばかりで良いのだろうか。


 

東京湾でマダコ大発生

今日2020/02/22付のカナロコ(神奈川新聞)の記事に、「なぜ?“東京湾の宝石”マダコが大発生 横浜で大物が…」というのがある。


東京湾でマダコが大発生しているが、これは“東京湾の宝石”とも形容される高級食材なのだ。
発生中の黒潮大蛇行の影響ではないかとの意見もあるが、それが大発生の原因とは言い切れないという漁業者もいる。

いままで、宏観異常現象としての動物の前兆現象を力を入れて収集してきた。
なぜ力を入れるかというと、科学者が(バカにして?)研究しないから、という理由が強い。

バカにするというか、(同僚たちに)バカにされるのが嫌だからという理由も、あるのかもしれない。
私の場合は、大地震によって犠牲になる人々を一人でも減らしたい想いから、こういう研究を行っている。

だから、誰にバカにされようと、全く意に介さない。
「真実」の可能性が少しでもあれば、探求する価値が少しでもあると思ったことについては、突き進む。

タコは盲点だった

正直いって、このニュースを目にした時に、あまり執筆意欲が湧かなかった。
だが、そこでスルーしてしまっては、「初めに否定ありき」の科学者と変わらなくなってしまう。
それは、恥ずかしい。

そういえば、タコというのは盲点だったかもしれない。
イカの事例は、ある。
特に、深海魚のダイオウイカのケースは。

だが、タコは…
自分のブログをググってみると、3年前の記事があった。

2017年11月11の記事で、三陸沖でマダコが豊漁だったことを紹介している。


では、この後で三陸沖あたりで大きな地震があったかというと、なかった。
記事投稿の2日後の2017/11/13 07:24に、三陸沖でM6.0、最大震度2の地震があった。
だが、この程度はこのエリアではありふれた規模の地震であって、誰も騒がない。

タコの前兆は以前にあったか?

この程度でタコがイチイチ大漁になっていては、タコさんたちは精神的ストレスで絶命してしまうかもしれない?
視点を変えて、東北大学東北アジア研究センターの石渡明氏がまとめている「地震の前兆の可能性がある自然現象」を見てみる。


ここでは、2011年東日本大震災の時に前兆現象があったかどうかのアンケートの回答をまとめている。

このうちの「海洋生物関係」では、「数日前から? タコが異常に獲れた(岩手県久慈市)」という回答があった。
これはもちろん、一般人の釣りではなく、漁業関係者の報告だろう。

タコではなくてイカのケースは、そう多くはないが、もう少しは見られる。

三陸漁民の言い伝えとして「イワシでやられてイカで助かる」というのがある。
三陸沖を襲う大地震の前兆現象として、イワシの大漁などがある。
だが、ぬか喜びしていると大地震でやられるぞということだろう。

だが、大地震の後では、今度はイカの大漁などがある。

この文脈では、「助かる」方ではなくて、「やられる」例を知りたいのだけど。

「バイブル」を参照する

そこで、重い腰を上げて「バイブル」を取り出す。
重い腰というのは、私の仕事場はPCラックの前で、机のスペースが狭いのだ。
一応サイドデスクも脇にあるけれど、書類の山で、この本を置くスペースなんて無い。

この本の電子版が出たら絶対に飛びつくところだけど、どんなに出版社に働きかけても、無理だろうな。
そのバイブル本というのは、『前兆証言1519!』だ。

前兆証言1519!―阪神淡路大震災1995年1月17日午前5時46分

前兆証言1519!―阪神淡路大震災1995年1月17日午前5時46分

  • 作者:弘原海 清
  • 出版社/メーカー: 東京出版
  • 発売日: 1995/09
  • メディア: 大型本


1995年の阪神・淡路大震災の発生後に、前兆現象は無かったかとマスコミを通じて広く呼びかけて、集まった1500件以上の「前兆証言」を「生」の形で掲載した本。

この大型本よりも小さい単行本もあるそうで、それならば場所を取らないだろう。
そういう理由で、大型本より売れているのだろうか。

いまAmazonを見たら、大型本の古書は千円札でお釣りが来るのに、単行本は今高騰している50枚入りのマスクくらいの値段だ。

「魚類」の地震前兆事例

この260ページ以上ある大型本の「魚類」の章を見てみる。

魚類の前兆証言は68ケースほどある。
たとえば、2日前にボラが何百匹と群れをなして明石川を遡上したとか、
魚が全く釣れなかったとか、
イワシが海面スレスレを泳いでいたとか…。

イカの報告もある。
昨年末に徳島県の海岸でアオリイカがいつもの11倍穫れたとか、
そのアオリイカの大漁は南海地震の前と同じだったと親戚が言っていたとか、
徳島県では昨年秋からアオリイカの大漁で、地元漁師たちは大地震を予見していたとか…。

「それ、早く言ってよ」というCMがあったが、その心境だ。
いまググったら、松重豊さんというのかな。

今くらいにインターネットが普及していれば、必ず私の耳にも入っていただろう。
溜息が出てくる。

タコの前兆事例は…

斜め読みで探したところ、イカの報告は、上記の徳島のアオリイカの件だけのようだ。
そして、タコの前兆例は、皆無のようだ。
タコというのは、本当にそれだけ少ない。

うちには、様々な種類の地震予知地震前兆関連の書籍がある。
その中から、こういう時に役立ちそうなもう1冊を開いてみる。

地震予測ハンドブック』(三一書房編集部編、三一書房

「地震予測ハンドブック」 (計測機器を使わない)

「地震予測ハンドブック」 (計測機器を使わない)


「そんな本あったんかい」と思われるかもしれない。
それくらい、知られていないマニアックな(?)本だ。

地震前兆研究者にとって便利本

こちらも295ページほどある厚い本だが、ハンドブックという程で、小さい。
あまり開く機会がないが、考えてみると、これも地震前兆現象を研究する人間として、必携の本だ。

というのも、例えば今のように、「イカ」とか「タコ」の前兆事例を調べたいときに、即座に目的とするところにたどり着けるのだ。
「第三章 魚類、貝類、両生類、甲殻類ほか」を開くと、「魚類や軟体動物」がアイウエオ順に並んでいる。

それで「イカ」はすぐに見つかるという具合。
そこでは、前兆事例として2件が紹介されている。

1件は、前述の阪神淡路大震災の前の徳島のケース。
もう1件は、1964年6月上旬に福井県沖でかつてないほどのイカの不漁があった。
そして同月16日に新潟地震が発生した。

東京オリンピックの4カ月前に新潟県沖で発生したM7.5の地震で、26人の犠牲者が出た。

他にも、伝承や、その他の前兆例も載っている。

タコの前兆ケースは?

次に、「タコ」の項を見ると、タコは海岸に近づくとか、酔ったようになって上陸するとか行動パターンが書かれている。

前兆例は1件あって、1939年5月1日に、秋田県男鹿半島でタコが前述のように陸に上がってきたという。
当地では、通常はタコなど穫れないのに、ともある。

そして当日、男鹿地震(M6.8)が発生し、27人の犠牲者が出た。

この本、本当にすばらしい。
何が?というと、膨大な時間を費やして編集されただろうから。

てっきり絶版かと思ったら、2003年発行で、まだAmazonで販売されている。
だが、残り1点とあって、もしかすると絶版間近なのか?
たとえそうでも、まだ古書が安くあるので、買うならば今のうち。

地震予測ハンドブック」 (計測機器を使わない)

「計測機器を使わない」→それは本当に大事。
私が動物前兆に力を入れている理由の一つも、そこにあるのだ。

ネットなどやらないお爺さんやお婆さんでも、そういう知識があれば命が助かるかもしれないという。

こうして調べてみると、イカもタコも、地震前兆に反応するケースもあるようだ。
では、今回のように東京湾で魚類の異常行動は今まであっただろうか。

私の前兆データベースを、東京湾で検索してみる。
6件ほど見つかったが、クジラやシャチなどクジラの仲間ばかりだ。
1件だけ、ダイオウイカの事例があるが、これは超レアケースだろう。

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東京湾の予測は難しい

起きた地震は規模的にイマイチと思われるかもしれないが、そもそも東京湾周辺では、あまり大きな地震は起きない。

これらの前兆としての妥当性は置いておくとして、東京湾でタコが大漁だったというような前例は無さそうだとわかった。

こうして、この調査に結構な時間をかけてしまったが、やはり東京湾で出現する魚類などは、そう顕著な大地震の前兆となる可能性は低いだろう。
そういう前提で、しばらく様子を見守ることにしたい。

あとは、魚類の大漁に遭遇しても、あまりぬか喜びしていると、後で大変なことになる場合もあるということも、書き添えておく。

今日の前兆現象

私が記事の最後で「今日の前兆現象」を書くときは、今日はこの記事が最後ですということを暗に示している。
というわけで、今日はこの1本で終ることに。

ばけたん点滅は、以下の通り。

◎2/22
RE::17時台:青1回、23時台:赤1回
PRO:11時台:青1回、12時台:青1回赤1回、14時台:赤1回、18時台:赤1回


◎2/21
RE::13時台:赤1回、19時台:青1回、21時台:赤2回
PRO:なし


◎2/20
RE::18時台:赤1回、20時台:赤2回、22時台:赤1回、23時台:赤1回
PRO:9時台:青1回、16時台:赤1回


→2020年02月21日20時31分:茨城県沖、M3.6、最大震度1

また体感は、数日ぶりにセミ鳴きの耳鳴りが、かなり強く続いている。

書き留めるのを忘れたが、昼頃に、閉塞まで行かなかったが、その手前の耳圧が数秒間あって、耳鳴りが続いた。


ばけたんは、大体1~2日後に地震が起きることが多いので、明日か明後日に関東で強めの地震があるかもしれない。


【追記】
2/23 0:19、左耳で閉塞→ピー音の耳鳴り10秒間ほどあり。
その後も両耳で強いセミ鳴きの耳鳴りが続く。
やはり関東圏、強めの地震がありそう。


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