探求三昧(はてな支部) - 地震前兆/超常現象研究家・百瀬直也が地震・災害予知・防災・予言などを探求

地震前兆・超常現象研究家の百瀬直也が地震予知・災害・防災・予言などを探求するWeb/ブログ(はてな旧サイト)




『釈迦の霊泉』の研究:霊泉を開いた今井貴美子師の生涯と教え


f:id:nmomose:20180426171020j:plain


ここでは、釈迦の霊泉を開湯した今井貴美子師の生涯と、その教えを紹介します。

【目次】

 

霊感少女

今井貴美子師については、その生い立ちなどの個人的な情報は、ほとんど謎に包まれているが、大正13年(1924年)生まれであることは二代目女将の今井経子さんから聞いた。


4歳の時、母に手を引かれて墓地の近くを歩いていて、「お母さん、あの人こんなこと言ってるよ。この人はこんなこと話してる」と告げた。
そう言って指差すのは、一つ一つの墓だった。


娘の言葉に母は戸惑い、気が変になったのかと疑った。
そのような変わった子供だったため、外で友だちと遊ぶのを避けた。


小学校1年になった時、「ひでちゃんのおばあちゃんは3つ寝たら、しぬよ」というようなことを言うようになった。
その予言が的中して周囲に広がり、なんでそんなことを言ったのかと両親から怒られ、押し入れに入れられてお仕置きをされた。


普通の娘でいてほしいという両親の願いもあり、彼女は神仏に合掌することをやめた。
それ以来、その霊感は封印されて育っていった。

戦時中の不思議な出来事

その後(30代の頃と思われる)、結婚して二児の母となり、戦時中で夫が軍人として出征した。
昭和20年のある日、B29が東京の空を来襲した。
彼女は子供を抱いて手を引き、逃げ回った。


疲れ果てて道端に座り込んでいて、ふと顔をあげると、空が紫か虹色のような形容しがたい色に変わっていた。
そこに観世音菩薩、白衣の天照大神、八百万の神々がずらりと並んでいた。


「日本は負けたぞ。そなたがしっかりしないと、日本は滅亡だぞ。よろしいか!」
ハッと後ろを振り向き、再び正面の空を仰ぐと、空は普通の夏の夕暮れの情景に戻っていた。

使命の自覚

その後、東大を目指す長男に変調が生じた。
病院に連れていくが、全く原因が分からない。
ある夜、はじめて神に手を合わせて、神の声を聞いた。
そこで長男の因果関係を教えられ、神仏の存在を改めて確信した。


神は毎日のように彼女に呼びかけて、曼荼羅を見せて、教えを説いた。
お前は人類救済の一大使命を負った宿命であると、悟された。


日蓮上人からも、霊界のことを教えられた。
人類救済と、宇宙浄化が自分の宿命だと言われる。

毛髪の研究と政界との関わり

また、昭和31年(1956年)、温泉の発毛効果に注目し、東京で毛髪研究所を設立した。
発毛剤「ケミコローション」の開発・販売で、「ニューヨークタイムズ」や中国の新聞でも取り上げられ、海外でも知られるようになった。
霊能者として政財界でも爆発的な人気を得て、中曽根康弘首相時代に首相官邸にも出入りしていた。


だが、昭和32年(19557年)のある日、御神示で諭される。
「そなたは地位や名誉が欲しいか。頭髪が抜けて死ぬものはおらぬ。奈女沢に行き医者で助からぬ者を助けてやれ。ここから人類を救うていくのじゃ」


f:id:nmomose:20180903175804j:plain
【写真】1965年頃の今井貴美子教祖
(釈迦の霊泉の承諾を得て掲載。無断使用を禁じる)

霊泉の開湯

神の導きで、群馬県利根郡みなかみ町の山中の、指定されたところを掘った。
そして、霊泉を掘り当てた。
その地は、古くから「奈女沢温泉(なめざわおんせん、なめさわおんせん)」と呼ばれていた。


山中に電気を通し、参道を開き、霊泉の地に仏舎利塔を建立させられた。
そして、「仏神道教会」(現在は「仏神会」)という教団を作り、教祖となった。


昭和61年(1986年)3月より、教祖は夜11時から4時半まで「水取り」の供養を命じられ、眠ることを禁じられた。
昼間も休むことなく、宇宙の浄化を任務として祈った。
一方で、教祖として信者の前で無償の救済活動を続けていった。
また、釈迦の霊泉を用いて、信者たちの病気の祈祷も行った。

洪水被害

2015年7月30日、未明に集中豪雨があり、土石流が宿に流入し、床上浸水が発生した。
裏山が 崩れ、旅館の2階下まで流木や砂利で埋まった。
橋は 落下し、道路も砂利や流木で埋まり、ヘリコプターで1人1人が救出された。


旅館は大きな被害を受け、休館状態になった。
その間、御神水は被害の翌月から仮設販売所で販売再開された。


今井教祖は、その頃に帰らぬ人となった。

今井貴美子師の教え

現世は修行の場

仏神会の信者たちは、釈迦の霊泉に宿泊しながら参拝を行った。
今井教祖の言葉は、一言一言聞く者の心を動かし、週2回のお祓いは、常に満員だった。


眼鏡の奥に柔和な瞳を覗かせながら、釈迦の霊泉のロビーに集まった80人ほどの人々に語りかけていく。

人はなぜ生まれてくるのか・・・それは、霊界から現世に、修業するために来るのです。霊界で3千年待って、人間界で生きるのは、わずか80年から百年でしょう。確かに短い期間ですが、この間にやったことが、霊界では何十倍にも評価されます。もちろん、良いことも悪いことも・・・そして、霊界でのランクが決定されるのです。
『スポーツニッポン』1990年10月29日

 

寿命は決められている

今日、ここに集まられた方々の中には、がんや糖尿病、難病の方々がおられるようですが、でもね、寿命というものは、生まれる前に決められているのです。健康だから長生きするというものでもありません。だから、いつまで生きるかと思い悩むこともありません。それは現世での修業を全うしたときが、その人の寿命なのです。でも、霊界のおきては厳しいものですよ。
『スポーツニッポン』1990年10月29日


※「釈迦の霊泉」は、宗教法人「仏神会」によって運営されているが、ご神水を買い求めたり温泉宿に宿泊した人々に、教団への「勧誘」を行ったりはしない。


【参考】

創造&老年 横尾忠則と9人の生涯現役クリエーターによる対談集

創造&老年 横尾忠則と9人の生涯現役クリエーターによる対談集




Copyright (C) 2004-2020 Naoya Momose - 百瀬直也. All Rights Reserved. Email