ネットでニュースを見ていたら、またIE(Internet Explorer)に脆弱性が見つかり、セキュリティーパッチが提供されるという。マイクロソフト社のソフトの脆弱性にはうんざりするが、パッチを当てないわけにはいかない。もっともWebブラウザーはOperaを使っているので、そんなに急いで当てる必要はないのだが。
Operaは、ためしにちょっと使ってみようとインストールしてみたら、使いやすいのでもう手放せなくなってしまった。有料版ではなく、広告が入る無料版だ。
Operaのどこがいいかというと、タブでウィンドウを即座に切り替えられるということもあるが、なんといっても、マウスの1クリックでいろんなウィンドウの操作ができるという点だ。Operaでは「マウスゼスチャー」とか呼んでいる機能だ。たとえばマウスの左ボタンを押しながら右ボタンを押すと、ひとつ前の画面へ戻る。ボタンが逆になると、先のページへ進む。まだ進んだことがないページをOperaが「推測」して進むことができる場合もある。
右ボタンを押しながらマウスを上から下へドラッグすると、新しいウィンドウが作られる。同じくL字型にドラッグすると、いま表示されているウィンドウを閉じる、etc。これの便利さを覚えたら、もう病みつきになる。しかも、ものすごく軽快に動作する。ページ切り替えは、IEに比べると、ほとんど瞬時だ。
スキンを変えたりして、ブラウザの見栄えを変えることもできるし、ユーザーモードというのにすると、細かくスタイルを変えてWeb制作者の意図したところとまったく異なる外観にページを変えてしまうことも可能だ。
また、ズーム機能もOperaが優れた点だろう。無能なWebデザイナーたち(つまりほとんど)が作ったサイトでは、固定したサイズの文字を使ってユーザーがサイズ変更できないようになっているが、Operaではページ全体をズームアップ(20%〜1000%)できるので、お年よりなどが、文字が小さくて読めないということがなくなる。
フルスクリーン表示なんていうのも、いとも簡単にできる。どうやってスクロールするのかと思ったら、マウスのスクロールホィールでできた。Macintoshではどうするのかと、ためしにマウスをドラッグしてみたら、これでも上下スクロールができた。こういう風に、IEとかネスケにない機能が豊富にあることもOperaの魅力だ。
IEよりも動作が軽いというのも良いところだ。セキュリティー対策もしっかりしている。IEほどの高機能はないが、普段はそのことで困ることはあまりない。強いていえば、オンラインバンキングサイトでの振込みなどはIEしか対応していないようで、そのときはブラウザを切り替える必要がある。
オペラに広告が入るといっても、最新ヴァージョン(7.53)では文字だけの細長い広告になったので、うるさくない。それでもイヤな人は、5000円ほど(ダウンロード版の場合)で広告が入らない製品版を買うこともできる。
IEに比べるとまだまだシェアが低いブラウザだが、そのうちOperaに固執するマニアたちが「オペラー」と呼ばれるようになるかもしれない。
【参考サイト】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041013-00000009-zdn_ep-sci
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