いつものように昼休みにYahooのニュースを見ていたら、ちょっとショックな記事があった。あの体に良いといわれているウコンを摂取していた人々が肝障害を引き起こす例が増えているというのだ。
ウコンといえばカレーに使われるターメリックのことだが、沖縄では特に体に良い食品として広く使われている。沖縄へ行ったことがある人ならば、飲食店で、また家庭に招かれた時に『うっちん茶』(うこん茶)なるものを飲んだことがある人が多いだろう。その他にウコンは料理にもよく使われる。
ある人は「泡盛をウコン茶で割れば絶対悪酔いしない」と言っていた。その根拠としては、ウコンがアルコールなどの有毒物質を分解・解毒する作用があることにある。ウコンの主成分であるクルクミンという物質がその役目を果たしているという。
このように、ウコンは古くから肝臓の妙薬とされてきた。それが、ウコンを摂取していた人が肝障害を起こし、死亡するケースまであるとは。ただし、完全な因果関係が証明されたわけではないだろうが。
そのニュースで引用されていた医師の話によると、原因は不明だが、代謝物質が肝臓に負担をかけたり、アレルギー反応を起こしたりした可能性があるほか、摂取開始で気がゆるんで生活習慣が乱れたことも考えられるという。つまり、「ウコンをとっているのだから、少々酒を飲みすぎても大丈夫だろう」ということだろうか。
ウコンが肝臓によくないといっても、それはとりすぎた場合だけかもしれず、また一部の人々にだけそういう悪い効果が現れるのかもしれない。
昔の人々が経験によって培ってきた「生活の知恵」が、簡単に否定されるとは思えない。
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