地震や地震予知について考える際に、これぐらい読んでおいた方がよいという本を2冊ばかり紹介します。
◎活断層、松田時男著、岩波書店(岩波新書423)、1995年
- 作者: 松田時彦
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1995/12/20
- メディア: 新書
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日本の活断層研究の第一人者である著書が、活断層とは何かについて解説し、また大地震が起きる可能性がある地域という観点から全国各地の活断層を診断する。
また、私は同じ著者(共著)による『日本の活断層図−地図と解説』(活断層研究会・編、東京大学出版会)という本(数枚の地図と本のセット)を持っていて、ちょっとマニアックだが、日本の活断層について本格的に調べたい人には必携だろう。
- 作者: 活断層研究会
- 出版社/メーカー: 東京大学出版会
- 発売日: 1992/08
- メディア: 大型本
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◎東京大地震は必ず起きる、片山恒雄、文芸春秋社(文春新書280)、2002年
- 作者: 片山恒雄
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2002/10
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いわゆる地震学者による本ではなく、著者の専攻は耐震防災工学。
本の帯には「その時、助かるための防災教科書」とあるように、東京のような大都市に大地震が発生した時の防災について焦点を当てて書いている本だ。
現代の東京に大地震が襲ったら、どんな風になってしまうのだろうと誰もが疑問をもつだろうが、そのことについて考える際に非常に参考になる本だろう。