自分のWebサイト（パサール・トッケ）で、多くのノンフィクション作品を発表しているが、その中でも多くの反響があるのが『聖母と聖女−ルルド巡礼の記』だ。
http://www.ne.jp/asahi/pasar/tokek/AA/SS/
フランスのルルドといえば、もちろんあの「ルルドの泉」「ルルドの奇跡」といわれるカトリックの聖地だ。
この作品は、2000年2月にイスラエルへ出張に行ったときに、偶然が積み重なってルルドへ行くことになり、ルルドの奇跡の主人公であるベルナデットの生涯とルルド聖地巡礼記をつづれ織りのように書いた作品だ。
あれから5年たった今でも、メールやゲストブックで感想を書いてくれる人がいる。ほとんどが女性だが。
そんな中で、数日前にパサール・トッケのゲストブックに書き込んでくれた人がいた。
三浦友美さんといって、4月に『ルルドの奇跡』というミュージカルが東京であって、それに出演するので、ルルドのことを調べているうちに、私の作品に出逢ったそうだ。
パサール・トッケ Guest Book
http://www.100fuku.com/cgi/gb/fantasy.cgi
『ルルドの奇跡』
ミュージカル座 創立１０周年記念特別公演
出演：伊東恵里／宝田明／戸井勝海／林アキラ／山形ユキオ／さけもとあきら／他
2005年4月6日（水）〜10日（日） 東京芸術劇場中ホール
一般発売日：2/12(土)
ミュージカル座Webサイト：
http://www.musical-za.com/
これも何かの縁なので、パサール・トッケとしてもこのミュージカルを応援して『聖母と聖女』のページなどで紹介しようと思っている。
考えてみれば、あの2000年2月11日、聖女ベルナデットがルルドの洞窟で初めて聖母マリアに出逢った記念すべき日にルルドの地を踏んでから、ちょうど明日で5年目ではないか。
何か意味あることなのかもしれない。
あのときのことが懐かしい。日本にいるときから風邪をこじらせて喘息のようになって、あの寒いフランスの田舎町を小雨が降る中を聖地巡礼させられて、でも「なんで俺はこんな目にあわなければいけないんだ？」とは微塵も思わなかった。
短い人生を通じて、病に苦しんだベルナデットのことを想えば、なんということもない。
というか、「これはもしかしたら（喘息で苦しんだ）ベルナデットと同じような体験をさせられているのかもしれない」と思ったものだった。
私の作品やこのミュージカルによって、霊性というものを失ってしまった人々が、神の存在や人類にとって何か大切かについて考えてもらうきっかけになれば良いと思う。というか、切に願っている。
