グローバル・コモン3−ヨーロッパ、中東、北アフリカ諸国
グローバル・コモン5から、グローバル・ループを渡った向こう側にあるのが、グローバル・コモン3だ。
独仏伊といったヨーロッパの主要国を初めとして、ヨーロッパと中東の13カ国のパビリオンが並んでいる。
フランス館の前に、各パビリオンが何分待ちかを電光表示しているところがある。
ヨーロッパの人気ある国は、さすがに待たされる時間が長い。
たとえば、イタリア館が60分とか、ドイツ館が120分とか。
ドイツの120分というのは、さすがに構造的な問題があるのではないかと疑ってしまう。
それに比べると、フランス館の20分はまだ良い方だ。
ドイツ、イタリア、スペインなど、興味がないわけではないが、時間的な問題があって、パス。
◎フランス館 満足度:A
「フランスなら、何かやってくれるだろう」
そういう期待もあって、入ってみた。
たしかに、やってくれていた。
全体テーマは「持続可能な開発」。
メインの出し物は、室内の壁と天井の5面をいっぱいにスクリーンに使った15分間の映像スペクタクル。
森林伐採、砂漠化、戦争、貧困といった現代社会が抱える問題を浮き彫りにする。
作品は全体的にアーティスティックに仕上がっていて、そこにはフランスらしい主張がある。
中でも、映像に映し出されたアンリ・ベルグソンの言葉が印象的だった。
「われわれの現在の状況を知ることが変化への第一歩である」
一辺18メートルのスクリーンに映し出される映像は、けっこう迫力あるものだ。
地球の未来について、十分深く考えさせてくれる。
◎ブルガリア館 満足度:C
フラッと入ってしまったけれど、3分ぐらいで出てきてしまった。
神秘的な響きがたまらないブルガリアン・ヴォイスでも聴ければいいと思っていたが、期待がはずれてしまった。
記憶に残っているのは、ヨーグルトの販売ショップぐらい。
◎トルコ館 満足度:B
ここも何か妖しいものを見せてくれるんじゃないかと期待して入ってみた。
たしかにミステリアスな音楽が流れる中、いい雰囲気を出しているけれど、もう19:00を回っていて、ゆっくり見て回る暇がなかった。
いろいろと不思議な展示物があるのに、残念。
【続く】