※これは連載なので、できたら第1回分から読んでくださいね。
祈るに適した時間帯
たとえば神社仏閣へお参りするときには、なるべく午後4時よりも前にお参りするようにと一般的に言われています。
これはなぜかというと、太陽のエネルギーが活性化されている間に(太陽神の影響が強い間に)お参りすべきだということです。
これを過ぎて、夕方になってくると、いわゆる「闇の勢力」の活動が盛んになってきて、霊的に影響を受けやすい人などは特に、憑依されたりする危険が出てきます。
夕方や夜間の神社仏閣へのお参りは、基本的に避けるべきです。
このことは自宅でお祈りする場合も同様で、一般論で言うと、お祈りするに適した時間帯は、やはり日の出以降の朝でしょうね。
どうしても夜間にお祈りしなければならないときには、特に悪い影響を受けやすい人は、たとえばパワーストーンや清めの塩を身に付けるなどしてください。
祈るときには
次に、実際にお祈りするにあたって行うことを書いておきます。
まず、神社仏閣へお参りしてお祈りをするときには、自己紹介をします。
私の場合、合掌して次のように祈ります。
「百瀬直也と申します。昭和三十一年五月五日生まれ、申年です。東京都小平市花小金井六丁目…に住んでいます。」
また、その神社仏閣へお参りしに来た目的なども付け加えると良いでしょうね。
ぼくは毎朝、台所のヒヌカン(火の神)と神棚に向かってお祈りしますが、この時にも、自分の名前と生年月日・干支を言うようにしています。
沖縄のカミンチュー(神人)からのアドバイスによって、そうしています。
祈りの言葉にしても、上記の自己紹介にしても、できるならば声に出して言った方が良いでしょう。
ただし、大きな神社仏閣へ行って、他にも隣でお祈りしている人々がいる場合は迷惑になるので、口は動かすけれど声に出さないようにして神仏に語りかけています。
祈りのコツ
お祈りするときは、合掌して瞑目して、眉間のアジナチャクラに意識を集中させます。
そして、願い事を念じます。
このとき、本山先生が言われるには、願い事を叶えてもらおうとする「固い自分」があるとなかなか祈りというのは届かないそうです。
無私の心になって、ただ願い事を念じるという風にしなさいとのことです。
体が固くなっていてもいけません。
自然体になることです。
どれだけ無心になれるかが重要です。
つまり、どれだけ「我」をなくせるか。
究極的には、「自分という存在が一時的にでも消えて、自分が祈りそのものになる」という状態が望ましいのですが、これはある種の境地に達した人でないと難しいことでしょうね。
およそあらゆる宗教的修行の目指すところは、我執(自分に対するとらわれ)の滅却であり、その反対へ向かわせるものは、どこか危ないものがあります。
たとえば、自我を強めたり、自己愛を増長したりするものです。
お祈りを始めて自己紹介などが終わったら、しばらく祈りの状態を続けて、そのままで瞑想状態に入ると良いでしょう。
霊感がある人ならば、何かしら感じたり、光が見えたり、神仏からのメッセージを受け取るかもしれません。
神仏の声を聞いたり感じたりする人もいるかもしれません。
ぼく自身の体験でいうと、高位の神さまが祀られている神社などで祈っていると、吸い込まれるような感じがしたり、奥へ奥へと深いところへ自分が入っていくような感じがすることもあります。
あるいは、これは最近九州の神社で体験したことですが、物理的に上半身が前に引っ張られるという不思議なことがありました。
上記のようなこともあるので、お祈りするときは、あんまり早く終わらないで、少なくとも数分間は続けた方が良いでしょう。
ふつう神社仏閣へお参りする人々を見ていると、数秒間で終わってしまう人がほとんどのようですが、信仰心が厚そうな人たちの中には、とても長くお祈りしている人も見かけます。
もちろん、祈りの長さが必ずしも祈りの深さにはつながらないとしても、祈りというものは実際にはそう簡単に通せないということを知っている人は特に、祈りの時間が長めになるようです。
ただ、ぼくが知っている沖縄のあるカミンチューは、あまり長くお祈りしていると、いろんな存在に頼られてきたり、憑依されたりするので、お祈りはできるだけ短くするようにしているそうです。
そういう場合もあるんですね。
再度まとめると、祈りの「コツ」としては、どれだけ純粋な曇りのない心で、無心に祈れるかが大切です。
「祈りが叶いますように」という、固い「自分」があってはいけないということです。
【続く】