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ユダの福音書


1970年代にエジプトで発見されたパピルス紙の束が、専門家による修復鑑定作業の結果、初期キリスト教の幻の外典「ユダの福音書」の約1700年前の写本だと確認されたという。
イスカリオテのユダといえば、聖書ではイエスを裏切った悪者のイメージがある。
だが、新たに発見されたこの福音書では、ユダがイエスをローマの官憲に引き渡したのは、イエス自身の言いつけに従った結果だと書かれている。


この文書は、エジプト中部の砂漠地帯で見つかった。
パピルス紙に書かれたその文書は冊子状の写本で、66ページの内、26ページが『ユダの福音書』となっている。
放射性同位体による年代測定では、紀元後220〜340年の文書だという。
紀元3〜4世紀にコプト語(当時のエジプトの言語)で書かれたこの写本は、ギリシャ語の原典に基づく翻訳とみられている。
長年、米国の銀行の金庫の中で保管されていたため、痛みが激しく、触っただけで粉々になるような状態だった。
その1000以上の断片をジグソーパズルのように組み合わせて復元され、5年をかけて80パーセント近くを解読することに成功した。


調査メンバーによると、この福音書が描くイエス像は、異端とされた『グノーシス派』の信仰に基づいていて、歴史的な事実を反映しているとは思われないという。
だが、この文書の解読によって、従来のユダ像は見直しが迫られるようになるかもしれない。

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