今日は林檎の話題です。
風邪を引いたときには、リンゴジュースを飲みたくなります。
漢方学的・マクロビオティクス的にいうと、リンゴは果物のうちでは比較的からだを冷やす性質が低いから、風邪を引いているときにでもいいんですね。
食養的にいうと、「寒い時には寒いところで採れるものを食べる」、これが鉄則です。
今日はちょっと、そのリンゴの効用について書いてみたいと思います。
情報の出所は「あるある」ではないので、ご安心を。^^
リンゴは非常に栄養価が高い果物でもあります。
食物繊維、ビタミンC、カリウムが豊富で、整腸作用、血圧低下、抗酸化作用、疲労回復、動脈硬化予防などの効果があります。
ヨーロッパでは「1日1個のリンゴは医者を遠ざける(An apple a day keeps the doctor away)などと言われます。
たんに栄養価が高いだけではそう言われなかったかもしれません。
近年になって、1日1個のリンゴが医者を遠ざける本当の理由がだんだんわかってきました。
リンゴポリフェノール
ポリフェノールとは、植物が光合成を行うときにできる物質の総称です。
その効果としては、体内に摂取、蓄積された悪玉のコレステロールの酸化を阻害し、高血圧、動脈硬化、脳血管障害、心臓病などを予防することです。
リンゴに含まれるポリフェノール群は、特に人体にさまざまな有益な効果をもたらすことで知られています。
中性脂肪を下げる効果
リンゴポリフェノールの1つであるプロシアニジンに、体内への脂肪の蓄積を強く抑制する働きがあることが判明し、肥満予防に効果があるようだということがわかってきました。
つまり、ダイエット効果があるわけです。
メタボリックシンドロームにも有効でしょうね。
- 脂肪の蓄積を強く抑制 リンゴの渋味成分
http://kk.kyodo.co.jp/iryo/news/1115shibou.html
コレステロールや血圧を下げる効果
りんごの食物繊維には動脈硬化を予防する作用があります。
またコレステロールと血圧が下がり、心臓病や脳卒中の予防にもなります。
津軽地方の住民の血圧が低く、高血圧患者が少ないのは、りんごを多く食べているためだとか。
抗がん作用
フィンランドの研究によると、りんごを多く摂取すると肺ガンになるリスクを58%軽減でき、すべのガンになるリスクを13%減らせると推測されています。
ウルグアイでの研究では、りんごを摂取すると直腸癌の相対危険度(0.40:リスクを60%軽減)が下がることがわかったそうです。
また日本でも、ガン細胞の増殖抑制についての有効性が確認されています。↓
- 「リンゴポリフェノールの抗ガン作用」についての学会発表について
http://www.asahibeer.co.jp/news/2002/0930.html
喘息・気管支炎などへの効果
リンゴは喘息、気管支炎、肺気腫等の肺疾患を抑制する効果もあるそうです。
また、りんごに含まれる未知の物質がビタミンCの吸収を助けることが示唆されています。
シミのもとになる、過剰なメラニンが作られるのを防ぐ効果もあります。
つまり美容にも良いわけです。
花粉症やアレルギーにも有効
リンゴポリフェノールのひとつであるアップルフェノンは、花粉症の抑制効果があるとされています。
またアレルギー症状の改善にも効果があるとのこと。
その他にも色々な効果が
リンゴの効果は、他にもいろいろあります。
育毛を活性化してくれる。
老化の原因ともなる過酸化脂質が増えるのを抑制する。
リンゴ酸が疲労物質の乳酸を取除き、自立神経を正常に保つ。
りんごに含まれるペクチン(食物繊維)とカリウムが、腸を刺激して便通が良くなる。
リンゴの食べ方
リンゴポリフェノールは、普通の熟したリンゴを食べるよりも、熟していないリンゴや青いリンゴに多く含まれるそうです。
またこの成分はジューサーにかけても破壊されないため、ジュースを飲んだ方が、1杯でリンゴ2〜3個分が取れて良いでしょう。
また皮にも多いので、皮ごと食べた方が良いことになります。
私の場合、リンゴと聞いただけで、歯が浮くような気持になります。
身体に良いとわかっていても、生のリンゴはあんまり食べたくないし、また大量に食べられるものでもないですね。
エドガー・ケイシーのリーディングでは、「なまのりんごは良くない。りんごは調理されたり、ローストされたものが良い」と言っています。↓
りんごジュース
うちの息子は赤ちゃんの頃からリンゴジュースが好きで、以来3歳になった現在までほとんど毎日リンゴジュースを朝晩飲んでいます。
あんまり病気をしないのは、りんごジュースのおかげでもあるのでしょうか。
リンゴはカリウムが多くて血圧を下げる効果があるので、夜眠れないときにリンゴジュースを飲むと良いでしょうね。
私もよく寝る前に飲みます。
こうして見ると、りんごは本当にオールマイティーのヒーラーですね。
リンゴポリフェノールの効果を利用した栄養食品などが出回っていますが、栄養素はサプリメントなどからとるよりも、やはり自然な食物から取るのがもっとも良いと思っています。
果たしてリンゴは、医者が要らなくなる「禁断の果実」なのでしょうか。
常食すれば肥満や高血圧や癌からわれわれを守ってくれるリンゴに感謝。