子「ねぇねぇ、パパ」
父「なに？」
（仮面ライダーの絵本を読みながら）
子「この人、いいひと？悪いひと？」
父「悪い人だよ」
子「わるもんなんか、いなくなればいいのにね」
父「でも、完全に悪い人なんていないんだよ。どんなに悪い人でも、いいところはある」
子「どんなところ？」
父「こどもはみんな、バイキンマンが好きでしょ？○○ちゃんは、なんで好きなの？」
子「うーんとね…おもしろいから」
父「そうだね。どんなにいい人だって、悪いところはあるんだよ」
子「パパにもあるの？」
父「あるね。お仕事ばっかりして、○○ちゃんとあんまり遊んであげられないこととか」
子「ダメだねー」
父「○○ちゃんも、『ありがとう』って言われるようなことをいっぱいするようにね」
子「どうすればいいの？」
父「おともだちが喜ぶことをやるんだよ」
子「おもちゃをかしてあげたり？」
父「そうだね」
子「なんでかみさまは、わるもんをやっつけないの？」
父「神さまはね、いい人でも悪い人でも同じように好きなんだよ」
子「○○ちゃんは、わるもんはきらいだよ」
父「わるもんでも、いつかいい人になるかもしれないんだよ」
子「どうやって？」
父「じぶんが悪いことばっかりしてたことに気がついたら、『いい人』になろうと思うかもね」
子「わるいことばっかりやってたら、どうなるの？」
父「ほんとに悪いところばっかりの人だったら、神さまに消されちゃうだろうね」
子「けされちゃう？どこから？」
父「この世界から。もう生まれて来れなくなるんだよ」
子「かみさま、おこったらこわいの？」
父「こわいよ。パパだって恐いね。でも、いい人にはすごく優しいんだよ」
子「おこったら、どんなことするの？」
父「たとえば、わるいことしたら、おもちゃを取られちゃったりするかもね」
子「やだよー。なんでかみさまは、わるいことしたってわかるの？」
父「いつもお空で見てるんだよ。誰も見てないと思っても、神さまはちゃんと人間がやることをいつも見てるんだよ」
子「わるもんは、かみさまが見てるのにわるいことちゅるの？」
父「そうだねー、神さまを信じてないんだろうね」
子「かみさま、ほんとにいるんだよね？」
父「うん、パパには見えないけど、神さまにいつも助けられてるから、いるのがわかるよ」
子「おりこうな子はたすけてくれるの？」
父「そうだよ。わるもんは助けてくれない」
子「○○ちゃんはおりこうだから、たすけてくれるね？」
父「そうだね。ママの言うことをよくきけば、もっと助けてくれるよ」
子「うん、ママのいうこときくよ」
