MySpace.comでは、すでにフレンドの数が50人を超えた。
フレンドリストの顔ぶれも、ブッダ、ジーザス、観音、アンマ、ヨガナンダ、ガンジーと、だいぶアヤシクなてきた。
そのうち世界中から吸い寄せられるように(?)アヤシイ人たちばかりが集まってくるに違いない。
だが、まだ立ち上げたばかりで、訪れる人は少ない。
なので、そのほとんどは、自分からadd friendリクエストを出した世界中のミュージシャンたちだ。
逆にリクエストを受けるケースも、少しずつ出てきた。
おとといも一人、英国の女性歌手の人からadd friendリクエストをもらった。
とても綺麗な女性で、声もきれいで、なんで私なんかにフレンドリクエストを送ってきたか謎だ。
フレンドリストを見ると、唯一共通のフレンドが「kuan yin(観音様)」で、そういうルートで見つけてくれたのかもしれない。
英語で「スピリチュアルな人々とつながりをもちたい」と、プロフィールで書いておいたので。
こうして世界中の人たちとつながれるMySpaceは、本当にワクワクする。
特に、音楽という共通の「言葉」をもった人たちとつながりができることは、本当に嬉しいものだ。
3日前に書いたフジコ・ヘミングについての話題の続きを。
今回は、『ラ・カンパネラ』または『ラ・カンパネッラ』を取り上げる。
あの記事で、何か書き足りないことがあったので、続きを書くことにする。
そう、肝心の音楽の内容について、あまり書いていなかった。
ラ・カンパネラを聴き較べる
フランツ・リスト作曲によるこの曲は、『パガニーニによる大練習曲』の6曲の内の第3番嬰ト短調。
リストが、ニコロ・パガニーニのヴァイオリン協奏曲第2番ロ短調Op.7、第3楽章のロンド『ラ・カンパネッラ』を主題に作り上げた曲だ。
ちなみに、「カンパネッラ」とはイタリア語で鐘のこと。
YouTubeで「La Campanella」で検索して見つけた、何人かのピアニストの演奏を聴き較べてみた。
このブログでは、YouTubeの動画を貼り付けることができるが、原則として著作権に抵触するようなものは載せないことにしている。
YouTubeで「La Campanella」で検索すれば、いろいろと出てくる。
そんな中で、若い日本人女性の演奏を紹介する。
最初は、アマチュアの演奏を見つけて、この曲を紹介しようと思っていた。
だが、無名のアマチュアにしてはどーも演奏がうますぎる。
そう思って、調べてみた。
すると、かなり実力をもった人だということがわかった。
その名は、長富 彩 (Aya NAGATOMI)。
まだ20歳そこそこなのに、海外でもリサイタルを開き、将来が期待されているピアニストのようだ。
本人がYouTubeでアカウントをつくり、自分で投稿しているようだ。
こちらに、Webサイトがある。↓
http://www.aya-nagatomi.com/
キーシンとルービンシュタイン
まず、YouTubeで見つけたエフゲニー・キーシン(Evgeny Kissin)のライブ演奏を聴いてみる。
一時期、日本でも超人気者だったので、クラシックファンでなくても、名前を知らない人は少ないだろう。
キーシンは、1971年モスクワ生まれのピアニスト。
2歳でピアノを始め、10歳でデビューして、幼い頃から神童と詠われた人だ。
その演奏を聴くと、とても軽快で速い。
額から汗がほとばしって落ちている。
だが表情は淡々としていて、あまり思い入れを込めているという感じではない。
聴衆の熱狂を誘うような演奏ではある。
聴く人が聴けば、ミスッているところもあることがわかるらしい。
次に、アルトゥール・ルービンシュタインの演奏を聴く。
Arthur Rubinstein(1887年1月28日-1982年12月20日)は、ポーランド生まれで、ヨーロッパやアメリカで活躍した。
20世紀を代表するピアニストの1人。
こちらはライブではなく、映像は静止画の写真のみ。
スタジオ録音のLPレコードの音を取り出したもののようだ。
こちらも軽やかな演奏。
円熟した演奏という感じがする。
流れるようなメロディーは、本当に自然な響きを導き出しているように思う。
…なんていって、クラシックの演奏のことは、誰のどこがいいとか、あまりよくわからないんだけど。
フジコ・ヘミングのラ・カンパネッラ
次に、フジコ・ヘミングの演奏を聴いてみる。
キーシンやルービンシュタインに較べると、音が重々しい。
技巧的には、この2人に負けているかもしれない。
だが、本当に心を込めて演奏していると感じる。
技巧的に「うまい」人は、いくらでもいるだろう。
だが、なぜフジコさんがこれだけ人気を博しているのだろうか。
YouTubeに投稿された動画のコメントを読んでみる。
外国人でも、フジコさんの演奏には「emotion」を感じたりするようだ。
それと、やっぱりかなりの「slower version」だという指摘がある。
心を込めて弾くと遅くなるのだろうか。
誰がいいとは一概に言えないし、各人の好みの問題もあるだろう。
いろいろ聴いてみると、同じ曲とは思えないほど違う。
演奏家が違うと、これだけ曲の雰囲気が変わるものなのか。
やっぱりこれだけ個性があるから、クラシック音楽って楽しいのではないか。
もっとも、あくまでも譜面に忠実に演奏すべきだという考え方をもったアーティストや聴衆も多いことだろう。
私が好きだった、指揮者の朝比奈隆さん(故人)もそういう人だった。
頑固なまでに、ヴェートーベンやブルックナーの譜面に忠実な演奏を目指していた。
私はこの人の指揮するブルックナーが好きだった。
亡くなる前に、ぜひ一度ブルックナーを指揮する朝比奈さんを見なければと思っているうちに、亡くなってしまった。
ブルックナーの故郷の教会で指揮した7番が、特に素晴らしい名演となっている。
そのCDをもっているが、特に、第2楽章が終わった時、教会の鐘が鳴ったところが収録されていて、これが語り草になっている。
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ブルックナーといえば、その交響曲は特に、非常に豊かな霊感を感じる名曲が多い。
人間世界とはかけ離れたところで聴かせるというか、天上で響いている音楽という感じがする。
聴いていて、魂を揺さぶられるような、非常にスピリチュアルな音楽だ。
もっとも、多くの人々にとってはとっつきにくさを感じるものだろうが。
生涯を通じて、敬虔なローマカトリック教徒だった。
一生独身で通したという。
朝比奈さんのような、譜面に忠実なのも、それはそれで、ありだろうと思う。
聴衆に媚びないところも、かっこよかった。
でも、「私はロボットではない」といって、自由な解釈で演奏するフジコさんも、どちらの立場も理解できる。
いろいろな解釈があって良いのではないかと思う。
その演奏自体が人々に感動を与えるものとなったならば。
最後は朝比奈隆の話になってしまった。
お歳といえば、フジコさんも今年で76歳になる。
朝比奈さんは90歳すぎてもタクトを振るったが、フジコさんはどうだろうか。
指揮者とピアニストでは条件が異なるかもしれないが。
だが、前述のルービンシュタインも、89歳ぐらいまで演奏を続けたようだ。
お体を大切にして、末永く演奏を続けてもらいたいものだ。
じつはぼくは、老後は「音楽三昧」「探求三昧」「もの書き三昧」といきたいんですよ。
老後にはやりたいことがいっぱいある。
とにかく時間はたくさんあるだろうという想定のもとで。
だから、「明るい老後」なんですね。
待ち遠しくて仕方ない。
こういう人間って、変かな。^^
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