Yahoo!ニュースより。
- 「キレイな体」という「ピュア信仰」 倖田「羊水腐る」発言の背景?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080204-00000002-jct-ent
私は芸能界の事情に疎いけれど、さすがにこの騒動は耳に入ってきている。
問題となっている、倖田來未が深夜放送『オールナイトニッポン』で漏らした発言。
「やっぱ、35(歳)ぐらいまわると、お母さんの羊水が腐ってくるんですね(笑)」
こんな言葉を発したことについて、「信じられない発言」と思うのが一般的なリアクションだろう。
デリカシーを欠くと言われても仕方ない。
ブログなどで「一気に倖田來未が嫌いになった」という女性の声も目にする。
批判が殺到したことを受けて、芸能活動を自粛するようだ。
2月のスケジュールは白紙になったとか。
失言というのは誰だってやるものだ。
昔、ビートルズ時代のジョン・レノンが「ビートルズはキリストよりも人気がある」と言ってしまったばかりに、米国でレコード不買運動が起きたのは有名な話。
歴史に残る名言というのがあるけれど、これは「歴史に残る失言」だろう。
だが、これはジョンが英国で馴染みの記者たちに冗談交じりに語った言葉だという。
その言葉が、1966年3月4日の『イブニング・スタンダード』紙(ロンドン)に掲載された。
キリスト教はいずれ衰退して駄目になるだろう。これはあきらかなことで、僕の言うことは間違っていない。歴史が証明してくれるはずだ。ビートルズは今やイエス・キリストよりも人気がある。キリスト教とロックとどちらが先に駄目になるか何とも言えないけどね。
でも、これを読むと、ジョークとは言い切れない、マジな部分もあるのではないかと思えてくる。
だいたいジョン・レノンという人はインタビュー記事などを読むと、言葉の端々に尊大な性格が見え隠れしていた。
一方では「平和の使者」などと呼ばれていたが。
ここで、倖田來未の発言に戻る。
この話の前後は、こうなっていた。
やっぱ、35(歳)ぐらいまわると、お母さんの羊水が腐ってくるんですね(笑)なので、ちゃう、ホントに! いや、例えば汚れてくるんですよね。だから、できれば35歳ぐらいまでに子供を作って欲しいなって話をしてたんですけど
やっぱりマズイだろうな。どう考えても。
ジョンのキリスト発言ほどとはいかないまでも。
特に、女性の妊娠という神聖かつデリケートな領域にかかわることだけに、ネット上などで反発が大きく広がったのも無理はない。
上記の記事によると、倖田來未は「非常に色々な精神関係、オカルトなどトンデモに興味のある方」だそうだ。
本当に精神的・スピリチュアルな領域に関心があるならば、「ことたま(言霊)」ということを考えるべきでは?
そうすれば、もう少し自分の言葉の重みということもわかってくるのではないだろうか。
体が「ピュア」になるのを求めるのは良いけれど、心の方がダーティーじゃファンに逃げられてしまうだろう。
本当になんとかしないと。
ビッグスターになりたいのならば。
【参考】