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ガンが消えていく食事


『今あるガンが消えていく食事』(済陽高穂(わたようたかほ)著、マキノ出版)を、今朝起きてから寝床の中で読み終えた。
いまベストセラーになっている本だから、ご存知の方も多いだろう。
直観的に、これは貴重な情報が多く含まれるだろうと思って買った。
それは大正解だったようだ。
いま身近に、胃がんにかかってしまった友だちがいることもあって、ガンの対処方法をいろいろ探していたところだった。


今あるガンが消えていく食事 (ビタミン文庫)

今あるガンが消えていく食事 (ビタミン文庫)


この本に書かれた食事療法を守った人は、進行ガンでも、なんと有効率66.3%を得られたという。
食事療法だけのせいではないにしても、多くのガン患者からガンが消えていったのだ。
まさに奇跡的だというしかない。
しかも、これは巷で氾濫する怪しい民間療法とはまったく違う。
現代医療の先端を行く、都立病院の副院長もされたことがある外科医が薦めている方法なのだ。

ガン治療の限界

この本に書かれていることで、受け入れられないと思うことは、ほとんどなかった。
今まで私が得てきた知識や経験と矛盾することはなく、理にかなった方法だということだ。
この食事療法は、ガン患者のガンが改善されるのだから、もちろんガンの予防にもなる。
しかも、実現に困難をともなうことは、あまりない。
われわれの身近にある食物を使って、ガンにならない体に改造できるのだ。


済陽(わたよう)氏は、長年外科医として多くのガンの手術を行なってきた。
だが、手術・抗がん剤放射線という現代医学の三大療法では、ガンを治すのに限界があると思い始めた。
2002年には、自分や後輩が手術したガン患者の追跡調査を行なった。
その結果、5年生存率が52%という結果が出た。
つまり、48%の人は5年後までに再発して亡くなっていたのだ。
この結果に愕然としたという。


済陽氏は、ガンが進行して手術ができず、自宅療養をしていた人々の中に、少数だが特殊な例を見つけた。
徹底した食事療法を行なった結果、定期検査を行なうたびに検査結果が良くなっていったのだ。
それをきっかけに、食事療法をがん治療に取り入れるようになっていった。
だが、それは食事だけですべてを解決しようというのではなく、免疫力を高めて本人の自然治癒力を引き出すのが目的だ。

ガンを起こす要因

英国のリチャード・ドール卿によると、ガンの原因の30%は喫煙によるもので、40〜50%は食品など口から入るものに原因があるという。
済陽氏によると、食品という観点で、ガン発生の大部分を占める4大原因は次のものだという。

  1. 塩分のとりすぎ(ミネラルのアンバランス)
  2. クエン酸回路の障害
  3. 過剰な活性酸素(増えすぎると体に害を及ぼす)の発生
  4. 動物性タンパク質・脂肪のとりすぎ


現代人の食生活の中で、特に1と4が重要だろう。
塩分は胃がんと深いかかわりがあることがわかっているが、それ以外のガンも同様だ。
済陽氏の食事療法では、無塩に近い食事を勧めている。
4は、要するに肉の食べすぎがガンを引き起こす大きな要因だということ。
済陽氏は、ガン患者には実質的な「ヴェジタリアン」になることを薦めている。
塩分や肉食の何がどう良くないのかということについては、済陽氏の著書を読んでください。

今あるガンが消えていく食事

ここからがちょっと信じがたい話に入っていく。
かといって、これは「オカルト」のたぐいではない。
済陽式食事療法によって、かなりひどい進行ガンの患者も含めて、ガンが消えていったというケースが少なくないのだ。
もっとも、食事療法だけでそうなったわけではなく、従来の現代医学の手法も併用してのことだが。


済陽式食事療法の基本方針は、次のようなものだ。

  1. 限りなく無塩に近い食生活
  2. 動物性(四足歩行動物)たんぱく質・脂肪の制限
  3. 新鮮な野菜と果物の大量摂取
  4. 胚芽成分及び豆類の摂取
  5. 乳酸菌、海藻、キノコの摂取
  6. ハチミツ、レモン、ビール酵母の摂取
  7. オリーブ油、ごま油の活用
  8. 自然水の摂取+禁酒・禁煙


2は、要するにヴェジタリアンと同様の食生活にしなさいということ。
1と2はガンを予防するにも、もっとも重要なことかもしれない。
実際、この本に登場する元ガン患者の手記を読むと、ガンになるまでの食事は、かなり肉食に偏った人が多いようだ。
誤解を恐れずに書くと、ガンという体験をしたことをきっかけとして食生活が改善されたことは、その人にとっては幸運なことだったかもしれない。
私はセミヴェジタリアン(フィッシュヴェジアリアンとかペスタリアンとも呼ぶ)だ。
魚は食べるが、本当ならばそれも食べたくない。
家族(母)がいることを考慮して、妥協しているのだ。
完全なヴェジタリアンになっても栄養が偏らない知識は、十分もっているつもりだ。


3についても、済陽式食事療法にとって、かなり大切な要素だ。
野菜や果物を大量にとるために、ジュースにすることを薦めている。
それも、半端な量ではない。
1日1.5〜2リットルも摂取する必要があるという。
なので、ジューサーは必需品となる。
これについては、後述する。


4については、いまさらあまり書くことはないだろう。
白米ごはんや白いパンが「粕」だということは、いまや現代人の常識となりつつある。
うちでは玄米ではなく、胚芽米や雑穀米(特に黒米や赤米)に麦などを混ぜて食べている。


この著者の済陽氏のご先祖は、明朝末期に渡来、九州都城の島津氏に仕えた薬師だとか。
なるほどと思った。
スピ的にいえば、やはりご先祖さま方の援助によって、これだけの業績を残せたのかもしれない。
じつはうちの父も、ガンで亡くなっている。
ガンの家系といえるかどうかはわからないが、注意するに越したことはないだろう。
この本は自分のためというよりも、胃がんになった友だちのために購入した。
だが、自分の食生活を正すためにも、大いに参考になった。
万人にとって必読のバイブル的な本といえるだろう。


私がいままでヴェジタリアン関係のことを書いても、ほとんど反響はなかった。
穿った目で見れば、それだけ人間の食に対する執着は強いということなのか。
だが、「ガン」というインパクトがガーンと来れば、少しは目を向けてくれるのではないかと、密かに期待したりしている。
ヴェジタリアンになりなさいと、人に薦めることはない。
だが、「野菜を多く肉を極力少なく」は、これからの世界で共通した「もっとも進んだ」食生活の基準となることだろう。
ヴェジタリアンでも、ガンにはなる。
その一つの要因としては、塩分の取りすぎだ。
そういう意味では、特にマクロビオティックな方々はご注意を。

StylePlusのジューサー

済陽氏はこの本で、ジュースを作る際にはミキサーを使わず、ジューサーを使うよう薦めている。
理由としては、ミキサーで粉砕するよりも有効成分が破壊されにくいから。
特に、スクイーズタイプのジューサーを薦めている。
素材を断裁しないで、絞ってジュースを作る方式のものだ。
この本にはどこのメーカーとは書かれていないが、載っている写真から推測できた。
スタイルプラス(StylePlus)というメーカーの、パワージューサーという商品のようだ。
ネット上で、2万円ほどで売られている。↓
このサイトだと、商品が気に入らない場合は30日以内の返品が効くようだ。
http://www.rakuten.co.jp/shopjapan/651699/616417/795547/


だが、この製品はバカでかいのと、音がうるさいのと、手入れが大変との声があるのが難点だ。
サイズは、幅23cmx奥行36cmx高さ42cmぐらいと、巨大だ。
これが最大の欠点というか、うちの台所には置き場所に困る。
ジューサーというのはいろんな部品が使用されていて、手入れ(掃除)が大変というのはどこのメーカーも似たり寄ったりだろう。
それと、スクイーズタイプというのは要するに食物繊維が取り除かれてしまうということだろう。
このへんに購入をためらう部分がある。

パナソニックのジューサー

それで、価格.comなどを参考にして、他に良いジューサーを探してみた。
まず象印は、全体的に良さそうだったのだが、ジューサーは食物繊維を取り除いてサラッとしたジュースができるというのが気に入らないところだ。
個人的には、濃度の高い飲み物が好きだし、食物繊維も同時に取れる方が良いと思うからだ。
パナソニックは、ジューサーにミキサー+ミル機能もついた、良さそうなのがあった。
しかも、モデルチェンジで旧製品がAmazonで安く売られていた。
新製品が2万円前後するのに対して、旧モデルは1万5千円弱(送料込み)。
メーカーサイトでも、在庫残りわずかとある。
両者の機能の違いは、それほどないようだ。


StylePlusと比べてコンパクトなのと、Amazonの評価では手入れがそれほど大変ではなさそうなのも気に入った。
また、食物繊維の量を調整できるという画期的な機能もある。
新製品では、なぜかこの部分が省かれてしまっているのが気になるが。
PDFのマニュアルをダウンロードして、問題なさそうだと判断して注文した。
パナソニックならば、消耗品や別売品を取り寄せるのもそれほど大変ではないだろう。
豆乳や豆腐も手づくりできるのは、母が気に入るかもしれない。
掃除が大変だと文句を言われるかもしれないが。


『今あるガンが消えていく食事』の続編として、レシピ集も発売された。
今あるガンが消えていく食事〈実践レシピ集〉 (マキノ出版ムック)

今あるガンが消えていく食事〈実践レシピ集〉 (マキノ出版ムック)


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