本好きな人々にとっては嬉しいニュースを。
日本では、著者の没後50年すぎると著作権が切れて、その作品を自由に利用・閲覧できるようになる。
著作権切れの作品を集めて無料公開している「青空文庫」というサイトがある。
このブログでは、すでに7年前に紹介していた。↓
- 青空文庫と著作権保護期間
http://d.hatena.ne.jp/nmomose/20060802/aozora - 青空文庫の情報(2)
http://d.hatena.ne.jp/nmomose/20060803/aozora2
著作権が切れるのは、その人の没した日から起算するのだと思っていたら、違うようだ。
没した翌年から計算されるため、同じ年に没した作家は、毎年1月1日にまとめて著作権が切れることになる。
すでに青空文庫で閲覧できるようになっている作品もある。
2013年は青空文庫の「当たり年」だそうで。
1962年に没した作家の中には、「宮本武蔵」や「三国志」など国民的小説で知られる吉川英治、民俗学の創始者である柳田国男、詩人の室生犀星、小説家・劇作家・評論家の正宗白鳥などがいる。
私自身は小説などフィクションはまったく読まないので、あまり恩恵にあずかれない。
だが、今年は柳田国男の著作が解禁になるのが嬉しいところだ。
自分の研究分野に関わる著作を多く残しているので、待ち遠しいところだ。
青空文庫の柳田国男のページを見ると、すでに「遠野物語」が公開されている。
その他に、「作業中」となっている作品が40以上もある。
「俗山伏」「日本神話伝説集」「日本の伝説」「ひじりの家」「一言主考」「祭のさまざま」など、読みたい本がたくさんある。
- 作家別作品リスト:No.1566
http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person1566.html
AmazonのKindleストアで探してみると、さすがにまだ、これらの作家の無料本は出ていない。
そのうち出てくることを期待したい。
青空文庫は、著作権が切れた市販本をテクストに、ボランティアが入力してTXTファイルやXHTMLなどの形式で公開される。
TXTファイルをPCのエディタやメモ帳で読んだり、XHTMLファイルをWebブラウザ上で読むのは、ちょっと読みづらい。
だが、青空文庫対応の表示ソフトを使えば、本のページをめくるような感覚で読むことができる。
作家別、作品別、分野別のインデックスがあり、さまざまな形で読みたい本を探すことができる。
青空文庫のサイトは、こちらです。↓
- 青空文庫
http://www.aozora.gr.jp/ - 武蔵・遠野物語、ネット公開…著作権切れ続々
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20130104-OYT1T00517.htm?from=ylist - 【著作権切れ続々】2013年「青空文庫」当たり年!! 吉川英治、柳田國男らが無料で読める
http://matome.naver.jp/odai/2135734321087261901